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概要

鬼頭月代は、横溝正史の長編推理小説「獄門島」の登場人物である。

金田一の戦友・千万太の腹違いの妹。獄門島の網元・本鬼頭の長女で、与三松とお小夜の娘。妹に雪枝花子がいる。

18歳になるが、精神は成長しきっておらず、子供みたいに幼い性格。妹たちと一緒になって、座敷牢にいる父与三松に紙を投げつけたりつついたりして遊ぶなど、無邪気さゆえの狂気を感じさせる。長子とはいえ、そんな未熟性から家のことは従妹の早苗に頼り切って、妹たちと気ままに遊び暮らしている(到底、彼女に当主の仕事を任せられなかったのもあるのだろうが)。
無知で世間知らずのため、そういったところを分鬼頭の鬼頭志保に付け込まれて、志保が差し向けた鵜飼章三にいいように騙され、家の金品を持ち出して貢いでいる。

賑やかなことが好きで辛気臭いのは嫌い(本人談)。

祈祷が得意で、嫌なことがあると祈祷所にこもってお祈りする。祈祷時は白拍子のような恰好をする。ちなみに月代の祈祷はよく効くと獄門島でも評判が高い。

相次ぐ妹たちの死に怯えて、村人たちが犯人と思われる不審な人物を捕まえるべく山狩りをするとのことで、犯人が捕まるように祈祷所で祈祷を行っていたところを犯人に絞殺された。

演者一覧

映画版

テレビドラマ版

演劇版



余談

獄門島のヒロインは鬼頭早苗なのだが、1990年版のテレビドラマ(片岡鶴太郎主演)では月代がヒロインになっていて、原作とは違いまともな性格(世間知らずで内向的なお嬢様)で、原作にはない金田一と月代の淡い恋も描かれている。これは片岡鶴太郎主演の金田一シリーズは牧瀬里穂がヒロイン役(もしくはおいしい役)を演じることがお約束であり、このときの獄門島では月代を牧瀬里穂が演じていて、そのため牧瀬演じる月代がヒロイン役としてクローズアップされたからと思われる。
この作品の月代は島や家のことに関わろうとせず早苗に任せきりにして、妹たち以外には心を閉ざしていたが、自分たちを気遣う金田一に心を開き、彼に恋心を抱く。金田一も自分を慕う月代を守りたいと強く思うが、その願いは叶わず、月夜は無残に殺されてしまう。月代の死を知った金田一は悲嘆にくれて慟哭した。
事件の真相が明かされたとき、犯人は金田一の名前を騙って月代たちを呼び出して殺したことが犯人の口から語られた。そのことからも、月代たちにとって金田一は特別な存在だったことが描かれている。
金田一は事件解決後、島を去る前に、月代たち三姉妹が発見された場所にそれぞれ花を手向けて弔うように彼女たちの名前を語りかけていた。


関連タグ

獄門島 鬼頭嘉右衛門 鬼頭早苗 鬼頭雪枝 鬼頭花子 鵜飼章三

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