概要
「ユミルの民」を産み出した民族。
ユミル・フリッツを始祖としその血をひく民族。
唯一巨人になることができる人種として恐れられていたが、カール・フリッツ145世により、大半数のエルディア人は壁内へ行った。
そのため現在、エルディア人は大きく二つに分かれており、一つは壁内にいるエルディア人。
もう一つはマーレ帝国にいるエルディア人。また、少数はマーレ以外の国にも居住しているようである。
マーレ帝国にいるエルディア人は、人種差別を受けていたが、20年前以上前に「名誉マーレ人」の称号が与えられ、その称号が与えられた一族の安全等はマーレ帝国が保証している。
また、マーレ人からはパラディ島にいるエルディア人は悪魔だと教えられていたり、エルディア人は腕章をつけなければならないなど、厳しい扱いを受けている。
劣悪な環境に置かれているマーレ内のエルディア人であるが、国外で暮らした経験のあるウドによれば、マーレ国外のエルディア人は、「マーレの比ではない」苛烈な差別に晒されているようである。マーレ内のエルディア人は、国外と比較すればまだマシな扱いを受けているらしく、そのためマーレから逃げ出そうとするエルディア人は少ないようだ。
王政編と非ユミル系エルディア人
「進撃の巨人・王政編」で色々ヤバい本性が明らかになったダリス・ザックレー氏であるが、彼の死後巨人の始祖ユミルの物語が明らかになるにつれ、彼がやったことが見た目以上のインパクトがあることだったのがわかった。
彼が芸術作品にした王政の人間たちは、ユミルを奴隷にし虐げたエルディアの王族であり、その後エルディア人でありながら奴隷用の血であるユミルの民とは交わらなかった非ユミル系エルディア人の末裔であった。(彼らが純粋なエルディア人であるかは分からない。血を維持するためにユミル系以外の民族と交わった可能性もある。)
そして血によって権力を保証された王族たちの性根は2000年間まったく変わることはなく、結果ザックレー達の反乱を招いてしまった。
ザックレーは意図することなく奴隷の末裔として、王族の末裔にこれ以上ない復讐を果たしていたのである。
始祖ユミルからすればとんでもない大恩人である。
最も、諸悪の根源である純粋エルディア人が滅ぼうが破滅しようが、巨人化するため迫害されるユミルの民の苦難が消えて無くなる訳ではない。
ユミルの民の行く末は如何に。