概要
頭足綱・十腕形上目・コウイカ目・コウイカ科・ハナイカ属に属するイカの一種である。
胴長は5~8㎝にもなる小型のコウイカでその鮮やかな色彩と、太い腕を使って海底を這い歩く姿可愛らしい動作でとみに有名な熱帯性のコウイカである。
沿岸から水深100m程の砂石低に生息し、小型エビ類や甲殻類を摂食している。
体表、体色は非常に「表情」に富む。基本的には、胴背面に4対の大突起と鰭の背腹に突起列を持ち、色彩要素としては鰭の付け根及び突起の隆起、腕外側の隆起沿いに黄色いライン、胴側面に白色の逆U字型の斑紋、腕の先端の虹色の色彩や褐色斑列が特徴的。但し、その活動性や反応によっては大きく変化する。また腕の鮮やかさな紅色と黒点という色彩パターンは、海底を這い回る行動とを合わせ考えると、珊瑚礁域に生息する大型のヤドカリ類の歩脚や眼へ対応させた擬態なのかもしれない。
ハナイカの一覧
- ハナイカ
- ミナミハナイカ(メイン画像)