概要
研究所内で「7番」と呼ばれているディクロニウス(女性型ミュータント)の一人。生殖機能がないため作中の分類ではジルペリットになる。
「ナナ」という名前は研究所内の番号からの自称で、大元の本名や身元は不明。
幼い頃から研究所で監禁され、過酷な実験を受け続けてきた。
過酷な実験の生活で心の支えである蔵間のことを「パパ」と呼んで慕っている。
ちなみに、彼女のベクター(ディクロニウスの器官のひとつ。目に見えない手のような器官)は4本ある。
作中の勢いから登場したキャラクターであったが、準レギュラーキャラクターとなった。また、作中最後まで生き残ったディクロニウスでもある。
彼女の健気さから、作中の登場キャラクター内では読者からの人気が高い。
容姿・性格
おとなしく人懐こい性格だが感情の起伏が激しく、激怒すると目つきが変わり凶暴な一面を見せることもある。しかし、他のディロクウスと異なり感情を暴走させることはなかった。
過酷な実験を受ける日々を耐えるため、ディクロニウス達への情を捨てきれない蔵間のことを父親と思い心の支えにしており、作品の終盤にてマリコの死により狂ってしまった蔵間が自分より死したマリコの幻影を追っていることに怒りを表すも攻撃はせず、守ることを選び最後には蔵間を父としてではなく夫として扱うほど慕っている。
vs.ルーシー
蔵間の指示により鎌倉を訪れ、そこでルーシーと会う。彼女に目的を伝え発信機にて現在地を知らせてある旨を告げた直後にルーシーに攻撃を受け、戦うこととなる。初めはベクターの射程がルーシーより長いため優位に立っていたが、ルーシーのベクターによって四肢をぶった切られて惨敗。その後、任務失敗のため薬殺処分される予定であったが、蔵間が義手と義足を着けて逃がした。その後、流れ着いた先のコウタたちの住む楓荘に住むことになった。
対ルーシー戦で失った四肢は蔵間が着けた義手義足をベクターで動かして日常を過ごしている。
更に義手を飛ばす「ロケットパンチ」という奇襲技を習得したようである。ただし、一般的なロボット物のロケットパンチとは異なりベクターで義手を飛ばす技である。
vs.マリコ
11話にてマリコが江ノ島に到着したことを知ってコウタたちに危害を加えぬよう
自ら江ノ島に向かう。江ノ島に続く道路でマリコの姿を見て、「こんなに小さい子が・・・?」と
驚愕しつつも、ロケットパンチで油断させた矢先に攻撃という作戦を練る。
しかし、マリコのベクターの射程距離は予想以上で伸びてきたベクターにより衣服を引き裂かれる。
裸にされ戦意を失いその後マリコに弄ばれるかのように何度も地面に身体を打ち付けられる。
コウタの登場により事態は一変し、隙をついでマリコのベクターを無力化させることに成功している。