「できるさ、僕は天才だからな」
概要
ミリス神聖国出身で、ミリス教団の教皇の孫。
幼くして上級の魔術を習得した魔術の天才。
初登場は5巻だが、この時は間話のみの登場であり、主人公ルーデウスとの対面には至らなかった。本格的な登場は8巻の学園編からとなる。
人物
髪の色は黒で、愛用しているローブも黒く、ついでにミリス神父の衣装も黒と、イメージカラーなのか黒っぽい恰好をしていることが多い。
小人族(ホビット)の血を引いているためか、背はやや低い。言動も相まって子供っぽく見えるが、実際にはルーデウスの1歳年上。また、作品中盤からはある理由から右目に眼帯を着けるようになる。
性格は傲岸不遜かつ尊大。自尊心が強く、喧嘩っ早いところがある。
特に登場初期は自らの才能に増長し、他者を見下し馬鹿にするような発言が多かったが、エリスやルーデウスとの出会いを経て、自身の高慢さを改めている。
ミリス神聖国の出身、それもミリス教皇の孫とあってクリフ自身も敬虔なミリス教徒である。ミリス教団は魔族迎合派と魔族排斥派に分かれて政争を繰り広げているが、祖父である教皇は迎合派に属している。そのためかクリフも魔族に対して偏見を持っていない。
能力
幼くして上級の火属性攻撃魔術を習得し、治療・解毒・神撃魔術でも上級を習得している。さらに、魔法大学に入学して1年で火以外の全ての上級攻撃魔術と結界魔術の初級を習得しており、魔術師としては紛れもない天才といえる。
とはいえ、ルーデウスやシルフィエットのように無詠唱で魔術が使えるわけではなく、特に体を鍛えているわけでもないため、戦闘能力という面では実戦経験の少なさもあってあまり高くはない。世間一般から見てそう弱いわけではないが、作中では戦力外とされる場面が多い。
クリフの魔術師としての優秀さは戦闘よりも、研究の面で発揮されている。魔法大学の3年次から、ある目的のために魔道具の研究に傾倒するようになり、卒業までの数年間でほとんど研究を完成させている。
また、魔道具の研究によって魔法陣にも精通し、魔法陣に関する知識ではロキシーにも評価されている。
主な使用魔術
- 獄炎火弾(エクソダスフレイム)
上級火魔術。巨大な火球を射出する。
- ヒーリング
初級治療魔術。ある程度の傷を治療する。
- エクソシストレート
関連人物
魔法大学の後輩。当初はエリスとの一件やルーデウスの卑屈な姿勢を見て彼を嫌っていたが、エリナリーゼとの出会いや彼自身との交流を経て、次第に和解しお互いを親友として尊敬し合う仲となる。
12歳の時にミリス神聖国で出会い、一目惚れした初恋の相手。しかし、既にエリスの心がルーデウスに向いていたため、1日も経たずに失恋することになる。
魔法大学で出会い、その美貌を見て一目惚れする。彼女との出会いがクリフの人生にとって大きな転機となる。