概要
横溝正史の長編推理小説「獄門島」の登場人物の1人。
金田一の戦友・千万太の腹違いの妹。獄門島の網元・本鬼頭の次女で、与三松とお小夜の娘。姉に月代、妹に花子がいる。
17歳になるが、姉や妹と同じく精神は成長しきっておらず、無知で世間知らず。
未熟なところを分鬼頭の鬼頭志保に付け込まれてしまい、志保が差し向けた鵜飼章三に誘惑されて騙され、家の金品を持ち出して貢いでいる。
余談
1990年版のテレビドラマ(片岡鶴太郎主演)では月代がヒロインとしてクローズアップされているため、雪絵も原作とは違いまともな性格(世間知らずで内向的なお嬢様)で、原作にはない金田一との交流も描かれている。
早苗曰く「彼女たちは夢の世界に生きている」の言葉通り、島や家のことには一切関わろうとせず早苗に任せっきりにして、気ままに暮らしている。姉と妹以外には心を閉ざしていたが、金田一には心を開く姿勢を見せた。だが、それに気づいた犯人により金田一の名前を騙って呼び出され殺されてしまう。