SM♀主
えすえむめすしゅ
概要
『ポケモンSM』および『ポケモンUSUM』の女主人公の関連タグ。
元々は彼女にゲーム中で確認できる固有名詞が無かったことから、混乱を避けるために作られたものである。
プレイヤー独自の命名がなされている場合や、髪形・服装を変更し自分好みのコーデにした女主人公を描いた作品などにもこのタグが使用されることがある。
名前に関する混乱
第3世代~第6世代の主人公の大半は、選ばなかった方もNPCとして何かしらの形で登場しており、そこから名前が定着するのが恒例だった。
しかし第7世代からはこの仕様が廃止され、選ばなかった方は一切登場しなくなっている。
発売前のPVなどで主に使用されていたのは「ムーン」という名前だが、『RSE』以降バージョン名そのままではない名前が付くのが慣例となっていたことや、バージョン名由来の名前は『ポケットモンスターSPECIAL』のキャラと被るということもあり、ゲーム版主人公の通称としては浸透しなかった。(あるいはデモプレイ用の仮名として受け取り通称として解釈した人がほとんどいなかったと思われる)
そのため、発売前のPVの一つであるバトルロイヤル紹介映像で使われていた「ミヅキ」の名前で広く呼ばれるようになった。
ところが、マイナーチェンジ版の『USUM』のPVでは「コウミ」という異なる名前が使用されており、「『SM』の主人公とは別人である」と誤解する者が続出。
今もなお『USUM』の彼女を別人として区別して扱う人も多く、事実上『SM』と『USUM』で異なる通称が付く形になっている。
ただしゲーム本編での扱いは、
- 初期衣装と髪形が異なるだけで顔立ちは同じ
- 着せ替えで全く同じ見た目にできる
- 大まかなストーリーの流れや母親が同じ
- 『USUM』公式サイトで主人公について「装いも新たに」と記載されている
- 『USUM』の設定資料にSMの初期髪形でUSUMの初期衣装を着た姿が描かれている(リンク:『ポケットモンスター サン・ムーン・ ウルトラサン・ウルトラムーン 設定資料集 Essential』編集者による宣伝ツイート)
…といったように、歴代のマイナーチェンジ版の主人公と何ら変わりはない。
あくまでもパラレルワールド上の同一人物でしかないので注意。
デフォルトネーム
主人公の名前が自由に付ける形式のみとなった『BW』以降、厳密な意味でのデフォルトネームはなくなっている。
『SM』で使用された「ミヅキ」は、2017年7月に発表されたコトブキヤの「ARTFX J ミヅキ with モクロー」とグッドスマイルカンパニーの「figma ミヅキ」で使用され、以降のグッズや各種メディアでも『SM』の彼女にこの名前が使われている。
ただし、この「ミヅキ」も公式で使用される名前ではあるが、ゲーム内のデフォルトネームではない。
したがって、『USUM』のPVで異なる名前が使われた=デフォルトネームが変更されたということにもならない。
これは『GSC』の「ゴールド」→『HGSS』の「ヒビキ」にも言える(あちらも同様に投稿数が多い「ヒビキ」をメイン記事としている)。
余談
プレイヤー間で解釈が割れてしまった理由としては、単に『USUM』のPVで異なる名称が登場したことの他、
- 服装だけでなく髪形まで新しくなったこと
- メインの立ち絵を手がけたイラストレーターが『SM』と『USUM』で異なるため、特にタッチや表情、頭身の描き方の違いや構図の影響等から雰囲気が違って見えてしまったこと
- 宣伝のキャッチコピーや2バージョンでの発売、『SM』にはなかった新たな施設が完成していることなどから『USUM』をマイナーチェンジではなく『BW2』のような続編だと勘違いし主人公交代だと思い込んだ人が出た
など、要因が多々挙げられる。
『SM』『USUM』を基にした『ポケスペ』第14章でも主人公はサンとムーンの2人だけで、物語中盤でUSUM版の服装・髪形に変更する展開となっている。
MV「GOTCHA!」においてもアローラ地方の主人公として登場したのは『SM』の姿の2人のみで、『USUM』の姿が別のキャラとして描かれることはなかった。
ちなみに、海外では当初は「Moon」が主流だったが、フィギュア化の際に「ミヅキ」に相当する「Selene」が使われてからは、そちらで呼ばれるようになっていった。
なお、英語版『USUM』のPVでは「Ailey」となっているが、この名前で呼ばれることはほぼ無い。