概要
ネイティブアメリカン諸部族の多くに伝わる巨大な鳥の姿をした雷の精霊にして神鳥。
部族の村が見下ろせる山の頂や山頂の洞窟に棲んでいるとされ、その全長は5m以上もあり、突然の雨雲や雷雨はサンダーバードが雲を追いかける為に引き起こされるとされているほか、自在に雷を操り、これを用いて獲物を仕留めるとされる。
その翼を羽ばたき打つと雷が発生し、両目には稲光が宿る勇ましさを持ち、双頭の蛇や鯨を食料としているともいわれている。
またクイルラユー族に伝わる伝承では1枚の羽の大きさはカヌーの二倍以上あり、巨大な抉れたような形状の嘴に火が滾っている様な目を持つとされ、チヌーク族の伝承では全ての人間はサンダーバードの卵から生まれたといわれている。
なお部族間の間で微妙にその容姿や伝承は異なってはいるものの、共通点として雷を生み出し、水中の生き物を食料としていること。そして水の精霊(ホーンド・サーペント)と激しく対立している事が掲げられる。また、部族によっては人を襲い食い殺す怪物として伝わっているものもあるという。