ムーン(ポケスペ)
むーん
注意
- 単行本最新刊までの内容を含みます。未読の方はネタバレ注意!
- このポケスペのムーンの絵に、単一タグ「ムーン(ポケスペ)」、あるいは「ムーン」「ポケスペ」の2つのタグを付けるように。
検索は「ムーン ポケスペ」で。
「ムーン ポケモン」の使用を避けること。
第14章の主人公の一人。
一人称は「わたし」。
遠い地方からアローラにやってきたばかりの少女。主人公に舞台となる地方の出身者が一人もいないのは初めての事例。
サンとは彼のナマコブシ投げのアルバイト先で知り合い、服を濡らされたおわびとしてククイ研究所まで運んでもらった。
薬剤師にして弓の名手でもあるという設定を与えられている。
むしろ、独特なキャラ付けのようでNPC時の「ポケモン研究者の娘」設定が下敷きにあるサファイアやプラチナ、ぶっ飛んだ来歴持ちとはいえ作中の登場勢力に由来する出自のラクツにファイツといった歴代の図鑑所有者がまだ原作ゲームの世界観や設定に準じたキャラ付けなのを考えると、ある意味彼女が一番の異例かも知れない。
バトル大会終了から翌朝の間(本編では描かれていない)にポケモン図鑑が複数あると聞いてちゃっかり頂いており、読者ですら知らないところでさらっと図鑑所有者入りを果たしていた。
なお、サンの図鑑がよほど嫌だったのか、ロトムは現在彼女の図鑑に入っている(まぁ、サンの図鑑に対する扱いが雑で汚れていた事があったのでもっともだが)。
性格はクール且つ真面目。
目上の者への礼儀はわきまえつつも思ったことは割と口に出すようで、ひとクセある人間ばかりのアローラではツッコミ役に回ることが多い。
良識人が故のオーバーな表情やリアクションはある意味見もの。
本人によれば家は学者の家系らしく、「特別なポケモン」と聞いてカプ・コケコに興味を示すなど薬学以外に対しても勉強熱心なのがうかがえる。
そして常に論理的思考に基付く現実主義者。
上記のとおり弓の名手であり、2話にて矢尻にモンスターボールが装着された矢を放つという芸当を見せている。これは2章でエリカも披露しており、関連性が見られているが、ポケスペ界における弓道では基本スタイルである可能性もある。
基本的にアローラのテンションとはかけ離れており、自分でも「(アローラ地方は)全てがわたしのキャラと合ってない」と語るほど。
騒がしいのは苦手らしく、昼間よりも夜が好きと語る。
また公式の紹介文でも「自信家で理知的」とあるように薬学の知識には絶対の自信があり、「(材料さえ揃えば)わたしに作れない薬はない」と豪語、弱ったポケモンの面倒を見た後にはその回復を「当然」と約束するほど。
薬の材料となるきのみや薬草などは薬箱に仕分けて持ち運んでおり、材料調達の際には弓も用いる。なお薬学は学校に行って学んだもの。
詳しいことは分かっていないが、過去の経験からあまりポケモンに頼りたがらないらしい。
ただ野生ポケモンの相手などは普通に任せており、公式バトルも楽しんで参加していたところを見ると、あくまで「日常的なことに対して」なのかも知れない。
9話にて実は「サンじゃあ見つけられないだろうから」とククイ博士に幻のきのみの探索を正式に依頼されており、その報酬としてポケモン図鑑をもらっていたことが判明。
ただしこのことはサンには隠しており、きのみ探しの手伝いはあくまで彼女のご厚意によるものだということにしている。
なお上記のモノローグ中では「うふうふユカイツーカイ」と不気味な笑顔を浮かべていた。
出会って3日でスルースキルどころか逆にサンを振り回すほどになれたのは頼もしい限りだが、なんだか回を追うごとにキャラがあらぬ方向に向かっている気がしてならない。大丈夫だろうか。
サンに対してはビーチでの遭遇以来、自由そのものな彼の言動に振り回されっぱなしである。
僅か数ページ足らずで既にツッコミ専門の先輩や真面目さに定評のある先輩よりも忙しいほど。
ストレスだけで言えば歴代一位かも知れない。
その後真面目にツッコむだけ体力の無駄だと悟ったのか、最終的に「もうツッコむ気になれないわ」と呆れ笑いを零し、以降は静かに口を挟みながらも徐々にスルースキルを身に付けつつある
なお、サンとはなんだかんだで普通に声をかけたり気にかけるそぶりを見せたりとそれなりに交流を持ちつつあるが、特に「友達」とは認識していないらしい。
今のところお互いに「運び屋さん」「お客さん」と呼び合っている。(互いに名前を全く呼ばないのは第7章初期以来である)
よく怪我をするサンの治療も行う。無料(タダ)で。
モデルは『ポケットモンスター サン・ムーン』の女主人公。
だが明るめなイメージをしている元と異なり、上述の通り暗いイメージが強い。(一応後述の使用ポケモンのこだわりにその面影が見える)
またサンと違い、元のデザインから大きく変わった部分は今のところない。
物語中盤からは(髪が伸びたこともあって)『ウルトラサン・ウルトラムーン』の初期衣装及び髪形に変わった。
(デザインの違いではないが、第2話〜第3話では帽子に伝票を付けられていた)
目の系統などについてはまだ不明だが、作画の山本先生のツイッターでエックスを参考にしたという彼女のイラストがあるため、彼と同系統の可能性はある。(単にポジションが似ているからという可能性もあるが)
また後記の理由によりプラチナとも同系統の可能性はある。
第5話までは不明。
代役とはいえ自らゼンリョクバトルへの参加を申し出たことから少なくとも手持ちはいると思われていたが、後にこの時点ではまさかの手持ちゼロであったことが判明。
(正確には出場を決めた後に捕まえたと言われたのはアゴジムシだけだが、前日アローラに着いたばかりであることとまだアローラのポケモンの知識に曖昧な部分もあったことから、他の2匹もバトル直前に捕獲されたと思われる。)
つまりは手持ちがいないにもかかわらずバトル大会への出場を決め、また出場を決めてから大会開始までのわずか数時間の間に3匹も捕獲したことになる。おそるべき行動力。
手持ちゼロからスタートしたのは第6章のエメラルド以降である。
薬剤師の研究対象であることと単純な好みでどくタイプに思い入れがある。
ちなみにどくタイプへの思い入れを語った際の、普段のクールさとは打って変わったセリフがこちら。
「だって、どくタイプのポケモンってかわいいでしょ♡」
「特にアローラのベトベターの色なんても〜サイコ〜♡」
やはりこの作品に普通の子なんていなかった。
結果サンには『毒女』と評され、あのグラジオをも動揺させた。
主力ポケモン
女性主人公ではプラチナに続いて二人目のニックネームはつけないタイプ。
また前述のように物語開始当初は手持ちがいなかったため、幼馴染みポケモン未所持である。
特性 | しんりょく | 性格 | のんき |
---|
ククイ研究所で出会ったポケモン。
アシマリとのバトルで長時間バルーンに閉じ込められ冷え切っていたところムーンに薬を作ってもらい、懐いた。
以降博士不在時でも彼女の後を一緒について行ったり、緊急事態でのバトルの指示にも素直にしたがったりと手持ちでない割にはかなりの信頼を置いている。
ちなみにムーンはモクローが夜行性であることを「わたしと同じ」と親近感を抱いている模様。
ククイ博士の勧めから、8話にて正式な手持ちになった。
ウルトラディープシーで過ごしていた間にフクスローに進化していた。
その後、ラナキラマウンテンで気絶している間にザオボーに唆されたリュウキにエーテルパラダイスへ連れられ、助けにきたグラジオと共にエーテルパラダイスを脱出する際にジュナイパーに進化した。
バトル出場を決めてすぐに捕獲したポケモン。
バトルには使われなかったが、左腕を骨折したサンの手当てで糸のギプスを作っていた。
いつのまにか進化していた。
アローラベトベトン(アローラベトベター→アローラベトベトン)♂
特性 | どくしゅ | 性格 | のうてんき |
---|
ムーンはアローラ地方に来て日が浅く、初めリージョンフォームのことを知らなかった為、あくタイプを持っているとは知らずに相手のエスパー技を警戒させていた。
そのことをグラジオに教えてもらい反撃に出たが、ゼロ距離のほうでんを受けて倒れた。
ウルトラディープシーで過ごしていた間にベトベトンに進化していた。
ヒドイデ(ヒドイデ)♀Lv.35
特性 | ひとでなし | 性格 | ようき |
---|
同じくグラジオとのバトルで使用。
ベトベター同様相手のエスパー技を警戒して逃げ回りつつ、前座のベトベターによって付与されていたポリゴンのどくが回るまでの時間稼ぎをしていたが、結果的には一つも技を繰り出すことなく相手のでんき技に敗れた。
控え・その他
※以下は、手持ちではないが関わりのあるポケモン
アローラ地方まで一緒に来たポケモン。
元々ククイ博士の依頼で転送される予定だったが、弱っていたため薬剤師のムーンが体調管理をしつつ直接届けることになった。
届けられた後はククイ研究所でサンのポケモン図鑑を出され、興味を持ちながら恐る恐る入ろうとしたが図鑑の状態があまりにも酷かったので思わず逃げ出した。
現在はムーンの図鑑に入っている。上記のことを根に持っているのかサンとは仲が悪く下記のように何も悪いことをしていないのに仕打ちを与える一面も。クリーニングが終わっていた彼の図鑑を渡す時も「ていねいにつかってさしあげロト!」と若干嫌味を込めた口調になっていたり、LIGHTNINGの電撃を受けて気絶から覚める際も、直前のサンの嫌味に対し顔面蹴りを食らわすなどアグレッシブ。
ムーンがアローラを訪れた本来の目的。詳細は後述。
現時点では手持ちか不明。
- 知的であるが故に所謂運や想いの強さなどの「非科学的なもの」にめっぽう弱く、それらが要因で勝負に負けた際は頭がショートしてしばらく抜け殻と化していた。
- 「そもそも論理的に成功率の低い選択肢に沿って行動する人の思考が理解できない」。バトル以外でポケモンに頼りたがらない点も含めてこの辺りは、かつて体が生まれつき小さかった事でポケモンに日常動作の補助を頼んでいた姿を馬鹿にされてトラウマとしていた頃のエメラルドと似た所があるが……。
- 必然的にロトムが生息している地域の出身である可能性が高いこと、手持ちにニックネームをつけていないこと、上記の学者家系云々や論理的思考、そして「知識」に関する独特のセリフから、プラチナと何か関係があるのではと噂されている。
そうなれば出身もやはりシンオウ地方ということになる。
- 11話にて、シンオウ地方でベルリッツ氏の元にいたことが発覚。
- 研究所には回復マシンに入れられた1匹のポッチャマの姿があり、それについてムーンは「自分の不手際でポケモンセンターでも治せない毒を浴びてしまった」と語っている(ザオボーによれば、これは姉のポケモンだったらしい)。
- その治療に必要でありながら、シンオウでは手に入らない材料が「幻のきのみ」と「カプ・テテフの鱗粉」。この二つを採取するためアローラへ向かえるようベルリッツ氏に頼み込んだものの、中々許可がもらえない。
- そこへ、「アローラに転送予定だったロトムが到着した」ということだったらしい。
- 33話ではさらに経歴が掘り下げられた。
- 幼少期から優秀だった天才少女であり、6歳で博士号を取得。特に「毒ポケモン」への興味から「毒」の研究にのめり込み「ミス・ポイズン」とあだ名が付いた。
- 自作の毒で部屋を溶かし、あらゆるポケモンに毒タイプを付与する実験などを行っており、自分自身が毒に侵されることもしばしばだった。
- その後は薬学の方に転向していたが、「自分の行いの結果が分からないまま行動した」ことでポッチャマを不治の毒に冒かす事故を起こしてしまった。
- ムーンの心にはこのことが深く刻まれており、「科学に携わる者でありながら失敗を極度に恐れる、矛盾した性向」を抱くようになった。
- 弓術を身につけたのも、この事故以来からである。
- 14章最終話ではアローラへ単身引っ越すことになった際に姉らしき人物が登場(もっとも映ったのは足元らしきわずかな部分とエンペルトらしきポケモンの足元、元気になったらしいポッチャマだけではあるが)し、ムーンは「お姉さま」と呼んでいた。
プラチナとの関係性
- 上記の経歴通り、ムーンはベルリッツ氏のもとにいた。
- 14章最終回でムーンが「お姉さま」と呼んでいる人物がおり、傍らにエンペルトらしきポケモンがいる。プラチナが選んだポケモンもポッチャマでありエンペルトに最終進化している。
- また、最終回時のムーンの髪型はストレートロングで更に服装がプラチナ(および元ネタであるDP女主人公)の服の色を反転にしたワンピースになっている。
- 「実の姉妹」なのか「従姉妹」なのか「優秀なムーンが養子に入った事による義理の姉妹」なのか、はたまた「血縁ではない他人だがプラチナを慕って姉と読んでる」のか、そもそも「プラチナ=お姉様」なのか不明。
- 山本サトシ先生でのツイートでは、プラチナが「実の姉妹でなくとも慕う女性を『お姉様』と呼ぶこともあるのですよ」と解答したが、後日ムーンが「実の姉を「お姉さま」と呼ぶこともあるわ。当然です」と解答した為、結局わからずじまいであった。
- サン:もう1人の14章主人公
- プラチナ・ベルリッツ:姉妹疑惑が持たれている。
- エメラルド:ベルリッツ氏の妻であるヤナセと間接的に関係がある図鑑所有者。
- イエロー・デ・トキワグローブ:こちらは「トキワの森の不思議な力」でポケモンを癒す事ができる図鑑所有者。
- ラクツ:幼なじみポケモンが手持ちにおらず、最初のポケモンが御三家な図鑑所有者。
- 剣創人:15章主人公の図鑑所有者。彼に取ってムーンは(間接的とはいえ)命の恩人である。
15章ネタバレ注意
- 15章ではクララが地下アイドルをしていた時代に、公演を見に来ていた「ミス・ポイズン」と連絡先を交換していたことが語られている。しかもそこには身内と思われる丁寧語で話す少女も共にいたが、双方シルエットのみなのでムーン本人なのかは不明。
- しかし、作者の誕生日ツイートで「解毒剤の副作用」について小さく呟いていた事からムーン本人で間違いないだろう。
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