アカシア(トリコ)
あかしあ
概要
CV:田中秀幸
500年ほど前にこの世のあらゆる食材を「食破」し、「美食の神」と謳われた伝説の美食屋。グルメ時代の象徴として、グルメ神社には彼の等身大の像が祀られている。 コンビは「神の料理人」フローゼ。
自らが得た食のいろはを後世に残すため一龍、次郎、三虎の三人を弟子に取っており、孤児だった三人からはフローゼと合わせて両親の如く慕われていた。
グルメクラゲとグルメ細胞の発見者であり、また晩年には全ての食材の頂点に立つ幻の食材「GOD」を発見し、当時100年以上にもわたって繰り広げられていた戦争を終結させた。
しかし、戦争を止めたGODが新たな戦争の引き金になることを危惧して、GODを含むフルコースを全て封印した。
プロフィール
年齢:不明
身長:不明
体重:不明
視力:不明
足のサイズ:不明
好きなもの:フローゼの作った料理
嫌いなもの:戦争
好きな言葉:冒険
フルコース
真意
以下、グルメ界以降のネタバレ注意
おい…神(わたし)を出し抜いて何をしている…
本当にいいかげんにしろよ お前…
トリコ…何なんだてめぇは本気(マジ)でよ…
自身の中に巣食うグルメ細胞の悪魔『ネオ』に突き動かされるまま美味なる食材を求め続けたアカシアは、いつしかこの世の全ての食材を食べつくしてしまう。しかし内なるネオに囁かれる未だ知らない食材や味の存在を見せられ、その食欲に従って動き出す。
その目的は『最果ての地』と呼ばれる場所へたどり着くことであり、GODを各国の為政者に分け与え戦争を終わらせたのも、神の味で権力者や金持ちを魅了し、その子孫から大量の資金を集めるためだった。
そうして結成された組織NEOはIGO、美食會の争いの裏で暗躍し、多額の資金や情報を集め続けていた。
食運と調理術に長けた料理人を必要としたアカシアにとってフローゼの死は誤算だったが、三虎にわざと癒水の湧き出る場所を探らせる事で彼女を蘇らせようとするも、ネオの存在を恐れたフローゼは蘇ることを拒否し、空いた肉体に入り込んだジョアと手を組んだ。
ブルーニトロがネオを封印するために、四獣などを使い人間を攫い、アカシアのフルコースを調理するの肥料として使う。料理途中でアカシアが目覚め、エアを喰い殺し、裏の世界に逃走する。逃走先で猛獣たちを頬張るところ、ドン・スライムと交戦し、力を使い切ったスライムを絶望させて捕食。その後、ペアの要求で最果ての厨房に戻り、次郎を殺害する。
GOD出現後はそれを食べるために出現し、激戦の果てにGODとセンターを食べネオを復活させたが、アカシアがブルーニトロを裏切り、ネオを取り込む。彼の口から話された真実であきらかになったのは、神聖視されていた彼の姿とは程遠い、まさに吐き気を催す邪悪と評すべきアカシアの本性であった。彼の本性を知ったトリコからは「グルメエゴイスト」「キモいB級美食屋」呼ばわりされた。
また、妻であるフローゼのことは「いつもキスマークをつけて帰ってくる私を最高の料理でもてなしてくれるいい料理人(おんな)だった」と振り返ってニタァと笑うなど、食欲だけでなく性欲にもかなり飢えた人物であるようだ。生物は生き残って子孫を残すために食欲と性欲が強いのは当然といえば当然ではあるのだが、その分彼が人間としての理性を捨て生物としての本能に全てを捧げた人物であることもわかる。
単体での捕獲レベルは8000で、八王と互角以上に渡り合える。ネオを取り込んだ後の捕獲レベルは30000と桁違いな強さを誇る。
※この先、更なるネタバレ
アカシアのフルコースと呼ばれた食材たち、その正体はブルーニトロによる地球の調理の過程で地表ににじみ出た8つの旨み……
すなわち地球のフルコースであり、アカシア自身の人生のフルコースではなかった。
人生のフルコースとは食欲の悪魔に支配されずに共存するための鍵でもあり、それを持たぬままネオを取り込んだアカシアは、内から逆にネオに取り込まれていき徐々にその風貌を歪めていった。
それでも四天王、スタージュン、八王に致命傷を与え、互角に戦っていた三虎をも追い詰め始めるも、スタージュンの食運によってGODとセンターを食べて赤鬼を取り込み、さらにブルーニトロのペアによるテイストチェンジによりネオの苦手な味である「怒り」の感情を浮き立たされたトリコにより逆に追い詰められ、トリコの「怒りのフルコース」を全て受けてしまう。
悪あがきに全ての食運を食らおうするも、パンク寸前になる。そしてトリコに攻撃するも、その瞬間出てきたトリコの3匹目の鬼に「食べ過ぎ」「もう決着はついている」と言われ、等々倒された。
その後、今まで取ってきた悪行やあくどい言動の数々は、ネオに怒りの味を食べさせ今まで食べてきたもの全てを吐き出させるためにトリコたちの怒りを刺激する必要があるがゆえに行ってきた演技でありアカシアの計画だったことが明らかになった。
約500年前、アカシアは自分の食欲の謎を解き明かそうとしているうちに、ネオがストレスを受ける味が「怒り」である事が判明し、それをペアに伝えた。アカシアはネオが取り込んだ「青の食材」やペアの同胞を助けようとしていたのだ。
しかし、苦手な味が判明したのはいいものの、そこで行き詰ってしまい、ついには最果ての地へ行くことを考え始める。
打開策としてネオの完全復活により今までネオが食べた物を吐き出させる事とそれが失敗の場合は最果ての地に行くこと両方を計画する。
だが計画はアカシア自身が最も苦しみ、なおかつ成功率は低い。
迷った挙句一連の計画をフローゼに相談するがフローゼからも賛成とも反対も貰えず更に苦悩する。
フローゼの死後に一龍に対し、すべての計画を話した上で止めるならば渾身の怒りを込めて自分を殺す様に頼むも、一龍はそれができなかった。
アカシアは最期に計画の完了とトリコに向け「ネオを、復活した私の愛しき食欲をよろしく頼む」と言い残し、息絶えた。
アカシアの目的であるネオを完全復活させて、青の食材やブルーニトロを救い、なおかつ地球の爆発をも止めるという目的は果たされたが、道中はドン・スライムや次郎や八王などネオ完全復活前に自分を殺そうとする邪魔者も多く決して楽な道ではなかった。
実際のところ余りにも、無謀で無茶な計画だった為にすべてを伝えた妻と長男には計画への直接的な協力を拒まれてしまい、互いに間接的な協力に留まってしまった。
フローゼはあの世での計画完遂後の青の食材の調理、一龍は自分の代わりに計画を完遂する後継者の育成と、きちんと協力はしているが…この2人がもっと協力的だと楽だったのは言うまでもない。この件があったから次郎や三虎には何も伝えなかったようだが…
結果的には一龍の後継者であるトリコ達と三虎が計画を完遂させたわけだから問題ないと言えるが…ペアが語ったように苦悩も多く失策も多かったようだ。
実はトリコとスタージュンの父親である。