データ
別名:催眠魔獣
体重:7万1千t
身長:56m
謎の異星人が送り込んだ怪獣で、初登場は第35話「魔法の石」。普段はラグストーンコアと言う建物に擬態し脳波を刺激し潜在能力を高める光線を浴びせ、その代価として感情を吸収していた。さらにこの光線を浴びた人間を催眠状態にし、操ることもできる他、中毒性があるという厄介な特性を持つ。途中でEYESに正体を見破られたため巨大化、周囲の人間の感情をまとめて吸収したことでパワーアップし、タックルなどの豪快な戦法を得意とするほか、コスモス・コロナモードのネイバスター光線すら効かないほどの防御力や発達した筋肉から生み出されるスピードを誇る。近接戦では鋭い爪を活かして鋼鉄の鉄板も容易く切り裂く事ができるようだ。しかしコスモスのフィールワーマーでため込んだ感情に直接訴えかけられ活動が鈍化、劣勢になったと判断した異星人によって円盤で回収された。
その後、この怪獣を操っていたのはノワール星人であり、人間の欲望について調査するために送り込まれていたことが明らかになった。なお、設定ではラグストーンの頭頂部にはノワール星人の指令をキャッチするコアが内包されており、一種の生物兵器なのではないかと推測されるが、詳細は不明。(『ウルトラマンオフィシャルデータファイル』でも出身地が「不明」とされており、いまだに謎が多い。)
ラグストーン・メカレーター
体重:7万5千t
身長:56m
第53話「未来怪獣」で登場。SRCがアラドスの引き渡しを拒否したためノワール星人が送り込んだ怪獣。地球怪獣達は耐えられなかったメカレーター技術に適合しており、体が鎧で覆われたことでさらに強力になったタックルと怪力、肩からの撃砕光線で敵を攻撃する。エクリプスモードのコスモスとは格闘戦でこそやや劣勢だったものの得意のタックルで優位に立ち、さらにノワール星人の円盤との連携で半ば気絶、戦闘不能寸前まで追い詰める。しかし、最後の力を振り絞ったアラドスに時空の彼方に飛ばされた。
余談
着ぐるみはインキュラスの改造。ちなみにどちらも別名が「魔獣」やノワール星人が操っていた怪獣である。
監督の原田昌樹からの要望でアメフト選手のイメージが取り入れられている。故にラグビー+ストーン=ラグストーンという名前になっているのである。
脚本では館の中心にある石が巨大化してラグストーンになるという設定だった。
準備稿ではラグストーンは巨大化後、光線でビルを破壊するという展開だったが、原田は街の破壊が目的ではないとの考えから、人々の感情を吸い取るという描写となり、コスモスとの戦闘シーンも光線技での戦いから、アメフト風の動きに変更された。
第35話の脚本を担当した川上英幸は、薬物問題を子供に分かりやすく表現することをテーマとしている。一方、脚本ではラグストーンの光を浴びた者は禁断症状や攻撃性が生じるという展開だったが、映像では虚脱状態となる形に変更された。
ラグストーンは改造前、改造後どちらもコスモスに撃破される事なく退場したという敵対怪獣としては珍しいパターンに分類され、『コスモス』登場怪獣でも上位の強さに位置する。改造前の時点でコロナモード最高火力のネイバスター光線を防いだ点や、改造後では途中から円盤とのタッグとはいえ、コスモスTVシリーズの最強戦力であるエクリプスモードに初めてダメージを与え、戦闘不能寸前に追い込むなど『コスモス』に登場した侵略者の手先としては明らかに強すぎるこれらの戦績がそれを裏付けている(防御力だけを比較しても遊星ジュランを含めた数々の星々を死の星に変えたスコーピスやデラシオンの尖兵として活動するグローカーシリーズなど硬い装甲を持つ彼らでさえもここまでは硬くはなかったといえばそれがお判りいただけるだろう)。