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「なぜ俺がRX-7にこだわり続けてきたのか、(中略)RX-7は、ロータリーエンジンだからさ!」

CV:井上和彦

概要編集

スピードショップ「チャンプ」のオーナー

マツダ・サバンナRX-7にこだわりを持っており、その理由にロータリーエンジンの利点を説いている。

ニヒルプライドが高いが約束は守り、レースでも同じ条件での戦いを望むらしい一面も持っている。

風見潤のことは自身がチューンしたマツダ・シャンテの一件(アニメではジョーカー(声:島田敏)の名が付いていた)で初めて顔を合わせ、最初こそは見下していたが、レースを通じて徐々に認めていった。


名前の由来はニヒルな2枚目キャラという事で、俳優アラン・ドロンまぎれもなくヤツの声で有名な声優野沢那智氏の名前の方を取ったもの。宝塚歌劇団に同姓同名の女優(那智わたる)がいたのは後になって知ったとか。


登場マシン編集

使用する車両は全てSA22型サバンナRX-7、車体色については参考までに。

・キャノンボール仕様

風見がロータリーシャンテと対決中に登場。原作では既に雑誌にも掲載されていたとの事。

その後改良したかは不明だが、13B2ローターエンジンにツインターボを搭載、吸排気ともにペリフェラルポート(直管式)にする事で高回転重視にした上に、ロータリーと相性のいいニトロシステムを搭載、さらに空力に追求したフロントスポイラーで内外装ともに武装したストリートレーサー仕様になっている。

キャノンボールレースの前に、このRX-7に興味を持った風見からエンジン内部を見たいと言われるが、それをやんわりと拒否している(原作とアニメでは状況が異なる)。


高速性能では風見のセリカXX渡辺俊光スーパーZに勝る程ではあるが、一般道ではその性能が仇となって渋滞や信号などに苦しめられ、ゴール直前の交差点で(原作ではカーブを曲がろうとして、アニメでは発進からの急なニトロ使用で)パワーを制御できず壁面に接触、右前輪のホイールアライメントが狂ってしまい性能が発揮できず、最終的には3位でゴールする。


アニメでは後日談が描かれており、那智自身が失踪した際に従業員でチーフメカニックの水木を利用して暴走族に奪われたことで、最終的に自らの手によって破壊する(これにはキャノンボールで風見に敗北したことを発端としたしがらみを断ち切ると言う意味もあった)。


車体色は純正色の緑だが、一部媒体では黄色となっていることがある。


・ゼロヨンGP仕様 RX-7モンスター

3ローターのロータリーエンジンを搭載しフロントミッド化、エンジンがコクピット内に張り出したことによる乗車位置が後方へ移動している。ちなみに3ローター化に伴うエキセントリックシャフトは特注品とのこと。メカドックCR-Xミッドとの勝負の際はさらに各ローターに1基ずつターボを搭載したトリプルターボ化を行いさらに性能アップを狙うが、ターボラグ対策が不十分だった所を付かれ、早めのギアチェンジによる4速で勝負を賭けた風見の戦略に敗北する。


アニメではベース車両は新たに購入したものかキャノンボールで使用し暴走族に奪われた一件で破壊した車両を修復したものかは言及されていないが、3ローター化に伴うエンジンの部品取り用としてもう1台手配するようスタッフに命じていた。

車体色は原作では不明(一部媒体では青+Fバンパーのみシルバーとしている)だが、アニメでは緑+Fバンパーが白となっている。


・サーキットGP仕様 RX-7スペシャル

原作では那智の加入による新生メカドック第1号の車両として登場。

当初は「南条久子のためのマシンを作る」という名目で風見と那智の共同で開発した推定最高出力550psのストリートマシンだったが、東日本サーキットGP出場に合わせてさらなる改造を施しフルエアロ化した。ゼロヨンGP仕様同様3ローターで、RX-7にこだわり続けてきたが故に熟知した最適の足回りセッティングを施した、那智にとってのRX-7の集大成ともいえるマシンに仕上がっている。

アニメでは外観は原作に登場した姿とほぼ同様の仕様だが、新たに4ローターエンジン化している(原作でも「エンジンスペースさえあれば4ローターも可能」と述べている)。また製作に至る設定が原作とは異なり、ゼロヨンGP後のチャンプのニューマシンとして登場し、完成後のテスト走行では一時的に夢幻入りしていた風見がハンドルを握るペガサスとバトルをする(このバトルをきっかけに風見はメカドックに戻る)。その後メカドックとしてこの車両でサーキットGPに出場する。そのためツナギやヘルメットは自前の物を使用し、ボンネットのMDステッカーも風見らが貼ってあるのとは異なる。

車体色は、原作版(次原隆二指定色)は白/シルバーのツートン+ブルーのボンネットとアニメ版の緑/白のツートンがある。


原作とアニメの差異編集

原作とアニメでは設定の異なる箇所が多数あり、一部であるがその一例を挙げる。


原作では自身についてのプロフィールは殆どないが、アニメでは那智財閥の御曹司で26歳であることが明かされている(25・26話)。

登場するきょうだいに違いがあり、原作では高速隊に所属する警察官で、パトカー仕様のS110シルビアを駆る瓜二つな双子の弟のが、アニメでは渡と共にチャンプを切り盛りする妹の知世が登場している。徹はキャノンボール編後半のみの登場だったが、知世はキャノンボール編終了後に渡が行方不明になったことが明かされた15話から登場し、その後もセミレギュラーとして最終話まで登場した。


原作のゼロヨンGPでの風見との直接勝負の際にお互いの進退を賭けて挑み(言い出しっぺはいっつあん)、風見に敗れたことによりチャンプを完全に畳んでメカドック入りしているが(サーキットGPまで)、アニメではその賭け自体がなく、チャンプを畳んだり彼自身がメカドック入りすることはない。そのため夢幻の兵頭千里からサーキットGPへの出場を打診された際に、出場の条件としてチャンプではなくメカドックの一員として参加することを伝えている(風見らはレース当日までそのことを知らなかった)。


原作ではメカドックの一員になったあと、ストリートファイト編ではいっつあんの説教中にあくびをしたり、チャコを説得するのに四苦八苦したり、挑発に熱くなったりとコミカルな面を一時期見せたものの、その後のサーキットGP編では再び風見に対して挑戦状をたたきつけ、レース本番では2位でゴールするものの、風見に三たび敗れたことで書置きを残して姿を消す。後に新鋭カロッツェリアからのオファーを断るために姿を現した際に、そのカロッツェリアの代表から後日行われる自社開発の新型スポーツカーによるワンメイクレースでのドライバーを頼まれ、そのレースでも風見を破れず同着1位になったことで「風見を倒してこそ真の勝利」と最後の最後までその敵対心は消えることはなかった(ゴール後に風見から握手を求められるがそれをも拒否して、チャンプ復活のためにアメリカに行くと宣言している)。


その一方、アニメではサーキットGP序盤で原作同様に風見とバトルをするシーンがあるものの、夢幻のコンピューターチューンに対して同じ考えを持つ風見に協力、チャンプではなくメカドックとして一緒に夢幻に勝負を挑み、「自分の手でメカドックを優勝させること」を目標とする。レースでは風見や夢幻入りした渡辺と、渡辺を夢幻入りさせたきっかけを持つ夢幻の新進気鋭のレーサーである五十嵐充とのバトルとなる。

途中のピットで風見の報告で渡辺が失明寸前である事を知り(原作ではレース終盤で渡辺が盲目走行をするまで知らなかった)、レース中では渡辺の執念の走行に涙を見せつつ「自分の勝利できれいさっぱり引退させてやる」と全力で渡辺に挑み、最終的には原作と同じく2位でゴールするが、ゴール後は4人で握手を交わすほか、喫茶パドックでの打ち上げに妹の知世と共に参加している。


話は前後するが、キャノンボール編では上記と反対の展開となっており、原作ではお互いに握手を交わし、直後に訪れた警察の集団の前に風見と共に渡辺のZの車体に乗ってのパレードをしているが、アニメでは風見と渡辺が握手を交わしている姿を離れた場所で見つめ、その後の失踪の一件に繋がっていく。


その他編集

原作では過去には日産車もチューンしていた模様でスカイラインでゼロヨンを、フェアレディZでレース優勝をしている。ゼロヨンGP後メカドック入りした時も、お客の車として入庫していたホンダ・プレリュードを早速チューニングしていた。

その他、日産シルビア(S12型)にも乗っているシーンもある。

(余談だがシルビアS10型にはロータリーエンジンの搭載計画があった)


一方アニメでは原作では描かれなかったチャンプの店舗が描かれ(初めて登場した際の看板が「CHAMP」ではなく「CHANP」という誤植もあった)、店自体はRX-7やロータリー専門というわけではなく他メーカーの車両の整備も受け付けたり(小町の運転で整備入庫した松桐坊主のセリカも受け付けている)、女性も入りやすいような店構えであることが窺える一方、建物内(一般客は入れない場所)には複数台の外車が展示されている。更にはRX-7をチューンするための関係者しか入れない特別な部屋があり、松桐の二人がこっそり入った際はセキュリティが作動するという厳重さであった。


余談編集

平成以後の展開として、モノ・マガジン2015年8月16日・9月2日合併号のマツダの特集号で描き下ろしイラストが掲載、ND系(4代目)ロードスターをバックにした表紙や紙面に登場した。


関連タグ編集

RX-7 マツダ オーナー

山岡士郎 - 中の人が一緒で年齢も近く、容姿も何となく似ているような似ていないような。

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