アンジャナフ
あんじゃなふ
概要
モンスターハンター:ワールド(以下MHW)から登場したモンスター。
くすんだ桃色の体と突き出た下顎、収納可能なトサカのような鼻、背中から尾にかけて生える黒い体毛が特徴。
種類 | 獣竜種 |
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通称 | 蛮顎竜(ばんがくりゅう) |
属性 | 火 |
生態
古代樹の森の生態系の上位に位置する大型の獣竜種。
時には大蟻塚の荒地にも姿を現すことがある。
二足歩行を主とする獣竜種の例に漏れず後ろ足の筋力が非常に発達しており、壁をよじ登ったり、足場を飛び越えたりと、大柄でありながら機敏な動きを見せる。
性格は「暴れん坊」とも呼ばれるだけあって非常に凶暴。
特に攻撃を加えずともハンターを見ただけで襲い掛かる。
基本的に餌となるモンスターが豊富な古代樹下層全体を徘徊しつつ、草食竜や下位のモンスターをねじ伏せて捕食しながら生活している。
縄張りを誇示するために鼻先から黄色い粘液を壁に吹き付けるマーキングを行うのだが、本人は専らフィールド全体を己の縄張りと認識しているため、ドスジャグラスやプケプケ、挙句はリオレウスの巣にですら我が物顔で侵入する。
ただ生態系の頂点に君臨するリオレウスには勝てず、縄張り争いでは100%負け、投げ落とされたり火炙りにされたり
手痛い反撃を食らいながら退散を余儀なくされる。
MHWのストーリー上では比較的早めに対峙することになるが、相手を確実に仕留めるまで執拗に追い回す性格、序盤の敵とは思えない圧倒的なイカレ火力によって何度もキャンプ送りにされるプレイヤーが続出している。
MHW発売初期ではコイツが倒せずに詰まっている下位プレイヤーが救難信号を発信し、同じ境遇のプレイヤーが2~3人来ても纏めて返り討ちにされてクエスト失敗なんてのもザラであった。
火力もさることながら、この個体だけでハンターの動きを制限する「咆哮・風圧・震動」の三要素、さらに拘束攻撃を併せ持っており、対策が覚束ない下位クエストハンターを蹂躙し続けている。
ただ、開発側もさすがにここまで手強い相手を序盤に持ってくるのはまずかったと判断したのか、MHRiseでは村・集会所共に比較的終盤に登場するよう変更された(参考までに村下位ではマガイマガドの緊急クエストをクリアした後に開放される★5にならないと狩猟できない)。戦闘力はほぼ据え置きあが、ある程度装備が整ってから挑めるようになったので、攻略難易度はぐっと下がったと言えるだろう。
怒り状態
度重なるハンターたちの攻撃によってブチ切れると、咆哮を上げながら鼻先が異様に隆起し、背中からは翼を展開する。
この状態は「炎熱蓄積状態」とされ、噛みつきなど一部の攻撃に火傷ダメージが付与、火の粉や炎ブレスの攻撃パターンが追加され、全体的な戦闘力が更に強化される。
頻度こそ少ないが、一直線に放たれるブレスはその見た目に違わぬ威力を有する上に出が早いため、直撃すれば下位クエスト時点や上位初期は勿論、歴戦個体であれば古龍防具を着込んでいても一撃で灰にされかねない火力を有する。
ただ、一直線上のブレスは射程こそ長いものの発射中は完全に隙だらけなので、むしろ絶好の攻撃チャンスとなる。加えて、アンジャナフは炎を吹き出す鼻先の突起が弱点になっており、喉が赤く熱を帯びた状態で頭部に高威力の攻撃を叩き込むか、ミズタマリゴケから生成できるスリンガー水流弾を数発打ち込むと大ダウンが取れる。
なお翼に見える器官はあるが空を飛ぶことはなく、身体の熱を調節する排熱器官、或いは威嚇用であると推測される。また、この器官は一見すると破壊できそうだが部位破壊不可である。落とし穴にハメて攻撃し続けても無意味なので注意。
余談
- 「ジャナフ」はアラビア語で「翼」を意味する。「アン」については不明。
- 恐らくその性質から「怒り」を意味する「アングリー」から来ている可能性もある。または、「不」を表す「UN」の読みである「アン」で、上述にもある「翼に見える部分は翼ではない」という意味もあるのかも知れない。
- 『MHX』のマッカォ種と同じく、“全身を体毛に覆われた恐竜”というデザインはかねてから提唱されている“恐竜の体には羽毛が生えていた”という学説から来ているものと思われる。ただし、それは体温維持が苦手な小型恐竜の話で、大型恐竜に関しては羽毛が生えてたとしてどこまで範囲で生えていたのか、本当にその羽毛は存在していたのかなどの部分は今だに議論の的になっている。
- 発売前実機プレイではリオレウスとの縄張り争いが大きくピックアップされたこと、ベータテストにおいてもハンターの装備がそこそこ強めで十分狩猟できる環境であったために然程脅威と見なされておらず、プレイヤーからは専らかませという見方をされていた。しかし実際の戦闘力は上記の通りであり、ナメてかかってネコタクのお世話になるハンターも多かった。