概要
『中間管理録トネガワ』、『1日外出録ハンチョウ』に続く「カイジ」シリーズのスピンオフ第3作目。『賭博破戒録』に登場した一条聖也が帝愛の裏カジノに就職するまでの下積み時代が描かれている。
……のだが劇中を見る限り、描かれるのは本人の意思と裏腹にスマホのアプリゲームやスプラトゥーンに時間を浪費したり、バイト先であるファミレスやコンビニで働くフリーターとしての彼の姿ばかり。良くも悪くも何処にでもいる駄目な(?)若者としての一条の様子がクローズアップされるのだが、難攻不落のパチンコ「沼」が生まれるまでの工程や、豆苗で飢えを凌ぐ等の金欠生活ならではの節約の知恵が描かれる様子は読者に色んな意味で共感を集める事だろう。
登場人物
ご存知、後に帝愛の裏カジノの店長となって沼を開発する若者。岡山県出身の高卒で、年齢は18歳だが4話目で19歳になる。板橋区大山のボロアパートに在住。
一条の側近の男で、下積み時代の彼のアパートの同居人。こちらも出身は岡山で、一条とは高校の先輩後輩という間柄である事が明かされた。因みに高卒の一条に対してこちらは高校中退の中卒。
その他
やはりというか、『1日外出録ハンチョウ』と同じくカイジ本編(賭博破戒録)とは時代が全く異なる。既に概要でお気づきかと思うが、一条の前史なのに掲載時つまり現在の時代設定である。
また、ハンチョウとコラボした読み切りまでも存在する(1日外出録ハンチョウ12巻に収録)。
関連タグ
中間管理録トネガワ、1日外出録ハンチョウ:過去のスピンオフ2作品。