「私も…一緒に行こうかな」
概要
CV:佐久間レイ
『天外魔境 ZIRIA』の登場人物。原作ゲームには登場せず、『天外魔境 ZIRIA』のアニメ版であるOVA『天外魔境 自来也おぼろ変』と小説版(『天外魔境(3) 大門招来編 下の巻』)にのみ登場する。
どちらの作品でも、ヒルコの封印を守る一族の姫という設定で、ヒルコの力を欲した大門教に狙われる。
上品で温厚な性格で、小説版では神殿に忍び込んできた自来也に優しく接していた(無意識に彼が自分の弟であると感じたからかもしれないが)。
OVA『天外魔境 自来也おぼろ変』では、ヒルコの伝承と封印を守る一族の姫。両親はすでに亡くなっている。ちなみに先代である母は雪姫の叔父(御影大膳)と不倫関係にあり、逢引現場を目撃した若き日の雲切にヒルコのことを教えるようにゆすられたことで湖に投身自殺した。雲切はそのことを悔いており、その償いもあって、雪姫を守ろうとする自来也に協力していた。
ヒルコの力を欲した邪神斎に狙われて誘拐されかけたところを自来也に助けられる。自来也がヒルコを求めていると知り、ヒルコの封印を守る使命感と警戒心から単身城に戻るが、そこで邪神斎の手下にまた襲われて、再び自来也と雲切たちに助けられる。その際、代わりに綱手が捕まってしまい、自分のせいで綱手が捕まったことや、自身に流れる一族の血がヒルコを復活させてしまうと苦悩する雪姫を励ます雲切たちの人柄にふれて、やがて周囲に心を開き、自来也にも心惹かれていく。
その後、雲切の盗賊団に保護されていたが、襲ってきた邪神斎の手下にさらわれて操られたあげく、ヒルコの封印を解いてしまうが、自来也と共にヒルコを再び封印し、さらにヒルコ復活に必要な雪姫のペンダントを自来也が燃やしてしまったことで、ヒルコは二度と復活することはなくなった。
戦いが終わり、旅立つ自来也を見た雪姫は「私も一緒に行こうかな…」と本音を思わず呟くが、国を統治する役割を持つ姫としてそれは許されないことも分かっていて、「なんでもないの」と誤魔化して、旅立つ自来也を見送った。
小説版では、第3巻『天外魔境(3) 大門招来編 下の巻』に登場。飛鷹の姫で、ヒルコの封印を守る役割を持つ。自来也の姉か妹という設定になっている(雪姫が姉か妹なのかははっきりとは明かされなかったが、操られていたときの雪姫が弟と言っていたことから自来也が弟にあたると思われる)。
ヒルコの秘密を探るために神殿に侵入した自来也と出会い、ヒルコの言い伝えや伝説について教える。その後、カラクリ兵の動力としてヒルコの力を欲した大門教がさしむけた蛇姫の邪眼によって、叔父ともども操られて、ヒルコの封印を解いてしまう。その後、蛇姫が自来也に倒されたことで邪眼が解けて正気に戻り、敵に人質にとられかけたところを自来也に助けられた。
余談
『天外魔境I・II架話 髑髏譚 -SKULL TALE-』にも、「雪姫(姉小路雪)」というキャラクターが登場するが、『天外魔境Ⅱ』に登場する吹雪御前のことであり、この項目の雪姫とはまったくの別人である。