概要
その名前が表に出たのは、1987年に発売されたMSX版グラディウス2においてゲームROMに搭載されたことで、以降コナミが出したMSX用ソフトには標準で搭載されるようになる。種類的には波形メモリ音源にあたり(PCエンジンの標準音源と同様)、5音同時に鳴らすことが出来、MSXのPSGと合わせて8音使うことが出来、それまでの貧弱なMSXゲーム音楽の評判を覆す新音源となる(なお、後にMSXの標準FM音源となるFM-PACが登場したのはこの翌年)。
1988年に発売された「スナッチャー」はコナミのMSXソフトとしては珍しくフロッピーディスクソフトでの発売となったが、当時普及しつつあったFM音源に対応させるのではなく、ディスクとは別にSCC音源だけを搭載したカートリッジを付けて発売した。
最初「マイコンBASICマガジン」がこのSCC音源用の制御プログラムを発表しているが、お世辞にも初心者に優しい仕様ではなく、MML形式でSCCを使えるようにしたのは、「MSXマガジン」が自社で出したディスクマガジン上で発表した音楽プログラム「MuSICA」が最初で、これにより、PSG、FM音源と合わせて17音という当時としては他のどのPCの標準音源でも実現不可能だった音数での演奏を実現している。