概要
ローブル聖王国の兵士長にして、『九色』の黒を戴く弓の名手。その腕前は百発百中を誇っていた。
二つ名は『夜の番人』、『凶眼の射手』。
娘のネイアは聖騎士見習いとして働いている。
人物像
元聖騎士の妻の尻に敷かれながら、娘をこよなく愛していた親バカな父親。
妻子の話題になると自慢が止まらず(仕事の話になれば止まる)、娘からの贈り物は全て大切に保管していた程で、その子煩悩たるやレエブン侯にも匹敵する。
そのネイアからは目付きの遺伝に対する不満を除けば娘想いの良き父として思い出されているが、同時に自身の聖騎士としての大成を最初から諦めていた頼りない父親でもあったと、回想されている。
外見
その細く鋭い目つきは小さな黒目も相まって、よく見ても暗殺者、悪ければ殺人鬼と称される。
鍛え抜かれて無駄を削ぎ落とした体は細く、用途に合わせて人を作り出したような鋼の如き見事な細さをしている。
作中の動向
聖王国の東にある長城に配置され、昼番を任せられていた部下のオルランドと交代する場面で登場。
オルランドにいつもの娘自慢や世間話をし、そしてオルランドからは武者修行に出たいという相談を受けていた中、突如ヤルダバオトと亜人の大軍勢が出現。
ヤルダバオトが放った《隕石落下(メテオフォール)》を喰らい、若き日の妻と小さな娘の姿の走馬灯を見ながら死亡した。