「松桐坊主、レッツラン!」
解説
読み切り版から登場している3人組の金欠落ちこぼれ暴走族。女暴小町こと小野麗子と共に行動する機会が多く、アニメではギャグ担当となる傾向が強い。
その一方で、小町の父親である小野誠三郎を天敵とみなすも常に連敗している。
読切版ではすでに面識があって、風見潤から「松竹梅」と呼ばれたり野呂清からはお坊さんの集まりかと笑われる一幕もあったが、連載版及びアニメ版では面識のないところから始まっている。
メンバー
- 松木千明(まつき ちあき、画像右下)
CV:二又一成
愛称は「松」。グループのリーダー格。俗にいうブ男。アニメでは風見や桐と同じ18歳。風見のことは原作では「風さん」、アニメでは「潤」「潤の字」と呼んでいる。小町に好意を持っている模様だが、その小町は風見に好意を寄せているため相手にされていない。何気にB級ライセンスを所持している。なお「松本千秋」等の表記は誤植なので注意(こちらはドジでのろまな亀のフレーズが有名なドラマの主人公の名前である)。
- 桐島桐人
CV:堀内賢雄
愛称は「桐」(アニメ版のみ松から「桐人」と呼ばれていた)。「吉里吉里人」が名前の由来。メンバーでは一番の良識人だが、やはりそこは暴走族としてのプライドが松以上にある。読切版の名前は「桐 桐人」だった。アニメ版で参加するレースでは基本的に助手席に座っているが、運転することもある(原作では坊主と共にトランクや後部座席に隠れていた)。更にアニメでは店を持たないメカドックにパドックを紹介する。
一時期は松と些細なことで大喧嘩を起こして脱退してしまう時期もあった。
- 月成彦六
CV:鈴木三枝
愛称は「坊主」。松桐の二人に比べると小学生並みに背が低い。名前の由来は「月」の付く苗字を探した末「月成」、そして落語家の故・林家彦六から取ったもの。
二人のことやアニメ版の風見のことを「(松・桐・潤)兄ィ」と呼び、松桐からは原作では「月成」と呼ばれていたが、アニメでは大半の登場人物から「坊主」と呼ばれている(アニメ化以降は原作でも坊主呼びとなる)。名前の通り坊主頭(スキンヘッド、生まれつきである)で、その影響からか暴走族ではなく「お坊さん」と間違えられ、「宗派は?」と聞かれることが多い。
読み切り作ではホンダ・モトコンポに乗っている描写がある。
原作では、後に桐とともに松に対抗してB級ライセンスを取得したところから運転免許も持っている模様だが、アニメでは11話の早坂優の台詞から高校生である模様で、運転免許は持っていない。
そのほかアニメではAパート冒頭で前回の話の説明役を担当したり、レースなどでは「女暴小町ズ」を名乗って小町のヨタハチに同乗していることから登場頻度は他の二人よりも多いことがある。11話での名車窃盗犯の一件で大型トラックを運転したときは足の短さをカバーするため足に消火器を固定していた。
3人の中で唯一家族が登場しており、食堂を営む母親の友子(CV:片岡富枝)と、オート三輪で運送屋を営む祖父の信吉(CV:及川ヒロオ)がいる。
登場車種
- トヨタ・セリカ1600GTV
松桐坊主の愛車。主に松がハンドルを握るが、アニメでは桐や坊主もハンドルを握ることもある。ルーフには大きな初心者マークのペイントが入っている(もちろん塗装によるもの)他、原作では3人の愛称と同じ花札の手札のカラーリングが施されている。メカドックでチューニングをしてはいるものの(下記)、ハンドルを握る松のテクニックがそれに追いついていない。
ルーフの初心者マークについては、読み切り版では金払いの悪さにいっつあんが考えた策として、借金を払い終わったら消すとして塗装で入れたもの。連載版及びアニメではすでに入ってた模様で、どういう経緯で入れたかは明らかにされていない。
原作のサーキットGP終了後に松桐坊主が解散の憂き目に遭った際、松の名誉挽回のためゼロセン(0→1000)大会参加に合わせ、V8エンジン+ターボ+スーパーチャージャーに武装した仕様も登場した(その際ボンネットにバルジが装着されている)が、松は暴走族の面目を保つため一人乗って暴走族の集会に向かってしまう。案の定暴走族に追いかけられ、振り切ったのは良いものの道のない行き止まりから転落。しかし急ブレーキ用として装着されていたパラシュートが偶然にスイッチが入り展開したために助かった。
アニメでは1話で暴走族の「須賀六狼(すかろくウルフ)」と勝負をすることになった際、3200㏄にボアアップし、ウェーバーの45φキャブを3連装したL28型エンジンを搭載するが、このエンジンのパフォーマンスを引き出すために小径のモモステを必要としていたところに、喫茶パドックのマスターから「店の飾り物」である小径ハンドルを渡されて装着。風見の運転(+坊主もこっそり後部座席に乗っていた)で須賀六狼を相手にしたバトルに勝利。レース後密かに待ち構えてた早坂優のミニパトがその場に現れたことで須賀六狼は逃げ去り、風見に身代わりを任された坊主が優に追いかけられることとなった。なお「運転テクニックの未熟な者にこの車は危険」との理由から須賀六狼とのバトル後に元に戻すことを宣言しているため、松と桐はこのチューンでの運転はしていない。