特徴
ステルスアクションゲームであるため、同ジャンルを代表するメタルギアシリーズと比較される場合がしばしば見られるが、それぞれテーマや雰囲気の異なる、全く別のゲームである。MGSが一度敵に発見されても隠れれば警戒を解除できるのに対し、スプリンターセルでの発見は死を意味する。
同ジャンルのThiefシリーズ同様、暗闇に潜むという特徴があり、部屋の明かりを消す、もしくは破壊することで闇を作り出し、その場に潜む事で敵に見つかりにくくなる。
シリーズを重ねるごとにゲーム性や操作性が進化しているが、以下の特徴がある。
- 主人公は超人ではない
- 暗殺もしくは、誰も死なせずに、ミッションを遂行することが目的
- ラスボスに該当するような敵キャラクターは存在しない(ミッションによっては暗殺を命じられる が、超人的な強さはない)
- 最先端のスコープや端末を用いてスパイ活動を行う
- とにかく気配を消して行動する(シリーズによって、やり方がかなり変わっている)
最高のプレイとは、「どの敵キャラクターにも一般キャラクターにも気づかれることなく任務を遂行する」こと。
- サム・フィッシャーは任務中、そこに存在してはならないのである(多少のミスがあってもクリアは可能)。
- ただし、スプリンターセルコンヴィクション以降と以前ではかなりゲーム性が変わり、体力が自動回復するようになったりマーク&アクションという敵を近接で一人仕留めた後にマークを付けた敵を一度に三人まで即座に排除できる爽快感あるシステムが追加され、所謂アサルトプレイも容易に可能になった。
海外のみではあるがGBAとNDSでも発売されており、GBA版は横スクロールアクション、NDSはローポリ化した移植版である。
また3DSでもカオスセオリーが移植されているがこちらは日本でも発売されており、いくつか変わっている点はあるが無茶移植の部類ではない。
また、同じステルスゲームのMGS3も3DSに移植されているが何の因果か両方とも3作目が3DSに移植されている。
2013年のブラックリスト以降、新作が作られていないが製作者曰く「続編で新要素を追加するたびに旧来のファンから不評を買うため作りにくくなってしまった。」とのこと。
そのため、PS4/XBOXONEのゴーストリコン等でゲスト登場してもPSプレイヤーの場合は旧ハードを買わなければ原作をプレイできないハードルの高さがある。(XBOX版は全作下位互換対応でプレイ可能。)
シリーズ
- スプリンターセル
- スプリンターセル パンドラトゥモロー
- スプリンターセル カオスセオリー
- スプリンターセル 二重スパイ
- Splinter Cell: Essentials(PSPで発売されたコンソールオリジナル作品。日本未発売)
- スプリンターセル コンヴィクション(2010年4月に発売されたシリーズ第5作)
- スプリンターセル3D(『カオスセオリー』のニンテンドー3DS移植版。2011年3月発売)
- スプリンターセル ブラックリスト
- スプリンターセル ブラックリスト スパイダーボット(『ブラックリスト』からの派生作品。iOSおよびAndroid用)
登場人物
あまりにも多いので主要人物だけ紹介
サム・フィッシャー
Sam Fisher
CV:玄田哲章
過去数十年に亘り重要な国家戦略の第一戦で諜報活動を続けて来た。
タフな行動力、旺盛な好奇心、鉄のような忠誠心、軟弱さや誤魔化しとは一切無縁。
ブラックジョークを良く口にするが、状況把握をする冷静な精神状態の現れである。
しかしあまりに冷徹なため任務遂行状況によってはランバートから精神鑑定を受けるよう言われる事もある。
アメリカ海軍特殊部隊NavySEALs出身で、エッセンシャルズではSEALs時代のサムが描かれている。
娘には弱い。
妻リーガン・バーンズとは死別している。
アーヴィング・ランバート
Irving Lambert大佐
CV:池田勝
研究員、ハッカー、指揮官からなるサードエシュロンチームと実際に潜伏活動を行うエージェントの間を取り持つ人物。
離婚歴は数えきれないらしい(サム談)。
DAではプレイヤーの行動如何で生死が左右される。
アンナ・グリムスドッティア
Annna Grimsdottir女史
CV:田中敦子
エージェントを技術面、暗号面、データ面からサポートする少人数のチームのチーフ。
フィッシャーをハイテク関連からサポート。
DAではほとんど登場しなかった。
サラ・フィッシャー
CV:白石涼子
サムの娘
極秘任務に赴く父を孤独に負けず気遣う思いやりのある娘だが、ダブルエージェント冒頭で交通事故死。
享年23歳。
そのショックで自暴自棄になったサムは危険な任務に赴く事になるが、コンヴィクションではその死が陰謀であった事が暴かれる。
それを知ったサムは、組織を離れ己の信念に基づいて行動を始める事になる。