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甲種輸送の編集履歴

2021-05-08 19:39:11 バージョン

甲種輸送

こうしゅゆそう

鉄道車両の輸送方法。一応貨物列車である。

甲種回送ともいうが、正しい用法とはいえない。

鉄道車両の輸送方法のひとつで、新製された車両を直接機関車に牽引させて鉄道車両メーカーから各鉄道会社最寄り駅まで輸送する方法である。この場合は鉄道車両の形をした貨物として扱われる。

通常はそのままJR貨物の機関車に牽引されるが、JRの軌間とは違う鉄道(京浜急行電鉄京王電鉄京成電鉄など)の場合は、JR用の仮台車を履かせて輸送する場合がある。その場合は、本設の台車は別の貨車に積載して輸送するかトラックで輸送する。

なお、車体のみを貨車に搭載して輸送する方法を「乙種輸送」という。


車両を海外へ輸出するために積み出しまで運ぶ場合や、鉄道事業者から別の鉄道事業者に車両を中古譲渡する場合にも行われることがある。


なお、新津発(JR東日本新津車両製作所→総合車両製作所新津事業所)のJR東日本の新車については、輸送区間が自社線内で完結するので、甲種輸送に当たらず「配給列車」の扱いである。

機関車もJR東日本が所有する機関車のうち、電車牽引の機能を持たせられた車両(双頭連結器などを装備したEF64形1000番台やEF81)が担当する。


特殊な例として、東武東上線伊勢崎線間の車両移動の際に秩父鉄道を介して行うが、その際は電車【秩父鉄道のATSを搭載した車両】が電車を牽引する珍しい組み合わせで行われている。


上述の誤用「甲種回送」の語源と思しき私有貨車による片荷の輸送品目(例えば石油)の帰りは、空車の貨車そのものが貨物となる甲種輸送である。


新幹線の甲種輸送


e6系等の新在新幹線向けの車両では台車を仮の物な交換、パンタグラフをテープで保護、全周幌未装着で輸送された。また400系やE3試作車等は後述の新幹線輸送と同じく専用貨車シムを連結し、編成もe6系の様に編成単位で輸送されるのでは無く、ぶつ切り(中間車のみの輸送や中間車同士との間に先頭車が組み込まれるなど)状態で輸送された


また日本車両で製造された東海道・山陽新幹線で使用する新幹線電車や300Xドクターイエロー923形などの試験車を在来線のホームや屋根に接触しない高さに調整された専用の台車と新幹線の連結用控貨車(シム)を連結し、2004年まで飯田線東海道本線経由で浜松工場に向けて深夜に輸送されていた。ただし100系の2階建て車両については在来線経由での甲種輸送ができないため、トレーラー輸送となった。


この日本車両からの新幹線車両の輸送は当初は日中に行われていたが、後年は終電以降の深夜での輸送となり、2004年に舞阪駅のホームがバリアフリー対応工事でかさ上げされて以降鉄道輸送が出来なくなった為、現在の東海道・山陽新幹線主力車両であるN700・N700Aでは甲種輸送から陸上輸送に切り替えられている。


関連タグ

JR貨物 貨物列車 貨物 機関車

甲種回送(俗称)

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