注意
勝出という表記もあるが、これは既に青の祓魔師のNLタグとして使われているため、勝デクタグのみの使用を推奨する。
概要
僕のヒーローアカデミアの登場人物、爆豪勝己×緑谷出久のカップリングタグ。
家が近所の幼馴染で「デク」と「かっちゃん」と呼び合っている。
出久をデクと名付けたのは勝己であり、勝己がクラスメイトから苗字、又は下の名前で呼ばれる中で「かっちゃん」と呼び続けているのは出久だけである。
劇中あだ名で呼び合うのは二人のみ。
出久は天才型の勝己に幼い頃から羨望と憧憬を抱き、オールマイトとは異なる感情を抱いている。
一方で勝己は出久を嫌悪していたがある事件から認めるようになった。
出久は自らの“個性”の秘密をオールマイトに内緒で明かしており、出久にとって勝己の存在が特別であると明確に描写されている。勝己の心境を真っ先に理解するのも出久。
本編の描写(ネタバレ注意)*
原作での描写が非常に多いため、関係性においてメインと思われる出来事を抜粋。
細かいシーンの絡みは是非単行本をチェックしてみよう!
※★マークは劇場版ヒーローズ:ライジング公開の際最強ジャンプの付録として発行された爆豪勝己を特集した冊子「爆号」でも収録されている。
()内は収録巻数
No.1「緑谷出久:オリジン」(1)
無個性ながらヒーローを目指す出久だったが、それを快く思わない勝己により大切に書き溜めていたノートを爆破されたうえ、「来世を信じてワンチャンダイブ」といった自殺教唆ともとれる言葉まで投げかけられる。
憧れのヒーロー『オールマイト』からの言葉により一時は身の丈に合った生き方をと思う出久だったが、幼馴染の危機を前に考えるより先に体が動いてしまう。
それは第三者からも「自殺志願かよ」と言われてしまうほど無謀な行為であったが、名だたるトップヒーローと同じように誰かを救けた出久の行動はオールマイトの心を動かし、出久は個性“OFA”を授かることになる。
★No.9「デクVSかっちゃん」(2)
出久の個性の発現により、‟騙されていた”と判断した勝己は戦闘訓練授業中に激昂。
幼いころの苦々しい記憶を上書きするように出久に対して憤り、激しい戦闘を繰り広げる。
結果、勝己は初めての挫折を味わうが、それがこれからNo.1になるという彼のスタート地点となる。
出久自身も、秘密のはずの個性について少しだけ話してしまうが、勝己は冗談と受け取ったようだ。
・続く体育祭では、轟が出久に対して使った炎を自分に対しては使わないなど、No.1を目指す勝己にとっては不満の残るまま勝利する結果となり、望んでいた勝利は得られなかった。
・体育祭の結果が反映されたはずの職場体験では、出久は強敵との経験を積むことになるが勝己は戦闘面での成長があまり見られない結果に終わる。
・No.58「職場体験を終えて」でも、著しい成長を見せる出久に対し焦燥を募らせる描写が窺える。
★No.62「爆豪勝己:オリジン」(7~8)
期末の演習試験でペアになった二人。仲が悪く、ヒーローとしてのコミュニケーション能力を身に着けさせる目的で組まれたが、案の定幸先が悪い。
試験官であるオールマイトに対し共闘を提案する出久だったが、勝己の堪忍袋の緒が切れ、仲間割れのように。最悪のふたりなどと称されてしまう。
問題の勝己の焦燥心の原因は、出久の急成長にあった。
先述の体育祭などで積み重なった出久への拒否感情から一時は負けた方がマシだとまで思う勝己であったが、出久の叱咤と共に幼い頃の勝つのを諦めなかった姿が描写され、自身の“原点”を思い出すことで、オールマイトに勝利するため出久と協力体制をとっていく。
ちなみに、ここで互いが相手に抱く感情が初めて言語化された。
出久:羨望 嫌悪 追走
勝己:畏怖 拒否 自尊心
No.119「デクVSかっちゃん2」(13~14)
神野での戦いを経て、勝己はオールマイトからのメッセージにより出久の個性について察することになる。
ヒーロー仮免許に落ちた自分と合格した出久との差、憧れであるオールマイトを終わらせてしまったという苦悩との狭間で、己の憧れは間違っていたのか、出久と何が違うのか、出久を介した自問自答という名の戦闘を開始。
出久も勝己の苦悩を知ったことで、真剣に受け止める決意をする。
このとき本音でぶつかったことで、互いに認め合い高めあうことこそが救けて勝つ/勝って救ける最高のヒーローへの道であると気付くことになり、勝己は“OFA”の秘密の共有者になるのだった。
なお、このバトルはアニメ公式で開催された“ベストバウト投票(1~4期総合)”で1位に輝いている。
それからというもの、
・仮免補講では幼稚園児に出久と衝突することで気付いたアドバイスをしたり(18)
・行き詰まる出久へ勝己なりの発破をかけたり(19)
・★クラス対抗戦では互いに自分の成長ぶりを見せるようになったり(22~23)
・出久のOFA特訓に付き合ったり(23)
・轟と共にエンデヴァーの下でインターンに励んだり(25)
・OFAについて出久とオールマイト共に考察したり(26)
など、すこしずつだが以前より確実に距離が縮まっていることが分かる。
No.284「群青バトル」(29)
敵の目的がOFAであると気付いた出久の考えを読み取り、共に前線へと向かってくなど、明確に関係が変化していく中で、勝己は出久を虐めていたことを認める。
個性発現前の時点で川に落ちた勝己を自分の身を顧みず救けようとするなど、出久が生来有していた“自己犠牲”の精神は勝己にとって理解できないものであり、上述の畏怖という感情にも繋がっていた。
しかしそんな出久の姿勢こそが勝己にとって足りないものであったと気付き、自分の弱さを認めた勝己はOFA特訓にも贖罪の意味を込めて付き合っているうえ、まだ解明されないOFAのことでも出久の身も案じている。
No.285「爆豪勝己:ライジング」(29)
全面戦争が激化するにつれ疲弊していくヒーローたち。必死で死柄木を食い止める出久に、遂にAFOが牙を剥く。
出久の命の危機を前に、瞬間彼は身を挺し…。
誰かを救けるにあたり体が勝手に動いてしまうというその姿は、奇しくもNo.1「緑谷出久:オリジン」の出久と同じであった。
出久を庇った際、幼馴染の死地での危機感により勝己は覚醒。
個性を強力に伸ばし、満を持してヒーロー名も発表された。
一時退却後、勝己が病院で目覚めると出久はまだ目を覚ましておらず、それを聞いた勝己は「死んだら殺す」と発言。
No.318「ヤミクモ」(32)
AFOが自分を狙っていることを知り、みんなを傷つけないため出久は一人雄英を離れる決断をしていた。
放浪しながら市民を救け敵を捕らえ刺客を退けていくも、傷と血と泥で汚れた姿はとてもヒーローに見えなかった。
心身共に疲弊する出久にAFOが放ったのは民衆を操る敵であった。
民衆を前に手も足も出ず、あわや捕らえられる寸前の出久の窮地に現れたのは…。
続きは本誌で!
劇場版『HEROES:RISING』
ヒロアカ映画記念すべき2作目にして出久と勝己二人が主軸となる映画。
原作「デクvsかっちゃん2」で示された救けて勝つ/勝って救ける最高のヒーローが丁寧に描写されており、合体技や即興技など、臨機応変に非常に息のあった様子を見せる戦闘シーンは必見。
また、今作は原作者である堀越耕平先生により、原作の最終決戦でやりたかったネタのひとつが起用されている。そのネタがどんなものかは是非映画を観て確かめてほしい。
・アニメ公式youtubeには映画を記念して2人それぞれのPVがアップされた。
デクverリンクテキスト
爆豪verリンクテキスト
・小冊子「爆号」、出久&勝己メモリアルポスターが付録に。
・あきやま陽光先生による中学時代の2人を描いたスピンオフ「出久&爆豪ライジング」掲載。
・本誌綴じ込み付録「HERO STRIDES」
など、様々な連動企画も登場。
・BD特典で多数のグッズやピクチャードラマなどが書き下ろされた。
・JBOOKS、みらい文庫より発行されたノベライズによると、ラストバトルで互いの名前を呼びあっていたらしいことが分かる。
また、北米公開後初登場1位に輝いていたうえ、北米公開の日本アニメ映画興行収入ランキングで8位にランクインした。リンクテキスト
その他原作関連
・原作者曰く、二人は反対になるようキャラクターを作っている。リンクテキスト
・キャラクターを魅力的に見せるため互いの関係性が引き立てられている。リンクテキスト
・担当編集者が「ヒロアカはこの二人が主軸といっても過言ではない」と発言リンクテキスト
・第四回人気投票イラスト(No.214)では、第二回人気投票(No.120)にてオールマイトが所持していた大剣を半分にして二人それぞれ所持している。是非見比べてみよう。
・2019年4月、アニメと本誌の連動エイプリルフール企画によりゴジラパロイラストが発表。出久がモスラで勝己がゴジラとなっている。出久の姿は単行本23巻で確認できるぞ。
・2017年21,22号:ジャンプ表紙でじゃんけんをしている。ちなみに出久がパーで勝己がグー。
・2019年4,5号:クリスマスの飾り付けとして、オールマイトとかっちゃんのぬいぐるみを持つ出久の姿が描かれている。
・主人公とライバルであるため、ジャンプ関連やアニメ等の公式イベント関連では一緒に起用される姿がよく見られる。
単行本関連
・単行本では2,8,13,29巻で表紙をメインで飾っている。
・2巻初版帯には「旧友に勝て!」10巻初版帯には「級友を奪還せよ!」と記載。
・7巻特装版では堀越先生原案によるドラマCDが収録。運動会のフォークダンスで出久が女子側だったことが明らかに。
・29巻表紙の没ラフイラストを原作公式アカウントで掲載している。非常に構図などに悩まれたとのこと。
・30巻表紙は荼毘だったが、総扉(単行本1ページ目のイラスト)のラフは血を吐いている勝己だった。
アニメ公式関連
・ジャンプスペシャルアニメフェスタ2016でOVAが発表。
堀越先生直筆のシナリオによるオリジナルストーリーで、戦闘中息の合った連携を見せる。単行本13巻特装版に収録。amazonプライムでも視聴可能。
・2期十傑ED内で敵を前に共闘する2人の姿が描かれる。
・着物姿のオールマイト+2人の描き下ろしイラスト発表、その絵柄での記念福袋が発売される。
・映画一作目記念にピザーラとのコラボにより、ピザーラの店員に扮する2人のイラストが描き下ろされた。
・映画化記念として「≪2人の英雄≫タッグ“ライティング”プロジェクト」が開催。多数の投票により1位に輝き、京都タワーが2人のイメージカラーにライトアップされた。
奇しくも次作のメインとなる2人が1位となった。
・一作目『≪2人の英雄≫』フランス版BD特典としてフランスパンを二人で食べるイラストのメイキングが収録されている。
・2019年3月 5期開始記念に2人のプレイバック映像が作成されたリンクテキスト
雄英白書(ノベライズ)
誉司アンリ先生によるノベライズ(既刊6冊)
・Ⅱでは十傑の二人の描写が少々追加されている。アニメED準拠と思われる。
・Ⅲでは謹慎中に逃げ出したゆわいちゃんを捕まえようと奮闘する二人のやりとりが楽しめる。
・祝では少しずつ関係も変わったことで、インターン中新年のお参りをする二人が描かれている。
・桜では互いの体調不良を察することが出来るようになっている。
小説のため心情描写等が多く、気になるところがあった人は是非小説にも手を伸ばしてみよう。
激突!ヒーローズバトル
2016.4~2020.10までゲームセンターで展開されていたカードゲーム。
何度かリニューアルされた。
・このゲームは基本的に1枚に1人の絵柄になっているが、「デクとかっちゃん」という2人揃ったカードが複数展開された。
幼少期→折寺→雄英→雄英2といった具合に、2人の時系列に沿って丁寧に描写された
・2人のW技が搭載。技名は『即席コンビネーション』。原作の期末試験に倣い、勝己がデクをつかんで投げ飛ばす技である。
・前述の劇場版2作目公開の際、期間限定でキービジュアルのカードが登場。もちろん上記のW技が搭載されており、偶然にも映画内で同じような技が披露された。
・勝己の期間限定サインが何故か『クソナードが!!』となっている。
勝デク♀
出久を女体化した作品。詳細はこちら。