脚本:神戸一彦、監督:石井てるよし
後に製作される『SSSS.DYNAZENON』のベースとなったエピソードである。
予告
レポーター「こ、考古学研究所に、は、運ばれたミイラが…蘇りました…!」
五千年の眠りからミイラが蘇った
ゆか「あなたが探してるお姫様は、私じゃないわよ」
呪いの叫びを上げてゆかを追いかけてくる
コンピューターワールドで暴れるメカバギラ、グリッドマンが八つ裂きにされてしまう
ドラゴニックキャノン、出動せよ!
次回、電光超人グリッドマン『竜の伝説』
君も、アクセスフラッシュ!
あらすじ
中国の永久凍土の中から、約5000年前のものとみられる古代人のミイラが発掘され考古学研究所に運び込まれたことがニュースになっていた。
そのことをテレビのニュースで知った直人たちは、直人の父宗一郎の伝手で研究所へ見学に行くこととなった。
しかし直人と一平はカナによって塾をサボって遊んでいたことをばらされてしまい、一日勉強するはめになり代わりにカナと大地が行くことになった。
一平はミイラは見に行けないわ折角作ったゴッドゼノンをニセアノシラスに壊されるわで散々とぼやきながらも、ゴッドゼノンの代わりのアシストウェポンを考えていたが難航中の模様。
研究所の案内人である野口の案内の元、考古学研究所を訪れた一行。唯一行くことができたゆかは大地とカナに古代中国で起こったある悲劇について語り始める。
かつて、中国には竜を操ることのできる「竜使い」と呼ばれる一族がいた。彼はその力で国を守るために戦い抜き、時の姫君と愛し合う間柄にあった。しかしその力を恐れた王族によって宴の席で食べ物に毒を盛られて殺された。彼の死を悲しんだ姫は彼が殺されたという事実を知らず副葬品として竜の彫像を作って棺に納め、後を追うように自ら命を絶ったというものだった。今回運び込まれたミイラは、その竜使いのものという曰く付きの品だった。
実際のミイラを見て、「愛していた姫に合えるって今でも信じているみたい」と感想を述べるゆか。
一方、ニュースにもなったこのミイラの事は藤堂武史も知ることとなった。本当にそう思ったのか、はたまたカーンデジファーの力かは定かではないが、ミイラから強い怨念を感じ取った武史はミイラの無念を晴らしてやろうと画策。かつてグリッドマンに復讐を果たすことなくアノシラスにあっけなく散ったバギラをメカバギラに改造し、考古学研究所のコンピューターワールドへ忍び込ませ、システムを破壊することによりミイラは息を吹き返した。
無言のまま研究員たちを倒し、なぜか執拗にゆかを追いかけまわすミイラ。ゆかは大地とカナを連れて研究所を逃げ回る。何故自分を追いかけてくるのかというゆかに、カナはゆかをお姫様と思っているんじゃないかと言う。
ニュース速報でゆかたちがミイラに襲われているのを目撃した直人は、一平の家のジャンクの部屋に向かいグリッドマンと合体。考古学研究所へと向かった。
強敵メカバギラの前にはバリヤーシールドでも攻撃を防ぎきれない。さらにメカバギラの動きはミイラと連動しているため、ミイラは執拗にゆかに迫る。
ゆかは叫んだ。
「あなたが探しているお姫様は、私じゃないわよ」
その言葉にミイラは動揺し、動きが止まる。同時にメカバギラもまた動きが止まった。
「お姫様もあなたの後を追って死んだのよ!あなたに会いたくて死んだのよ!あなたにこれを…これを渡そうと…あなたの棺の中に…」
そういって、ミイラに竜の副葬品を渡すゆか。
そのころ、テレビに一瞬写った副葬品を見た一平はイマジネーションを爆発させ、新兵器ドラゴニックキャノンを製作。グリッドマンの下へと送り届けられ、発射されたドラゴンファイヤーとグリッドビームの連続攻撃でメカバギラは消滅。フィクサービームによってシステムは修復され、ミイラは物言わぬ躯へと戻っていったのだった。
事件解決後、いつまでも過去を振り返っていては進歩できないと能天気な直人と一平とは対照的にゆかは一人ミイラに思いをはせる。
死してもなお、愛する人を追い求め続けたミイラの事を思い、ゆかは涙を流すのだった。
関連項目
次回予告
ゆか「セクシーアイドル?」
桜ヶ丘町に、ボインでセクシーな婦警さんがやって来た。
彼女をしつこく追い回す武史。美容室がパニックだ!
急げグリッドマン!コンピューターワールドが危ない!
メカフレムラーをぶっ飛ばせ!
次回、電光超人グリッドマン『セクシー婦警SOS』
君も、アクセスフラッシュ!