概要
「シールド・トリガー」(以下S・トリガー)とはデュエル・マスターズ第一弾、つまりデュエル・マスターズというTCGが発売された当初から存在する逆転要素であり「デュエル・マスターズの醍醐味」とも言える非常にスリリングな要素である。
2021年現在ではピクシブにマークのアイコンの作品が存在しないが、黄色い稲妻のようなアイコンをつけたカードがS・トリガーである。
ではどのような能力かというと
「S・トリガーを持つカードがシールドゾーンから手札へ行くときに、マナコストを支払わずにすぐそのカードをプレイ(使用)してもよい」というもの。
デュエル・マスターズでは相手の「シールド」と呼ばれるカードを全て破壊して相手プレイヤーにダイレクトアタックすることが勝利条件の一つなのだが、このS・トリガーという能力はシールドが相手に破壊されることで発動して相手に予想外の反撃やカウンターをお見舞いすることが可能であり、こちらにとっては一発逆転の可能性をもたらし、相手にはうかつに攻撃させない抑止力としても働く。
だがシールドゾーンに置かれるカード自体はシャッフルされた上でランダムに配置されるためどのようなカードがシールドに置かれるかは完全に運次第である。そもそもS・トリガーが無いということもザラであるがこのような不確実性が逆にゲームに刺激を与えているという上手い作りになっている。
一方でS・トリガーを封じるカードなども存在しておりS・トリガーを無力化するような戦術なども存在する。
例えば「ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン」は相手のシールドを攻撃した際に手札では無く相手の墓地に送るといういわゆる「焼却」と呼ばれる効果を初めて搭載したカードであり焼却されたカードにS・トリガーがあっても使用はできないルールになっている。
つまりボルメテウス・ホワイト・ドラゴンの前ではいかなるS・トリガーも意味を成さず、相手にとっては逆転の目を摘み取る非常に厄介な存在である。
更に後の弾では「呪紋の化身(カース・トーテム)」というクリーチャーが実装されるがなんとその効果は「このクリーチャーがバトルゾーンにいる間、相手はS・トリガーが使えない」というS・トリガーを全否定するような効果を持つ。
ただこのような効果は流石にゲーム性を損ないかねないと判断されたのか2008年に公式大会や公認大会での使用を禁止する、つまりデッキに1枚も存在してはならない「プレミアム殿堂」に指定された。
拡張パック第三弾までは呪文のみに存在する能力であったが第四弾以降はクリーチャーやそのほかのカードタイプにも付属するようになり戦略的に非常に重要なファクターとなっている。
代表的なS・トリガー
デーモン・ハンド
第一弾実装当時から活躍している闇文明の呪文であり「相手のクリーチャーを1体選び破壊する」という簡潔かつ強力な効果を持つ。
S・トリガーで発動すれば相手の攻撃を少なくとも一回は凌ぐことができ相手の戦略や作戦を狂わせることもできるS・トリガーの強さを見事に体現したカードである。
ホーリー・スパーク
こちらも第一弾から登場している光文明の呪文であり、効果は「相手クリーチャーを全てタップ(行動済み状態)にする」という極めて強力なもの。
つまりS・トリガーで発動すればどれだけ相手クリーチャーがいても発動すれば残りの攻撃を全てスルー可能という非常に腐りにくい性能をもつ。
アクア・サーファー
こちらはクリーチャーであり、登場時に相手クリーチャーを1体選んで手札に戻すというもの。
一見すると地味だが、手札に戻すという行為はそのクリーチャーを召喚するためのマナコスト(そのカードを使用するためのポイント)を無駄にさせる事を意味し擬似的な除去としても見ることが可能な能力である。
しかも種族にリキッド・ピープルというサポートや進化先に恵まれた優秀な種族を持ち使い勝手も良い。