「敵を倒して味方を救え! 当たり前のゲームだぞ! 行け!われらがGUNシップ!」
(「爆突機銃艇」インストカードより)
ストーリー
数年前、第一次救出隊の活躍により、オクティ族が潜むバラデューク要塞は壊滅したかにみえた。しかし、完全に滅びたわけではなかった。
キミが最後に与えられた使命、それは凶悪宇宙生命体オクティ族を全滅させること、ただそれだけだ!
(「爆突機銃艇」宣伝用フライヤーより)
ゲーム内容
1988年8月にナムコ(現・バンダイナムコゲームス)よりアーケードゲームとして販売された「バラデューク」の続編。
任意による横スクロールアクションシューティングゲーム。バラデュークとは異なり、海外では発売されていない。
操作は8方向レバーに攻撃ボタンを用いる。ステージ1では機銃艇に乗っておらす、ステージ2の開始前にパケットの長老より与えられる。ただし、敵の攻撃や体当たりを食らうと機銃艇を失い、素の状態(宇宙服姿)に戻る。その状態で攻撃を受けると1ミス。
失った機銃艇はアイテムとして取得するか、特定のステージ後にあるルーレットで当たれば再び乗れる。なお、機銃艇には二倍砲の「ダナ・グルップス」と三倍砲の「ギガ・グルップス」とがある。
今回はパケットが3種類おり、味方の黄色パケットと白パケット、敵である黒パケットといる。
黄色と白はカプセル内にいるか敵に捕縛された状態にあり、解放して上に飛び出すので、落ちて来た際に接触すると自機の周囲を廻りながら攻撃に参加してくれる。黒はハナから敵として登場する。
また味方パケットにも機銃艇があり、黄色パケットはアイテムとして取得すると乗り、白は最初から乗った状態にある。
只管に右方向へ進みゴールまで達すればクリアだが、前作と異なり特定のステージには分岐(複数のゴール)が存在する。
概要
企画はバラデュークの企画・グラフィッカーでもある高橋由紀夫氏で、「プロペラのついたレトロチックなマシンに乗り込んで、地下要塞(バラデューク)の中を撃ちながら進んでいく」というコンセプトのもと企画された。
大きな機銃艇ありきの企画であるため、それが瞬時に回頭すると非常に違和感があり、且つドット絵ではあまり美しくなかったことから、只管に右に進んでいくだけ(しかも後退によるスクロールなし)というゲーム内容になったという。
今作は異常に敵が硬い。数十発も当てないと倒せない敵が間々存在する。これについて高橋氏は、開発期間がバラデュークの約半分の半年ちょっとしかなく、調整に時間を割けなかったからとする。
進行方向の自由度の低さや、敵の異常な硬さなどにより前作ファンからの評価は散々であり、当の高橋氏でさえ「あのゲームについては、あんまり思い出したくないなぁ(笑)」と述べている。
その他
- 移植は販売から21年後の2009年に、Wiiのバーチャルコンソールアーケードで配信されたのみである。
関連動画
バーチャルコンソールアーケード紹介動画