オオムカデ属の属名。
ギリシア語でムカデクジラを指す言葉でもあり、中世ヨーロッパの伝承に伝わる海に生息する怪物の一種としても知られる。
怪物としてのスコロペンドラ
古代ローマの博物学者である大プニウス著の『博物誌』などの記述によれば頭にある大きな鼻から沢山の剛毛が生えた鯨ほどの大きさがあるムカデのような多数の足が生えた生き物で、泳ぐ際はこの足を使って水面を泳ぐとされる。
また釣り糸に掛かった際は自分の胃を体外に排出して針を外し、外し終わるとまた胃を飲み込むという習性を持つといわれている。
なお民俗学者の南方熊楠氏は、スコロペントラとムカデクジラは同一の存在ではないかとしている。