仮面ライダーX
主人公・神敬介が変身するライダー。深海開発用改造人間(カイゾーグ)技術によって改造された水中戦を得意とするライダーで、ベルトには変幻自在の固定武装であるライドルが装備されている。
アイテムを用いて変身するスタイルを初めて取り入れたのだが時代を先取りしすぎて受け入れられず、後に仮面ライダーV3によってマーキュリー回路を与えられて以降は従来の変身ポーズによる変身に変更されている。
メカニカルなデザインの風貌だが、これはライバル番組にマジンガーシリーズをはじめとしたロボットアニメがあったためである。
それもあってかモチーフとなった生物は存在せず、配色の関係もあってかビジュアル的には全ライダー中最もスカルマンに近くなっている。
本作における悪の組織。その目的は、力をつけつつある日本を壊滅させることである。従来の秘密結社と違いこの組織は、大国同士が水面下で手を結び設立した。
余談
ロボットアニメの台頭により変身ヒーローブームにかげりが見え始めた頃の作品であるためか、様々な試行錯誤が盛り込まれたことでも有名。神話をモチーフにした造形の怪人・仮面ライダーシリーズ初の本格的ライバルキャラクター、アポロガイストの登場・国家間の政治的理由で組織された悪の軍団など意欲的なアイディアが投入されたのだが、視聴率は振るわず結果的に打ち切りとなってしまった。しかし本作で培われたアイディアはその後のシリーズにも活かされる事になり、仮面ライダーというジャンルを発展させた橋渡しとなったのも事実である。