立花姫子
たちばなひめこ
概要
通称唯の隣。『けいおん!!』前期OP(GO!GO!MANIAC)や本編第2話以降は平沢唯の隣の席に座っており、唯になつかれている(→「唯姫」)他、所属部活動はソフトボール部で、コンビニでバイトしているとの設定がある(BD第1巻付属特典より。)名前の由来に関しては、現在プラスチックスの立花ハジメからきているのではないか、との説が有力。
茶髪にルーズソックスといった見た目に加え、お化粧したり鏡をよく見たりするなど挙動からも女子高生(ギャル)っぽさが出ているとのことだが、実はよく見るとブラウスの裾をスカートの中に入れており、先生に対してはちゃんと挨拶をしたりと、礼儀正しさが窺える描写も多い(第3話での集合写真撮影時にはきちんと足を揃えていた)。また面倒見の良い性格でもあるようで、特に隣の席の唯には常に温かい眼差しを向けていた様子。山田尚子監督曰く、見た目の怖さに反して唯が懐いて机をくっつけていたりしたらかわいいだろう、との理由から教室の席は真っ先に決まったらしい。
登場当初より見た目のインパクトとキャラクターのギャップから各所で話題となり、後に3年2組のクラスメイト達が大きな注目を集める一つのきっかけを作った。その後も第6話放送時の字幕で名前が確定したり、上記のBD特典にて設定が明らかになったりするにつれて順調にファンを増やし、ついにはモブキャラの枠を超える人気を獲得するに至る。ちなみに出演者にも愛されているようで、中でも唯役の豊崎愛生は役柄同様お気に入りであるとのこと。
本編中で特定の誰かと仲良くしている描写はあまり見られないが、集合写真撮影時や修学旅行の新幹線で砂原よしみと隣り合っていたり、上記の通り唯から懐かれていたりと孤立しているわけではないようだ(小磯つかさにとっては憧れの存在であるらしい)。また、第18話における学園祭のクラス演劇「ロミオとジュリエット」の配役決定シーンではロミオ役で4票を獲得しており、本番終了後には飯田慶子、太田潮、中島信代と喜びを分かち合っていた。
上記の他『映画けいおん!』でも要所要所で印象的な登場を果たしており、残り少ないであろう登校日に早くから教室に訪れたり、軽音部がロンドンでライブを行ったことを受けて「卒業前にもう一回唯達の演奏を聴きたい」と語った他、唯の保護者的存在という共通点を持つ真鍋和との絡みも見逃せない点の一つとして挙げることができる(下記参照)。後に発売された公式設定資料集の中には「あまり人と群れませんが、人が嫌いというわけではなく、面倒見も良い」という記述があり、彼女なりにクラスの絆をとても大事にしていたことが窺えるだろう。
主な登場話
- オープニング(GO!GO!MANIAC) - 『エアでOK 雰囲気大事』のタイミングで流れる教室シーン(平沢唯の右隣)。
- 第01話 - 講堂における校歌斉唱シーンにて、秋山澪が写る場面(瀧エリの隣)に確認。腕を組んだ姿勢で歌っている。
- 第02話 - 放課後、寝ている唯を田井中律達が起こそうとする様子を隣で見守っていたが、山中さわ子がやって来たところでさわ子に帰りの挨拶をし、教室を後にする(初台詞)。
- 第03話 - クラス集合写真の位置は下段左から3番目で、続く第4話と共に砂原よしみと隣り合っていることが話題となった。他、遅刻してきた律と澪がこっそり教室に入るシーンでも確認。
- 第04話 - 修学旅行に向かう新幹線の中、さわ子に叱られるシーンで車内を見渡すカットで確認(左列前から一番目の通路側で、よしみの隣)。また2日目、自由行動の出発前に旅館の前に集合するシーンではよしみの隣でしゃがみこんでおり、他夕食時にも確認できる。
- 第06話 - 雨に濡れて登校し、教室の後ろにギー太を置く唯に佐藤アカネと共に話しかける。その後、唯の着替えとなるジャージを真鍋和が借りてきたシーンなどでも確認できる。
- 第09話 - 朝からジョギングをしたせいでぐったりしている唯を琴吹紬が扇ぐ横で、本(教科書か?)を読んでいる。
- 第10話 - 自習シーンにて確認。
- 第18話 - 演劇の配役決定シーンに登場し、ロミオ役で4票を獲得。その後の準備シーンでは遠藤未知子と共に唯の衣装(木G)を採寸していた(顔を出す穴のサイズを測っていたらしい)。
- 第19話 - 本番前の準備シーンでペンキ塗りの作業を黙々と行う中、緊張をほぐすためのおまじないとして、手のひらに「カボチャ」と書いた唯の勘違いを優しく諭す。その他開演直前の円陣シーンや、本番終了後にも確認できる(上記参照)。
- 第20話 - 放課後ティータイムのライブでは、講堂のやや後ろの位置で近田春子、宮本アキヨと共に唯達を見守る。
- 第21話 - 卒業アルバムの個人写真撮影時、さわ子が澪を職員室に呼び出すシーン(さわ子の左隣)で確認。
- 第24話 - 卒業式後の教室にて感慨深げな表情を浮かべていたが、卒業証書の筒で遊ぶ唯に対して、最後まで変わらない優しげな笑みを向けていた。
映画けいおん!
- Aパート・朝の3-2教室にて。木下しずかと会話していたところに登校してきた唯に「早いね」と話しかけられ、「登校日ぐらいしかみんなに会えないから」と返す。
- Dパート・ロンドン帰国直後の3-2教室にて、アップの表情で「もう一回唯達の演奏を聴きたい」と語る。ちなみにこのカットにおけるペンの持ち手から、左利きではないかとの意見が見られるようになった。
- その後の教室ライブでは室内後方の中央付近に位置。真鍋和と隣り合っており、カメラでライブの様子を収める和に「あとで1枚ちょうだい」と話しかける。キャストコメンタリーによれば、このシーンの演技はそれぞれの担当声優によるアドリブであるとのこと。
- Dパートのラスト近く、卒業式の朝に3-2教室が映るカットにて後ろ姿が確認できる。