沖縄でのショーやローカル番組で活躍するヒーローである。
解説
沖縄県で結成されたマブヤープロジェクトが制作。
超神ネイガーのスタッフも協力している。
キャラクターデザインにシーサーを器用し、それまで“親しみやすさ優先”の緩めなデザインの多かったローカルヒーロー界で、かなりスタイリッシュなスーツに仕上がっている。
「女児向けのキャラクターは多いのに、男児向けのキャラクターがとても少ない」ことに着目されたことから誕生。当初は戦隊ヒーローものにしようと考えていたが、商標権や著作権に引っ掛かることから、独自路線を模索した結果、現在のかたちになった。
キャストを変更しつつ、テレビドラマシリーズが4本、映画が1本制作されている。
沖縄の文化や言葉、三山時代以来の琉球の歴史を伝えることも大きな目的としており、作中の方言は番組中ではテロップをあえて入れていない。
(「わからない言葉があれば祖父母や両親に聞こう!」という意図である)
キャラクターソングも同じコンセプトで作られており、敵である悪の軍団・マジムンの歌「ゴーゴー!マジムン」(作詞 KZ/作・編曲上地正昭/歌 悪の軍団マジムン)などは歌詞がほとんど方言である。
シリーズにより少々の設定の差異はあるものの、比較的のんびりしたヒーローであり、敵にとどめを刺さず許したりギャグのような技もある。
水龍の力を持ったニライカナイ第二の勇者・龍神ガナシー、強さと愛を兼ね備えた勇者・鳳神カナミーといったマブヤー以外の戦士も存在する。
ストーリー
2008年、沖縄に悪の組織・マジムン(魔物)たちによる魔の手が迫っていた。
琉球の力の源である9つの「マブイストーン」をマジムンたちから守るべく、ニライカナイの戦士・琉神マブヤーが立ちあがる!!
登場キャラクター
叶(かない)
ヤチムン(陶芸)見習いの青年。22歳。赤ん坊の頃に今の師匠である岩次郎に拾われ、娘の紅亜と共に育てられる。マブイグミにより琉神マブヤーの魂を宿したことで人格は叶のままで琉神マブヤーに変身できるようになる。自分がマブヤーであることに戸惑っている。
新雷(にらい)
叶の兄。ムーンジマおきなわ沖縄本店社長、那覇市新都心に事業所を持つ。生き別れた弟を探して座喜味城に来た際、叶達に遭遇する。
龍神ガナシーに変身できる。
福地岩次郎(ふくち がんじろう)
紅亜の父親であり、叶の育ての親でもある。日常は工房で陶芸にいそしみ、叶に陶芸を教えている。
オバァ
村の若者達を暖かく見守る山城ストアーのオバァ。ビーチでマブイを落とした叶にマブイグミをする。レジェンドでの1972年時にはコーヒーショップの店長だった。
森の大主(もりのうふぬし)
チルダイ森に住んでいる。訪れたマブヤーに試練をあたえる。
ハブデービル
悪の軍団マジムンの首領。ハブがモチーフとなっている。とぐろを巻いたハブの口の中から人間のような顔が覗いており、両手の先もハブの形をしている。「シャーシャッシャッシャ!」と笑うのが口癖である。2までのハブデービルはユーモアを交えた饒舌な奴だったが、3の青年ニフェが変身するハブデービルにはそういった側面はなく、書籍によっては新生ハブデービルともよばれる。
オニヒトデービル
悪の軍団マジムンの副首領で、オニヒトデがモチーフとなっている。幼い頃にハブデービルに拾われて悪の軍団マジムンの仲間になった。自然を破壊する人間を憎んでいる。シーズン1でヒジュルーゾーンに捕われていたが、シーズン2で復活した。武闘派で新雷と一体になっていた頃は特に戦いを好んでいたが、実は無邪気な側面もあり、2以降で顕著になる。
マングーチュ
マングースがモチーフとなっており、シーズン1では悪の軍団マジムンの紅一点だった。ハゴー山で育ったが、他のマジムンと違い外来種であり、寂しがり屋な一面がある。遅刻常習犯でマイペースであり、マブヤーに惚れている。
ハブクラーゲン
悪の軍団マジムンのボスで、ハブクラゲがモチーフとなっている。ドレッドヘアのような触手には猛毒があり、マブヤーを拷問する際に使用した。その戦闘能力は想像を絶するほど高いが、弱点は酢。自然を破壊する人間を憎む、また口は悪いが薀蓄を含む事を言うこともあり、意外に常識的。4では人間体を披露する。
ヒメハブデービル
悪の軍団マジムン1の策略家で、ヒメハブがモチーフとなっている。自分勝手でボスのハブクラーゲンより態度が大きいが、意外にもカエルが大の苦手である。
クーバー1号・クーバー2号
悪の軍団マジムンの二人だけいる戦闘員。真っ黒な全身に白の文様が入っており、顔の部分も同様にレスラーのごとく文様が入っている。クモがモチーフとなっており、MOVIEでは尻から糸を出して相手を絡めとる能力も見せる。「ハゴー(汚い)」が口癖。ちなみに2号のほうが年上である。
戦法・変身・乗り物
基本的にマブヤー側もマジムン側も空手(琉球空手)で近接戦法で戦う。
下記の必殺技には遠距離攻撃もあるが、あくまで基本は近接でひたすら殴り合うのみである。
変身は一瞬ででき、パワーや防御面では有利になるが、高速になれる訳ではない。
変身前も走り、変身した後もひたすら走ってマジムンを追う。「マジムンも徒歩なので、ウチナーンチュのヒーローに乗り物など必要ないからではないか」という説もあるが変身ヒーローにお約束のバイクのような乗り物が無いことは謎である。
必殺技・武器
スーパー・メーゴーサー
拳が発光し、凄い威力のメーゴーサー(げんこつ)を食らわせる技[2]。
ティーダ・ヤーチュー
指笛を吹くと拳が発火、ティーダ(太陽)の様な炎を飛ばしヤーチュー(お灸)を食らわせる[2]。攻撃以外にも応用の効く汎用性の高い技で、「2」ではハブクラーゲンとのハーリー競争に負けそうになったとき、後ろ向きに発射することで反動で推進力を得て逆転した。「3」では両手にそれぞれ発動させて連発するバリエーションを編み出している。また『琉神マブヤー THE MOVIE 七つのマブイ』ではガナシーのカンナリ・ヤーチューとの合体技「ターチ・ヤーチュー」(2つのお灸)を見せた。
黄金(クガニ)・ヤーチュー
『琉神マブヤー3』で登場。伝説の黄金(クガニ)オーラをまとったマブヤーが、マジムンデービルを倒すため使用した技。