概要(基本プロフィール)
高校生棋士藤井聡太二冠の「西の天才」に対して、「東の天才」と言われることがある(ただし、本人は藤井の方が格上だという見解を示している)。
棋歴
年度 | 主な実績 |
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2008年度 | 森下九段門下として11歳・6級で奨励会に入会。 |
2014年度 | 第55回三段リーグで13勝5敗1位の成績を収め、10月1日付で四段昇段(同時昇段は黒沢怜生五段)。 |
2016年度 | 第47期新人王戦で石田直裕四段を2連勝で破り、棋戦初優勝。 |
2017年度 | 第30期竜王戦5組ランキング戦で優勝。竜王戦決勝トーナメントでは、6組優勝でプロデビュー以来公式戦28連勝(無敗)で歴代最多連勝記録に並んでいた藤井聡太四段に91手で敗れ藤井の新記録達成を許した。第48期新人王戦で佐々木大地四段を2連勝で破り、2連覇を達成。翌2018年1月に勝数規定で五段昇段。第76期順位戦C級2組で8勝2敗3位の成績を収め、C級1組へ昇級。 |
2018年度 | 第31期竜王戦4組ランキング戦優勝。竜王戦ランキング戦連続2期昇級の規定を満たし六段昇段。 |
2020年度 | 第3回ABEMA杯トーナメントでは「チーム永瀬」として参加、見事優勝を果たした。第79期順位戦C級1組でB級2組への昇級を決めている(現在8勝1敗で3位以上が確定したため)。 |
棋戦優勝履歴
一般棋戦
棋戦名 | 優勝回数 |
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新人王戦 | 2回 (2016年度・2017年度) |
計2回
余談
かつては矢倉戦法を得意としていたが、2017年の将棋情報局のインタビューで「矢倉は終わった」と発言しており、銀冠穴熊や雁木を多用していた。ただしその後も矢倉の研究は続けており、その後「終わったは言い過ぎでした」とも発言している(実際に佐藤秀司が2021年1月に発売した「矢倉は終わらない」(マイナビ出版)の書籍にて「矢倉は終わってませんでした 私もこの本で勉強します」とコメントを寄せており、動画付き豪華版の動画では棋譜解説とspecialトークで佐藤と共演している)。
メガネをかけていた当時、同じく将棋棋士の高見泰地七段と顔がそっくりで「双子」や「同一人物」などとよくイジられていたが、「嫌ではないです。高見さんは非常に良い方なので」と語っていた。ちなみに身長が高い方が増田である(増田178cm、高見173cm)。ただし、2019年5月に自身のツイッターにてメガネからコンタクトレンズに変更したことを明かし、「高見さんと間違われることは無くなるかと思います(笑)」ともコメントしている。なお、高見も2020年よりメガネなしでテレビ番組やネット配信番組に出演している。
「詰将棋は将棋の上達には関係ない」という詰将棋否定派。子供の頃は詰将棋を解いていたが、三段時代にそれをやめて以降は解いていないという。「昔はたくさん解いてましたけど、今から考えてみるとあんまり意味なかった気がしますね。(手数が)一桁台の詰将棋は解けた方がいいとは思うんですけど、それ以上の手数とか難しい詰将棋は実戦では役に立たないと思います」と語っている。