那智渡
なちわたる
「なぜ俺がRX-7にこだわり続けてきたのか、(中略)RX-7は、ロータリーエンジンだからさ」
CV:井上和彦
概要
スピードショップ「チャンプ」のオーナー。
マツダ・サバンナRX-7をこよなく愛している。
ニヒルでプライドが高いが、約束は守る男らしい一面も持っている。
風見潤のことは自身がチューンしたマツダ・シャンテの一件(アニメではジョーカー(声:島田敏)の名が付いていた)で初めて顔を合わせ、最初こそは見下していたが、レースを通じて徐々に認めていった。
原作とアニメでは設定の異なる箇所が多数あり、その一例をあげると、原作のゼロヨンGPでの風見との直接勝負の際にお互いの進退を賭けて挑み(言い出しっぺはいっつあん)、風見に敗れたことによりのちにメカドック入りしているが(サーキットGPまで)、アニメではその賭け自体がなく、彼自身がメカドック入りすることはない。そのため夢幻の兵頭千里からサーキットGPへの出場を打診された際に、出場の条件としてチャンプではなくメカドックの一員として参加することを伝えている(風見らはレース当日までそのことを知らなかった)。
更にアニメでは那智財閥の御曹司で26歳であることが明かされている(25・26話)。
きょうだいにも違いがあり、原作では高速隊に所属する警察官で、パトカー仕様のS110シルビアを駆る瓜二つな双子の弟の徹が、アニメでは渡と共にチャンプを切り盛りする妹の知世が登場している。徹はキャノンボール編後半のみの登場だったが、知世はキャノンボール編終了後に渡が行方不明になったことが明かされた15話から登場し、その後もセミレギュラーとして最終話まで登場した。
登場マシン
使用する車両は全てSA22型サバンナRX-7。
・キャノンボール仕様
2ローターターボにニトロを搭載。ゴール直前でニトロのパワーを制御できず壁面に接触、最終的には3位でゴールする。アニメでは那智自身が失踪した際に従業員の水木を利用して暴走族に奪われたことで、最終的に自らの手によって破壊する(これには過去のしがらみから断ち切ると言う意味もある)。
登場当初は風見からエンジン内部を見たいと言われるが、それをやんわりと拒否している。
・ゼロヨンGP仕様 RX-7モンスター
3ローターのロータリーエンジンを搭載しフロントミッド化、エンジンがコクピット内に張り出したことによる乗車位置が後方へ移動している。ちなみに3ローター化に伴うエキセントリックシャフトは特注品とのこと。
アニメではベース車両は新たに購入したものかキャノンボールで使用し暴走族に奪われた一件で破壊した車両を修復したものかは言及されていないが、3ローター化に伴う部品取り用としてもう1台手配するようスタッフに命じていた。
・サーキットGP仕様 RX-7スペシャル。
原作では那智の加入による新生メカドック第1号の車両として登場。
当初は「南条久子のためのマシンを作る」という名目で風見と那智の共同で開発した推定最高出力550psのストリートマシンだったが、東日本サーキットGP出場に合わせてさらなる改造を施しフルエアロ化した。ゼロヨンGP仕様同様3ローターである。
アニメでは4ローターエンジン化した以外はほぼ同様の仕様だが、製作に至る設定が原作とは異なり、ゼロヨンGP後のチャンプのニューマシンとして登場し、この車両でメカドックとしてサーキットGPに出場する。
その他
原作では過去には日産車もチューンしていた模様で、ゼロヨンGP後メカドック入りした時も、お客の車として入庫していたホンダ・プレリュードを早速チューニングしていた。一方アニメでもショップはRX-7やロータリー専門というわけではなく他メーカーの車両も受け付けたり、女性も入りやすいような店であることが伺えるほか、建物内には複数台の外車が展示されている。
モノ・マガジン2015年8月16日・9月2日合併号のマツダの特集号で描き下ろしイラストが掲載、表紙や紙面に登場した。