概要
ただ実は元々高級賃貸住宅として作るつもりだったのだが、様々な事情から、大半をホテルへと使い道を変えた上、複数のレストランを備え、ショッピングモールも構え、なおかつ高級賃貸住宅も残すという、ある意味何でもありな施設として開業してしまった。
全ての宿泊部屋(や住居部分)から景色が見える、と言う特徴があったが、故に建物の構造はかなり複雑なものになってしまった。そしてそれが命取りになってしまう・・・
1982年2月8日、英国人客の寝たばこが原因で火災が発生し、33人が死亡した。複雑な構造であったが故に逃げ場所がわからなくなってしまった結果犠牲になってしまった人が少なからずいた。さらに言えば東京消防庁から消火およぶ防火設備の不備が指摘されながらも「そこまで予算が回らない」事を理由に改善を先送りした事も被害を大きくした。
そして火災2日後に東京都から消防法違反と業務上過失致死による営業禁止処分を受け廃業した。
廃業してからも1996年ごろまで建物は残った。
2002年12月16日、跡地にオフィスと外国人向け高額賃貸住宅からなるプレデンシャルタワーが完成した。
追記
- 吉本興業が所属タレントが東京で仕事をする際の宿泊施設にここを指定していた事があった。ところが明石家さんまが部屋の空調などで不満を漏らし、「追加料金は自腹を切るので別のホテルに泊まらせて下さい」と泣きついた事から、他のタレントもさんまに追随、結果吉本はここを宿泊施設の指定から事実上外したのだった。あの火災が発生したのは、さんまが吉本に泣きついてからしばらく立ってからの事だったという。
- ビートたけしはここの火災に巻き込まれかけたそうである。本人曰く「ニュージャパンに泊まろうと思ったけどお金がなかったから友達ンちに逝って金借りてきたんだ。でもあいつンち新宿でニュージャパンまでちょっと遠かったから近場のホテルに泊まっちゃったらあの惨事だったからねえ。危なかったな」との事。