次原隆二
つぎはらりゅうじ
1979年に『翔べ雷音図』(週刊少年ジャンプ)で漫画家デビュー。1982年より連載開始の『よろしくメカドック』でブレイク。後に同作はテレビアニメ化もされた。
以降は自動車漫画に限らずスポ根や刑事ドラマ作品なども発表するが、いずれも短期で打ち切りとなってしまい、低迷が続いた。
2001年に創刊された週刊コミックバンチで『レストアガレージ251』を創刊号より連載開始(途中で「車屋夢次郎」のサブネームが追加される)。連載時はカラーページでない限り基本的に巻末掲載で、途中1年間の休載期間があったが、バンチ休刊直前まで連載。単行本は33巻まで刊行され、自身の作品としては最長連載となりメカドックと並ぶ代表作となる。そしてコミックバンチ誌でもエンジェル・ハートに次ぐ連載話数でもあった。
コミックバンチ休刊後の2010年には、新たな月刊誌である月刊コミックゼノンにて『内閣総理大臣 桜庭皇一郎』(RYU名義)を連載した。
- 暴走ハンター (初連載作)
- よろしくメカドック(代表作)
- F-1倶楽部(読切作、単行本は短編集として発刊、連載前のメカドックの読切も収録されている)
- ROAD RUNNER(Lode Runnerではないことを作中でそのゲームをしながら語っている)
- 特別交通機動隊 SUPER PATROL
- レストアガレージ251 車屋夢次郎(もう一つの代表作で、自身の最長連載作)
- 少年リーダム~友情・努力・勝利の詩(原案:西村繁男、後述)
- 内閣総理大臣 桜庭皇一郎(RYU名義)
『レストアガレージ251』連載中の2009年に本作の連載を中断して、元週刊少年ジャンプ編集長、西村繁男の『さらば、わが青春の「少年ジャンプ」』を原案とした80年代の週刊少年ジャンプ編集部を題材にした漫画『少年リーダム~友情・努力・勝利の詩』を2009年21/22号から2010年16号まで約1年間連載。連載に先駆け、次原が土下座謝罪して『251』を休載するお詫びのページも描かれていた。
大学を卒業して出版社に入社した主人公である青年(もちろん架空の人物)の視点から描かれており、ジャンプ黄金期と呼ばれた80年代の週刊少年ジャンプの編集部の内容をリアルフィクションで描いている。タイトルのロゴは1980~83年までの週刊少年ジャンプのロゴタイプをイメージしたものとし、連載時は紙面を『よろしくメカドック』連載当時の週刊少年ジャンプのレイアウト(セリフにルビを入れたり、欄外の「○○先生の作品が読めるのはジャンプだけ」やファンレターの宛先など)を模したスタイルの構成にしており、懸賞のとじ込み葉書のエピソードがあった話では実際のバンチ誌にもとじ込み葉書が組みこまれていたほか(通常は紙面のアンケートを切り取って葉書に貼るか、携帯公式サイトからのオンライン回答だった。なお、アンケート葉書の封入コストは当時1枚1円であることも記されていた)、原哲夫の幻のデビュー作『スーパーチャレンジャー』(話中では原島哲の『スーパーファイター』)を題材にしたエピソードに絡み、単行本2巻ではその『スーパーチャレンジャー』を収録している。
作中では実際の話を基にしたフィクションのため他のジャンプ連載作品も作者やタイトルを変更されているが(一例:上記の原島哲やキン肉マン→超人マッスルマスクなど、ただし実例として挙げる際は実際の作者名と作品名を表記している)、原哲夫や北条司の作品が登場する回については名前は変更されてるものの実際に両作者が描いた当時の原稿を使用している。ただし、自身のことや当時連載していた『よろしくメカドック』については作中では登場しなかった。
本作連載終了後『251』を再開するものの、間もなく週刊コミックバンチの休刊がアナウンスされ、1エピソードで連載を終了している。