概要
起伏の多い地形でも、歩兵に随伴できる輸送用として開発された。
砂利道や雪上、急勾配でも問題なく歩行し、横から蹴飛ばされようが氷で滑ろうが転倒しない高度な姿勢制御機能をもつ高性能ロボット。
小型版の「LittleDog」と高速型の「WildCat」も開発されている。
前後対称の逆関節という特異な造形をしており、人間が向かい合わせに肩を組んでいるかのような艶めかしい動きで、耳障りな駆動音を鳴らしながら歩き回る姿は非常にシュールで、公開当時は大いにネタにされた。
後にDARPAがbigdogの実用化計画LS3(Legged Squad Support System)に出資、実用軍用モデル「AlphaDog」が開発。
足関節が改善され動物に近い造形になり、立ち座りもできるようになった。
燃料補給なしで24時間以上動作・連続して30km移動可能、大きすぎたエンジン音もBigDogに比べて10倍くらい静かになったが、それでもまだ問題点として指摘されている。
2016年から後継機である「Spot」が開発、試作機である「SpotMini」を経て2019年に発売された(関連動画参照)。
2020年12月11日、ソフトバンク株式会社(SoftBank Corp.)は傘下のボストン・ダイナミクス(Boston Dynamics)の株式の約80%を現代自動車グループ(Hyundai Motor Group)に2021年6月までに売却することを決定した。
上記の詳細はHyundai Motor Group 公式報道『Hyundai Motor Group to Acquire Controlling Interest in Boston Dynamics from SoftBank Group, Opening a New Chapter in the Robotics and Mobility Industry』(外部リンク)(2020年12月11日発表:英語)およびBoston Dynamics 公式報道『HYUNDAI MOTOR GROUP TO ACQUIRE CONTROLLING INTEREST IN BOSTON DYNAMICS FROM SOFTBANK GROUP』(外部リンク)(2020年12月11日発表:英語)を参照の事。
関連タグ
メタルギア月光(MGS4)…BigDogをモデルにしたという設定。
セルリアン(けものフレンズ)…形を真似る性質を持った怪物で、BigDogらしき造形の個体が登場。
フリッキー(けものフレンズ)…BigDogとその系列機を複合したようなデザインのロボット。
関連動画
【量産型・後継機『SPOT』:立ち入り禁止区域における遠隔操作型ロボット実証運用実験(英語字幕)】(2020年10月22日撮影:チェルノブイリ原子力発電所 公式YouTube チャンネル『Chornobyl NPP』より転載)
※詳細はチェルノブイリ原子力発電所 公式ページ 『Boston Dynamics Robot at ChNPP』(外部リンク)(2020年10月26日報道:英語)を参照の事。
外部リンク
Boston Dynamics 公式サイト『BIG DOG (2004) | Legacy Robots』(外部リンク)(英語)