「花袋。助かる」
「当然じゃ。こうでもせねば、困るお主を助ける場に居られんからのう」
概要
「十年来」とは文字通り「十年来の付き合いがある親友の国木田独歩と田山花袋」の組み合わせである。腐的な要素を含まない(つまり恋愛関係では無くあくまで親友としての関係)場合やどちらが右などの指定が無い場合にも使えるタグであり、意外と汎用性が高い。
史実の二人
史実においても二人は唯一無二の親友であった。詳しくは田山花袋氏の回顧録『東京の三十年』を読んで頂きたいが、驚くのは国木田氏との日々を書いたページ数の多さである。どれ程多いかというと、原本では509ページ中118ページを占めている。中でも「KとT」は97ページもあり、二人の仲の深さがうかがい知れる。あまりに長いので、平凡社が刊行した「日本人の自伝」ではその章だけが削られてしまうという悲劇が起こってしまった。
「KとT」について
Kが国木田氏、Tが田山氏を示すことはお分かり頂けただろう。
この章の特徴は、ほかの章とは異なり三人称視点で書かれている事である。
26歳の青年二人が日光の山寺へ旅し、当時まだ珍しかったバネ入りのベッドにはしゃいだり、夜見た夢の話をしながら朝食をとったり、猫に鰹節を盗まれたり。女性が苦手な田山氏を国木田氏がからかう処などは、思い出すだけでも微笑ましい。
三人称視点で書かれることで、余計リアルに感じられる。ぜひとも読んでほしい。
作中における二人
アニメについて
アニメ第30話において国木田が花袋の部屋を、敦を連れて訪れる。アパートなので呼び鈴が無いのは仕方ないが、ノックも無しにいきなり「花袋、俺だ!入るぞ!」と入りながら(というか入ってから)言う国木田。花袋の居る寝室(?)に入るまで始終怒鳴っているが、多分これが日常。
敦に花袋の能力を説明しながら溜め込まれたシンクの食器を洗う国木田。これも日常。
精神が安定しないと異能を使えない花袋のために撫子探しを請け負い、一件落着した後に「花袋には俺のために勇気を振り絞って告白し玉砕した(意訳)」と敦に語る国木田。何を言っているんだ。
関連イラスト
随時追加予定
別名・表記ゆれ
関連タグ
国木田独歩(文豪ストレイドッグス) 田山花袋(文豪ストレイドッグス)