CV:間島淳司
概要
『この素晴らしい世界に祝福を!』の登場人物。
スピンオフ作品『あの愚か者にも脚光を!』では主人公。
アクセルの街の冒険者の青年で、街随一のチンピラ冒険者と評判。年齢は18歳。
人物
職業は戦士で長剣を使うが身体能力の高さに比べて剣の腕はイマイチ。
くすんだ金髪に赤い瞳、左目の泣き黒子が特徴。素行不良で留置場の常連である。
パーティメンバーはリーンとキース、テイラーの三人で、周りからダストの保護者役を押し付けられているリーンからは、叱られるたびに痛い目にあわされている。
初登場時、カズマにイチャモンつけて一時的なパーティメンバーの交換を持ちかけるが、アクア達のまとまりの無い奇行に振り回され、結果号泣しながらカズマに謝罪することになり、それ以降はキースと同じくカズマの悪友となった(アニメではこのくだりはカットされた)。
ダクネスの婚約騒動でダクネスがカズマたちのパーティーから一時的に抜けた際には、前衛職としてカズマたちと臨時パーティーを組んだこともある。
カズマや仲間たち以外ではゆんゆんと一緒にいる機会が多い。最初はナンパする気でゆんゆんに近づいたが、実年齢(=14歳)を聞いて後悔している。
一緒に冒険をしたり遊んだりする仲だが、ダスト本人はゆんゆんを友達とは思っていても、仲間とは思っていない。ゆんゆんが魔王軍との決戦前のパーティ決めでポツンと取り残されていたときは、ゆんゆんをカズマたちに預け魔王城へ向かうよう背中を押すなど、ゆんゆんに相応しい居場所は自分と同じ場所ではないと思っている。
リーン、ゆんゆんの他に一緒に冒険などに行くことが多いロリサキュバス(通称:ロリーサ)は、ダストが頻繁に訪れるサキュバスの店の店員なのでわりと頼りにされているが、普段の素行の悪さが原因で悪魔ではないかと疑われている。
どこに出しても恥ずかしいチンピラの彼だが、仲間は大切にしているようで、リーンが貴族の男と付き合っていると勘違いした際は(相手だと思った)貴族の素性調査への協力をカズマに頼んだりもしている。
ちなみにリーンとは仲間以上恋人未満の関係(だがカズマとめぐみんの二人と同じで、周りには両想いであることがとっくにバレている)。
素性について
なぜか王族や貴族を相手にするのは慣れており、アクセルの街へやって来た頃は育ちの良さを感じさせる振る舞いが多かったらしく、寝ぼけたりなどして意識が遠いときなどに騎士のような言葉遣いが口をついて出ることがある。
ダスティネス家のような一部の善良な貴族以外にはあまり良い印象を持っておらず、特にアクセルの街の領主だったアルダープのことは毛嫌いしている。
カズマを処刑するために開かれた裁判ではカズマを擁護し、ダクネスとの結婚式では他の冒険者達と共に盛大に邪魔をした。
実はバニルの見通す力によって「ダスト」が偽名であることが判明している。
クリスやアイリスもダストの素性に心当たりがあるようで、ダストの正体に気付いている様子。
※めぐみんもダストの正体には薄々気づいているが、アイリスやゆんゆんと違いそこまで興味はない様子。機会があったら過去について話を聞いてみようと思っている程度。
『あの愚か者にも脚光を!』でのネタバレ
本名:ライン・シェイカー
ベルゼルグ王国の隣国ブライドル王国の下級貴族で王国一の槍使い。最年少でドラゴンナイトの称号を手にするなど、若くして国を代表する騎士だった。
性格も今と違い真面目で誠実、忍耐強く人柄も良いというまさに騎士の鑑のような少年だった。
剣の扱いに不慣れだったのも元は槍使いで、剣は冒険者になってから使い始めたため。
天才ドラゴンナイトの実力を評価され、王女であるリオノール姫の傍付きとなるが、普段から自由奔放な姫に振り回され苦労する毎日を送っていた。
姫の婚約が間近に迫ったある日、婚約を嫌がった姫に頼まれて家出同然の逃避行に付き合わされ、相棒のホワイトドラゴンに乗って各地を転々とするハメになる。旅の間は姫に振り回されながらも、エルロード国のカジノで羽目を外すなどダスト本人もそれなりに楽しんでいた。
国に戻ってきたあとは、国の面目から死刑も免れなかったのだが、さすがに姫も振り回した自覚があり、別の国に嫁ぐことを条件にラインの助命を要求。国王や騎士仲間たちも姫に責任があると承知していたのでダストは死刑を免れ、代わりに貴族としての地位を失いドラゴンナイトの称号も剥奪されてしまった。
騎士から冒険者になったダストは得物である槍を封印。かわりにリオノール姫からもらった魔法剣(国宝とかなんとからしい)を得物とするようになる(この魔法剣はカズマが魔王城へ向かう際に餞別として渡している)。
隣国ベルゼルグ王国へたどり着いたダストは始まりの街アクセルで、たまたまクエスト中だったリーンたち三人を助けたことがきっかけで今のパーティーに入る(このとき、リオノール姫と双子のようにそっくりなリーンの顔を見て驚いている)。
余談
- ダストという名前はお忍びの際、リオノールがつけたものだが、つけた当人もつけられたダストも「ダサい名前」と思っていた。
- ダストとリオノール姫の逃避行は「姫とドラゴンナイトの悲恋」として方々で語り継がれたが、ダストからしてみたら喜劇でしかないらしい。
- 騎士時代に相棒だったホワイトドラゴンのフェイトフォーは冒険者になる際に城に置いてきたのだが、幼女の姿に変化して城を抜け出した彼女とアクセルの街で再会することになった。
- 泣き黒子を持った槍使いの騎士で、一国の姫と逃避行をしたエピソードを持つことから、モデルはケルト神話の英雄ディルムッド・オディナだと思われる。
ちなみにシェイカー姓は作者の別作品にも登場している。