概要
「少女☆歌劇レヴュースタァライト」における、愛城華恋と大場ななのカップリングタグ。
アニメにおける2人の絡みはあまり多くはないが、共通項や、相対する存在としての対比が見られる二人である。
以下の項目は、アニメ、舞台におけるネタバレを含みます。
アニメ
第1話「舞台少女」
序盤、レッスン場でのシーンでは、ルームメイトである露崎まひるが、華恋を起こさなければ遅刻していた事を口にし、まひるからは「わかってくれるの、ばななちゃんだけだよ~…」と愚痴をこぼされている。
昼食シーンの際には休憩所にて、まひると共に2人が同席している様子が見られる。(この話の後も、休憩所にてななお手製のお弁当やデザートを食べていたりする。)
華恋が居眠りをして、椅子から転げ落ちた際には「大丈夫だよ~、華恋ちゃん頑丈だし♪」と口にした。
上記の通り、1話から彼女らと同席する場面は多いが、2人きりというシーンは少なく、1話に関しては基本的にまひるが同席している。
第4話「約束タワー」
第4話は突然外出した同級生の神楽ひかりを華恋が追いかける話である為、他の99期生の出番が非常に少ないのだが、なながひかりが華恋に対し「電話、してみた?」と問いかけ、この際に華恋がななの髪を触りながら、「ばなな、ナイス!ばなナイス!」と発しており、後もなな自身が気に入って使用している口癖の「ばなナイス♪」という言葉の初出となっている。(今まで言われた事が無かった為か、自分の髪を触りながら「ばなナイス…」と気に入った様子を見せている。)
また、この話のラストにて、電車賃を使い切り朝帰りしてしまった2人をなな、まひる、純那の3人が出迎えた。
以下、アニメの重要な部分に関わる為注意!
第7話以降
第7話「大場なな」
第99回 聖翔祭でのスタァライトについて描かれた7話において、ななの呼び名である、「ばなな」を華恋が最初に口にした事が明らかになる。(その理由は「甘くて優しくて栄養満点で、肩凝りまでほぐしてくれるから」であった。)
しかし、出会いと別れを繰り返していたななが、仲間達と作ったかけがえのない舞台、そしてこの後夜祭で楽しかったという事を、改めて思い返した事が、結果的にななが第99回 聖翔祭のスタァライトを繰り返す要因になった。
第8話「ひかり、さす方へ」
2人の直接的な接点はないが、ひかりとのレヴューに敗れたななは「いいの?華恋ちゃんと、いつかあの子と戦うことになっても」と、敗れた後ではあったが彼女の名前を出し、ひかりに対して揺さぶりをかけた。
第9話「星祭りの夜に」
2人の直接的な対決が行われる回。この話数の中では今作における「光と影」を担う2人の対比が描かれている。
第100回 聖翔祭のアイデアの張り出しを見ているシーンにおいて、影の中でスタァライトのアイデアを見る華恋とひかり、陽の光の中で同じくそのアイデアを見る純那となな、という対比が描かれている。
その後、休憩所で戯曲 スタァライトの原本を抱きしめる華恋、第99回 聖翔祭の脚本(ななのものである為、ななの大好きなかえるがついている。)を抱きしめるなな、と、対比がなされている。
その後、今回の再演の異常性に気付くななは、そこまでに起きていた異常が、この再演に紛れたイレギュラーな存在、神楽ひかりによる影響だと思っていたが、本当の理由が愛城華恋のレヴューへの飛び入り参加である事に気づく。
レヴューの中では、再演に固執するななは、今までの華恋でない事、今までの再演でない事を華恋に対してぶつけており、華恋が「ひかりと共にスタァライトの主演になる」と告げると、「大嫌いよ、スタァライトなんて─ッ!」と、99期生で作りあげたスタァライトに固執しているだけで、スタァライトという物語には否定的な意見を見せ、スタァライトが大好き、公言する華恋とは、またも対照的な意見を見せている。
ななの大きなエゴともいえる願望に対し、華恋は「舞台少女は日々進化中!同じ舞台私達も、同じ舞台もない!」と諭し、床に浮かんでいた第99回 聖翔祭のロゴから外れて、再演から離れる決意を見せた。(この時、第7話でばななの由来を話して以来初めて「ごめん、なな」とななの名を口にしている。)
ななも精一杯の抵抗を見せたが、最後は華恋の一撃に敗れた。
第11話「わたしたちは」
ひかりがいなくなった後、ロンドンへ手紙を出そうとする華恋の後ろから「ホットばなな♪」と抱きついている。
また、華恋が戯曲 スタァライトの原本を訳している際には、バナナサンドを用意している。
運命の舞台へ向かう華恋に、自分が諭された事を口にしており、他の舞台少女達と共に「舞台で待ってる」と笑顔で華恋を見送った。
と、アニメの中での2人きりのシーンは第9話でのレヴューシーン、第11話で華恋を見送るシーンなどでしかないが、他の話数においても純那、まひるなどのキャラを通して会話するシーンも多くある。
舞台
初めて媒体として展開された#1においては、『孤独 再演』のレヴューで愛城華恋と対決。
アニメと同じく、「もう一度あのスタァライトを」という願いのために戦い抜く覚悟だったが、きらめきを奪い合うレヴューの在り方を否定した華恋に感化され、みんなと舞台を作るため、みんなと輝くために誰より先に華恋に協調した。
余談
前述の通り、対比が多い2人組となっており、「日々進化中」という言葉を掲げ、未来へと進む意志を見せる華恋と、「再演」という過去に固執し、未来へと進めないなな、という2人のスタンスの対比もあるが、「スタァライト」に対する向き合い方も真逆であり、「悲劇である事を分かっていながら、ひかりと共に見た舞台が忘れられない」という華恋と、「あくまで仲間達と作りあげた舞台が好きなだけであり、スタァライトという悲劇には否定的」というななで、その本作における2人の在り方はまさしく逆である。
再生産総集編と呼ばれる「ロンド・ロンド・ロンド」において、レヴュー曲の再録が行われ、全体的に大きく尺が変わっているが、2人のレヴュー曲である「星々の絆」に関しては、実は尺がほぼ変わらない。その為、同時再生すると、そこまでの歌詞や尺も変わらずピッタリ収まる上、「movie ver.」は最後の歌詞の歌い分けが変わっており、2人のデュエットを擬似的に聞くことができる。
ちなみに、テレビアニメ版 初回の放送日である7月12日は、ななの誕生日であり、最終回の放送日ある9月27日は華恋の誕生日である。(深夜アニメなので厳密な日付は翌日だが、公式の放送情報では「7月12日の25:28」「9月27日の25:43」と扱われている)
ななの再演のの中で起こった変化が物語の始まりであり、その再演を終わらせたのが華恋であった、本編の展開を考えると深読みしてしまう一致である