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CV:玄田哲章


概要編集

チューニングショップ「メカドック」のスタッフの一人で、板金・塗装担当。大柄で小太りなおっとりとした性格。関西弁で話す。大らかでめったに怒ることはなく大抵はニコニコしている。

チューニングに没頭する風見潤と経営に四苦八苦する中村一路を、時にはなだめて繋ぎとめるパイプライン的存在である。

板金の腕は優秀で、解体屋から事故車として持ってきた凹みだらけのセリカXXをレース用にきれいに直したり、レースカーの塗装を一手に引き受け(FRPも手掛けられるらしい)、その他雑用仕事(パンク修理、オイル交換、客へ納車等)もこなす、ある意味メカドックの稼ぎ頭といえる(風見はチューニングに度が過ぎてしまい赤字を出し続けている)。

とはいえ、稼ぎと言っても裕福ではなく、実家に母、妹弟を抱えており、原作では母が腎臓移植手術で500万円必要になると聞き、風見達にも言えず悩んでいた。後に電話をしているところを見られ発覚するが、その後ゼロヨンGPの優勝賞金が1000万円出るとの事で参戦を決意。野呂は泣いて喜んだのは言うまでもない。その後優勝したので、手術代は支払われたと思われる。


仲間の心境を察して編集

野呂の性格がよく表れるのが、「夢幻計画編」でのエピソードである。


風見が夢幻からの誘いに迷う中、その事を知った野呂は風見に夢幻に行くなら反対はしないと語る。

夢幻に行ったら風さんの腕は確実に上がるやろ…でもここにいたらいつまでたっても大きく飛躍でけん。そんなのもったないわ。わしらに気兼ねはいりまへんで。

それを聞いた風見は、自分が名が売れて夢幻の誘いに浮かれていた事に気づき、深く反省した。

その後、雑誌で正式に夢幻が風見を高額報酬で勧誘している事が掲載され、小町たちは不安になるが、野呂は「風さんはお金で動く人やおまへん」と語りつつ、「ここでは客相手のチューンしかでけへんけど、夢幻では風さんの好きなチューニングが出来る。風さんにとってはこたえられん魅力のはずや」と風見の複雑な心境を代弁している。

その後中村は風見に「いっそ夢幻に行ったらどうだ」といいつつ大量の修理注文書を渡す。その注文書に疑問に思う風見だったが、野呂はその真実を語る。その注文書は中村が儲けなしの出血サービスでかき集めてきたものだったのだ。「あのケチないっつぁんがでっせ!

内心メカドックに残ってほしいという中村の心境を知った風見は、注文を全てこなし、メカドックに残ることを決意するのだった。(その際「儲けぐらいちゃんと出さないとメカドックがつぶれるよ」と風見が返すと、中村は「次の注文で損した分を取り戻す」とはりきっていた)

この様に野呂は2人の心境を察しつつ支えているのだ。


「すんまへん!わしのチョンボや、わしが悪いんや~!」編集

その一方で、原作での大レースのエピソードでは整備中に度々大失敗をしている。それも、最悪リタイアになりかねない事もあった。

  • ゼロヨンGPにて、雨になりレインタイヤが必要になったのだが、野呂が頼まれていたレインタイヤを入れ忘れていた事が発覚した。苦肉の策として、装着していたスリックタイヤに溝を入れて即席のレインタイヤを作ることで対処した。その後雨が上がり、逆にスリックタイヤが必要になったが、そこは渡辺が最適のタイヤを提供してくれたため事なきを得た。
  • 東日本サーキットGPでは、浜名湖SAのピットでグレーサーZのタイヤ交換中にスタッドボルトを折ってしまう。ただスタッドボルトは過酷なレースの中での金属疲労が原因だったのだが、ブレーキハブ本体を交換まで野呂は想定しておらず、部品はタイヤとブレーキパッドしか用意していなかった。リタイヤの危機に陥り激昂する風見だったが、野呂の頭を抱える姿を見て落ち着き謝った。その後、紫電改の露崎がハブを提供してくれたので無事交換できたものの、修理に時間がかかり、グレーサーZは最下位からのスタートになってしまう。
  • アニメのサーキットGP編では後述の通りピット作業の失敗はなかったが、足柄SAのピットで風見と那智のピットが終わった後、中村や小町達が到着しないまま最終決戦地の富士スピードウェイに行ってしまい、後から到着した中村たちは誰もいなくなった足柄SAで立ち尽くす事になってしまった。

アニメでの扱い編集

アニメでも性格はそのままなのだが、彼にまつわる上記のエピソードがことごとく省略されており、小町松桐坊主よりも地味な役回りになってしまった。

  • ゼロヨンGPは母の手術の話もなく、レインタイヤのシーンもタイヤあるなしの話もなく、突然の風見の判断でタイヤの溝掘りを始めている。当然渡辺からのタイヤ提供もない。
  • 夢幻計画の話では、風見の心境を聞くのは喫茶パドックのマスター神崎に代わっており、それを陰で聞いていた野呂は、中村とともに、風見には何も言わず夢幻の本部に連れていくという形になっている。(その後風見は「自分の目指すチューニングとは違う」と夢幻を離れメカドックに復帰する)
  • 東日本サーキットGPでも、スタッドボルトが折れる事もなく、露崎の話を聞くだけに終わっていて、その後のレースは最下位ではなく15位からのスタートになっている。
  • 24話「届け!逃亡者の願い」のエンドロールは何故か早坂優よりも後にクレジットされている。

余談編集

名前の由来はのんびりしたところから「のろい」→野呂に、そして「裸の大将」で有名な画家山下清から取っている。


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