んぶ!! 摩訶不思議! …ブキミが気持ちいい!
ストーリー
平和で友好的な星、パケット星が何者かに襲われた。パケット族の人たちは全て囚われてしまった。
調査に赴いたキミは、美しいパケット星の地下に邪悪なオクティ族の要塞が築かれていることを知る。
パケットを救えるのはキミしかいない! 波動銃とシールドで武装してオクティ族を殲滅しろ!!
(「バラデューク」宣伝用フライヤーより)
概要
1985年7月にナムコ(現・バンダイナムコゲームス)よりアーケードゲームとして販売された任意スクロールアクションシューティングゲーム。海外名は「Alien Sector」。
開発の経緯として企画&グラフィッカーである高橋由紀夫氏曰く、ヒューレット・パッカード社のグラフィックツールがハード性能の向上によりヌメヌメしたものが書けるようになり、ヌメヌメした不気味なものが出てくるゲームが出来たらいいなぁということから企画したと言う。プログラマーである岸本好弘氏によると基板は3,000枚を出荷し、中ヒットとなった。
操作は8方向レバーに波動銃ボタンを用いる。自機である「ファイター(1P側はKISSY、2P側はTAKKY)」は、空間上では放っておくと徐々に落下する。また、波動銃を撃つと反動で少し後ろに下がる(その反動を用いて、壁の角の隙間から摺り抜けるという裏技もあった)。初期状態でシールドが2メモリあり、被弾しそれが尽きると1ミス。
フロア上にはオクティという敵が点在し(生きた砲台というイメージ)、それを全滅させてゲートに入るとクリア。5つのフロアをクリアすると次のフロアはボス戦になる。全48フロア。
オクティは倒すとカプセルが出現し、中からは点数になる「ジュエル」、攻撃力をUPさせる「パワー波動銃」(最大で3段階UP。ダメージを受けると一段階DOWN)、敵である「バガン」、味方である「パケット」の何れかが登場する(空の場合もあり)。
パケットは取ってフロアをクリアするとルーレットが始まる。パケットを取った分だけパケットのマスが増え、それに止まるとシールドUP。またシールドが3つ以上ある状態でクリアするとオクティのマスが登場し、それに止まるとシールドDOWN(ただしパケットを8匹所持しているとオクティのマスは出ない)。パケットを所持した状態でボス戦に突入すると、パケットが一匹ずつ特攻して、自らの命と引き換えにボスの動きを一瞬だけ止めてくれる。
ちなみにパケットは自らの攻撃で殺すこともでき、10匹殺すと岸本氏の顔を模した「KISSY」(撃つと1万点)、20匹殺すと高橋氏の顔を模した「TAKKY」(撃つと2万点)という隠しキャラが出現する。
その他
- 移植は販売から10年後の1995年、x68000にされたのが初。家庭用ゲーム機では1997年の「ナムコミュージアムvol.5」が初であり、以降はxbox360の「ナムコミュージアム バーチャルアーケード」に収録され、Wiiのバーチャルコンソールアーケードでも配信。2022年にはアーケードアーカイブスでも配信されている。
- エンディングの絵を見れば察しが付くが、アーマーに身を包んだ主人公の正体を女性としたのは、任天堂のゲームメトロイドの主人公「サムス・アラン」……ではなく、高橋氏曰く『風の谷のナウシカ』の影響。
- 1988年に続編の「爆突機銃艇」が販売されている・・・面白さは前作に続くことが出来なかった。
- 同社ゲーム「ミスタードリラー」に於いて、バラデュークの主人公が「ホリ・ススム」の母「トビ・マスヨ」だと後付け設定された。
関連動画
バーチャルコンソールアーケード紹介動画