概要
江戸時代に大阪港を整備した際の土砂を積んだ築山であり、完成当初は現在よりも高かった。
その後地下水の汲み上げが原因と思われる地盤沈下により標高が4.53mとなる。
国土地理院が公認する限りで長らく日本で一番低い山であったが、2014年に宮城県仙台市の同じく築山で東日本大震災の影響で再整備された日和山(ひよりやま)(約3m)に日本一の座を明け渡した。
ただし日和山には三角点が設置されておらず、これのある山としては天保山が日本一のままである。
山岳会とその救助隊が存在するが、実際は広報と道案内のボランティア活動に従事している。
あまりの標高の低さゆえ「山頂を見つけられない」ことに起因する遭難者の救助(という名目の道案内)を行っているが、本格的な救難要請はまだ無いらしい。そりゃそうだ。
すぐ近くに大型水族館の海遊館を中心とする複合商業施設「天保山ハーバービレッジ」があり、また安治川を挟んだ対岸には遊園地のユニバーサル・スタジオ・ジャパンがあるため休日は多くの人で賑わっているが、天保山周辺は落ち着いた雰囲気の公園として市民の憩いの場となっているほか、桜並木もあるため花見の隠れた名所でもある。
また一部では、強者同士の対決の裏で弱者同士の対決をする皮肉めいた表現として「天保山」が用いられているようである。