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志村(ゴーストオブツシマ)の編集履歴

2021-05-14 17:58:39 バージョン

志村(ゴーストオブツシマ)

しむら

『Ghost of Tsushima』の登場人物。

「お前が遺志を継げ。あやつの魂はこの太刀に宿っておる。これを父と思え」


概要

CV(英):エリック・ステインバーグ (日):大塚明夫


Ghost of Tsushima』に登場する主要キャラクターの一人。英語表記は「Lord Shimura」。フルネームは設定されていないのか不明。

対馬五大武家の一つであり、代々地頭を輩出してきた対馬最古にして最大の武家・志村家の惣領。武士としての誉れを重んじ、侍の道に則って正々堂々と正面から戦い、その結果命を落としてもそれは名誉ある事であると評価する生粋の武士。対馬武士団を率いる大将なだけあってその実力は相当な物だが、武士道の精神に固執するあまり柔軟性に欠ける所もある。闇討ちなどといった相手の不意を突く戦法は「臆病の印」として嫌っているが、気づかれないように夜になってから攻めに行くなどといった最低限の戦術は考えている。

境井仁伯父に当たる人物で、幼くして両親を亡くした仁を養子として我が子のように大切に育てながら、侍の誇りと技を伝授してきた。仁にとっては人生の恩師であり、見方によっては崇拝とも取れる絶大な信頼と尊敬を寄せている。仁は彼を敬意を込めて「伯父上」、公の場では「志村殿」と呼んでいる。

志村自身は家族は持っておらず、また父親や兄弟達も鑓川の乱の際に戦死している。

序盤の小茂田の戦いで彼は蒙古軍の捕虜となり金田城に幽閉されていたが、金田城で仁に救出されて以降は彼と共に蒙古軍と戦う事となる。

そして蒙古軍に占領されていた三戸岳砦を奪還した後には仁を正式に家督として元寇が終わった後に志村家を継がせる事を決断。そして自らの居城である志村城を奪還すべく仁達と戦いを続けていく事となる。


余談

  • 名前の由来は映画『七人の侍』の登場人物である島田勘兵衛を演じた志村喬から。
  • モチーフとなった人物は史実の文永の役緒戦において、僅か80騎余で元軍を迎撃した対馬の地頭宗助国。志村とは違い本人も戦死しており、その後は小茂田浜神社に祀られている。


作中






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守之段

「我らこそ対馬の勇士、我らこそ武士だ!」

序盤の小茂田の戦いにおいて、甥の仁を含めた80人余の武士を率いて対馬を侵略すべく上陸してきた蒙古軍と対峙する。蒙古軍の陣に一斉突撃を敢行するも圧倒的な兵力の前に武士団は壊滅し、志村自身も蒙古軍の捕虜となってしまい、金田城に幽閉される。その後は蒙古軍大将コトゥン・ハーンに降伏し蒙古に味方するよう何度も唆されるも全て拒絶していた。

後に金田城に攻め入った仁達に救出され、以降は彼らと共に戦いを続けていく事となる。



破之段

「今日は伯父と甥として戦に赴くが、明日は共に勝利を祝おう。父と子として」

救出された後は仁と共に戦い続けて共に蒙古軍を追い詰めていく。蒙古軍に占領された三戸岳砦を奪還し、鎌倉への援軍要請の解文を届ける船を守り抜いた後には志村家を仁に相続させる事を決断する。

戦支度が済み、志村城奪還を目指すべく結集した武士団は、本土から救援に来た武士と合流して志村城を共に攻める事となる。しかし戦況は好調だったものの主郭への橋を破壊された事で進軍を阻まれてしまう。

志村は橋の修繕を行った後に再び攻撃を行おうとするが、その犠牲を顧みない策を無謀だと非難した仁は単身城に忍び込み、蒙古軍を毒で全滅させる。

その惨状を目の当たりにした志村は怒り、仁を叱りつけた。


「わしに背いたな!」

「民を守る為にしたまで」

「これが誉れある戦いと言えるか!? 民を恐れさせ、世を乱してか!?」

「これは戦です」

「それでは蒙古と同じではないか! …誉れはどこにある」


そして仁の肩を掴み、仁に非道な戦法を吹き込んだとしてゆなに責任を負わせようとする。しかしそれは何としてでも仁に家督を継がせたいという彼を溺愛する志村の思いからくる物であった。


「皆に伝えよ。お前の名は志村仁。将軍様の御家人である、わしの息子だと…」


しかし正攻法では蒙古には勝てないと知っていた仁は誉れにこだわり続ける志村の姿勢に失望し、彼の願いをきっぱりと断った。


「お断りいたす。俺は冥人だ」


「…ならば、裁きを受けてもらう」


そして仁は武士に捕らえられ、志村は仁に志村家を譲る幕府からの下知状を焚き火の中に躊躇いながらも捨てるのであった。













以下はストーリーの根幹に関わる重大なネタバレの為、閲覧は自己責任でお願いします。到達前であればブラウザバックを推奨します。

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離之段

仁が毒を使った事で蒙古も毒の製法を覚えた事に志村は憤慨し、仁の処罰を本気で考えるようになる。

しかし仁がハーンを討つべく志村に助力を請う手紙を届けると、志村も武士と共にハーンがいる泉の港へ軍勢を率いて攻め入る。

激戦の末にハーンを討ち取った仁だが、志村が青海湖のほとりで仁に会う為に待っていると知った彼は一人で青海湖へと向かう。

志村が待っていたのは仁に別れを告げる為であった。冥人として戦う仁はもはや武士としての身分を失い、境井家も取り潰される事となった。


「日ごとにお前の大義に民が集まっておる。将軍様は案じておいでだ。このわしもな」

「それは無用の思案かと」

「新しい武家が来たら、民は頭を垂れるのだろうか。冥人の名の下、背を向けるのでは?」

「左様な事はさせません。言って聞かせます」

「お前が手本を見せたのだ。わしに背いた事で。民は主を裏切る事を学んでしまった」


「お前もいつの日か、背を刺されるとは思わぬのか?」


そして二人は仁の父である正の墓まで来た。


「お前は謀反人になった」

「私を斬れと?」

「冥人は罪人だ。武士に逆らうよう民を唆し…」

「己を守る為です」

「毒でか? 蒙古の手に渡ったのだぞ」

「あのままでは民を犬死させていました」

「誉れを捨てたな…」

「誉れが何だと仰る」


志村が仁を待っていた本当の理由は、幕府から仁を追討する下知が届いた事で彼を直々に処罰する事であった。仁に辞世の句を詠ませた後、彼と決闘する事となる。

熾烈な剣戟の末に志村は敗れ、仁にこう願い出る。


「誉れある…最期を遂げたい」


仁を愛する思いと、誉れある武士として邪道に堕ちた「冥人」を討たなければならない義務との間で揺れていた彼は仁に敗北した事で武士にも示しがつかなくなる事を恐れていた。それならば武士らしく、潔くここで死を選ぼうと決断する。

ここで仁は彼を生かすか殺すかという究極の選択を迫られた。


  • 「生かす」を選択した場合

「誉れを失くしても…我が父だけは斬れません」


仁は志村に跪き、斬る事を断った。


「これから先、罪人として追われる事になるぞ」

「承知の上」


仁は立ち上がり、冥人の面頬を身に着けた。志村は冥人としてゆっくりと立ち去って行く彼の後ろ姿を呆然と見つめながらストーリーは終了する。しかしそれは志村にとっては我が子を自らの誉れへの戒めとして生きていく事を強いられる事でもあった。


  • 「殺す」を選択した場合

「その名を語り継ぎましょう。猛き武者、聡き長、我が父…」


「息子よ…浄土で待っておるぞ」


「…はい」


仁は小刀を抜き、志村に最期の別れの言葉を告げて介錯した。志村は息絶え、仁は号泣してストーリーは終了する。しかしそれは志村にとっては武士としての誉れを守り抜いたという事でもあった。



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