概要
FOTBで登場した効果モンスター。
カードテキスト
このカードを手札から墓地へ捨てて発動できる。
デッキから「伝説の都 アトランティス」1枚を手札に加える。
解説
「伝説の都 アトランティス」をデッキからサーチする効果を持つモンスターカード。
アトランティス専用のサーチカードではあるが、非常に強力なフィールド魔法であるアトランティスを呼び込める上、特殊召喚に制限が無いため、展開したカードで蘇生するも良し、レベルに対して比較的に高いステータスもあるのもこのカードの強さだろう。
テキスト問題
「伝説の都 アトランティス」はルール上、カード名を「海」として扱う。
これはどういうことかと言うと、カード自体には「伝説の都 アトランティス」と書いてあっても、デュエル中は常に「海」というカード名として扱うという事である。
つまり、このカードはデッキに絶対存在し得ない「伝説の都 アトランティス」というカード名のカードを手札に加える、と言っているのである。
当然このままでは処理ができないため、この効果が適用される瞬間だけ「伝説の都 アトランティス」というカード名になる特殊裁定が出されている。
なお、最初からこの欠陥があるテキストだったのだが、この処理を正確に言い表せる表現がないためか、再録時にもエラッタは行われなかった。
(『元々のカード名が「○○」』と指定する表現が他のカードにあるが、これは効果で後からカード名を書き換えた場合にしか使えない。「伝説の都 アトランティス」は効果以前にルールを書き換えているので、ルール上は元々のカード名が「海」である)
ちなみに、ゲーム作品では処理の問題なのかバグが発生してしまい、このカードの効果によって「海」をサーチできる。
余談
上記の理由により、(ルール上)存在しない都の戦士を自称する変人としてネタ的な扱いをされる事が多い。
また、このカードの種族は戦士族ではなく水族のため「海の水」と呼ばれたりもする。
更なる悲劇
2021年には『「海」のカード名が記されたモンスター』を指定するサポートカードの「暗岩の海竜神」「魚群探知機」「潜海奇襲Ⅱ」が登場し、このカードは自然な流れで除け者にされてしまった。