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センシティブな作品

カードテキスト

通常魔法

(1):自分は1000LP回復する。

解説

「自分は1000ライフポイント回復する」という、単純明快な効果を持った通常魔法

モウヤンのカレー》5杯分の回復量である。

登場当時のカードプールにおけるLP回復系魔法カードの中では《天使の生き血》を

抜いて回復量トップを誇るカードであった…が、後に速攻魔法かつダメージ効果と

選んで使うことができる《ご隠居の猛毒薬》(自分が1200回復か相手に800ダメージ)が登場したことから、積極的にデッキに投入される事はあまりない。

しかし、ルールブックや関連書籍等でも「基本的なLP回復魔法カード」として

例に挙げられる事が非常に多いカードであり、デュエリストの間でもLP回復魔法と言えば

このカードの名前がまっさきに出てくる事が多い。

アニメシリーズでもちらほらカメオ出演(?)的に登場する。

「ディアン・ケト」という名前の由来はおそらくケルト神話の医神「ディアン・ケヒト」。

戦神ヌアザが戦いで腕を無くし、王位を失った際に銀製の義手を作り

再び完全な体に戻し、王位に返り咲くのを手伝った逸話を筆頭に病や怪我を治療した逸話を

多数持つ医神として知られているが、男神である。

本カード最大のネタポイントはその個性的なイラストで、

手にアンクを持ち、パンチパーマ風の髪型をした太ったおばちゃんが肩と胸を大胆に露出しているというインパクト絶大なものである。

ちなみに海外版では肌の露出と宗教的なモチーフに関連する自主規制にダブルで

引っかかっており、イラストが大幅に書き直されているが結局描かれているのは同じおばちゃんである。

せめてもう少し若ければ…と言われると同時に、そのインパクト絶大な姿からしばしばネタにされる。

彼女の若い頃の姿をモチーフにしていると思われる逆玉の神ディアン・ケトという

カードがラッシュデュエル用カードとして登場しており、LP回復効果も一致しているが

濃いめのメイクにボリューム感のある髪、バリバリに肩パッドの入ったボディコンスーツ、

手に持つアンクは羽つきの扇子(いわゆるジュリ扇)のようになっている…というもので、

イケてる女子はイケてる女子でも80年代~90年代初頭のイケてる女子がモチーフになっている。

ちなみにアニメシリーズ2作目「遊戯王GX」にて、レッドオシリス寮にて

丸藤翔が振った自身のデッキに入れているアイドルカードの話をするシーンにて、

前田隼人は「田舎の母親を思い出させるから」という理由でこのカードを挙げている

(英語版では「故郷のガールフレンドを思い出す」という理由に変更されている)。

この事から、デュエリストの間でも「イラストがかわいいと思うカード」「無限回収しているカード」等の話題で

このカードを挙げるという定番のネタがあり、実際に膨大な枚数収集しているという猛者まで存在している。

おなじみのカードである事に加えこうしたネタ的な人気もあってか、

2020年に行われたおうちで遊戯王 Twitterキャンペーンでは、

神々しく輝く背景を背負ったディアン・ケトのシークレットレア版プロモカードが500枚限定プレゼントされた。

OCGとルールが違う事が多かった初期のゲーム作品では「ライフポイントを5000回復する」という

まさに神レベルの効果で登場するものがある。ただし、LPの上限が9999の作品だと

回復量が多すぎてロスが出る事もある。

編集者:なっく
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