「私はすでにユリウス・ラスタニアだ。帰るとすればラスタニアの地だ」
プロフィール
フルネーム | ユリウス・アミドニア→ユリウス・ラスタニア |
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肩書 | アミドニア公国公太子(~文庫2巻)→アミドニア公国公王(文庫3巻~文庫4巻)→ラスタニア王国客将(文庫8巻~文庫9巻)→ラスタニア王国次期国王(文庫10巻~文庫14巻)→フリードニア王国軍師(文庫14巻~) |
異名 | 白の軍師、流血公子 |
出身 | アミドニア公国 |
生年月日 | 不明(大陸暦1546年時点で20代) |
種族 | 人間族 |
性別 | 男性 |
初登場話 | 文庫1巻エピローグ |
CV | 野島健児 |
概要
アミドニア公子。士気、状態、数のすべてで劣っている状態で、エルフリーデン王国軍相手に凌いで見せた指揮能力を持つ。
理知的かつ冷静で、武官からは嫌われているコルベールと私的に友人として付き合っており、ゲオルグは国境線での小競り合いを仲裁した際、二人を良き若者と評している。反面アミドニアの国風もあり、公王を継ぐまでは大筋に関しては盲従していたため、本領が発揮されてないところもあった。
王宮内では父同様に武官贔屓のため文官からは人気がなく、文官の支持はロロアに流れている。
対人関係
妹。アミドニア公女。
エルフリーデン王国(後のフリードニア王国)国王。ロロアの夫。
最初は敵対関係だったが、ラスタニア王国の魔浪の際の救援で和解。
その後は情報交換したり、万が一何か起きた場合、フリードニア王国に亡命するように取り計らうなど、義弟であると同時に盟友の間柄となった。
亡命後はソーマに軍師として仕える。
ティア・ラスタニア
ラスタニア王国王女。後に嫁となる。
ディアス・ラスタニア
息子。フリードニア王国亡命後の大陸暦1550年に誕生。
父。アミドニア公王。
ヘルマン・ノイマン
祖父。
年齢が20代中盤でほぼ一緒の為、友人関係である。
ゲオルグ・カーマインの娘。後のコルベールの嫁。
コルベールが婚約をOKしない時、ミオにアドバイスをし、婚約できた。
ジルコマ
狩猟民族の難民を束ねるリーダー。ラスタニア王国で知り合い、魔浪やフリードニア王国へ亡命の際、共に同行する。
活躍・経歴
現実主義勇者の王国再建記
- 文庫1巻~文庫4巻
- 大陸暦1546年
1週間戦争ではガイウスの発案で勝負が決する前に戦場を離脱。全責任をガイウスに被せて帝国の支援を受けるが、支援を受けるまでに行ったソーマの政策の意図を見抜けず国内の治安が悪化。逆に見抜いてうまく利用したロロアによって引き起こされた同時多発反乱に手詰まりになり、事実上国家から追放される。
現実主義勇者の王国改造記
- 文庫5巻 幕間話3、文庫8巻、文庫10巻
- 大陸暦1547年~大陸暦1548年
帝国に逃げたが、支援の見込みもないことを悟った後、東方諸国連合のラスタニア王国に行き、ティア姫と出会う。彼女と接する中で、ユリウス自身も変わる。
もともとガイウスほど猪突猛進ではなく理知的かつ冷静に思考できる人物であり、国王になり誰かにけん引されず自らが施行して方針を決める立場になったことでそのあたりの意識が変わっていたこともあり、この時期から成長を遂げる。特にエルフリーデンの内情を読み違えソーマに偽の文書で出し抜かれたこともあり、客将でありながら自ら行商人を呼んで周辺国の情報を集めており、大国の群を率いていた経験もあって、魔浪においてはラスタニア王国軍の指揮官として活動。
ラスタニアで起きた魔物との戦いで、ソーマやロロアに援軍派遣を依頼する。その後ソーマの判断によりフリードニア軍の本体が到着するまでの間、ラスタニアとフリードニアの混成軍の総指揮官として尽力する。
戦後、ソーマやロロアと和解し、ラスタニアに残り、ティア姫と結婚。同時にフウガ・ハーンをソーマが警戒することを読んでおり、ソーマがティアとの結婚祝いにかこつけて魔浪の被害を修復するための資材を大量に送ってきた際に送り返し、その後も情報収集と提供を続けている。
現実主義勇者の大国建造記
- 文庫14巻~文庫15巻
- 大陸暦1549年~大陸暦1550年
フウガ・ハーンが東方諸国連合を統一した際には、ハシム・チマの謀略を毒蛇としての見識から察知。さらにかつての経験からラスタニア国民がフウガを選び王家を排する可能性も考慮し、外遊の名目で国王夫妻とティアをノートゥン竜騎士王国経由でフリードニアへと逃がすことに成功。
自身はラスタニアに残り、ジルコマと共に王族以外の脱出者の陣頭指揮を執りながらフリードニア王国に亡命。ハシムとはお互いにお互いを過小評価していたことから戦闘になるも、竜騎士王国の奮闘もあって無事亡命に成功。ソーマやロロア、ティアと再会する。フリードニア王国に亡命後は現場軍師に就く。
現実主義勇者の帝国建立記
- 壊天の章
- 大陸暦1552年
帝国と大虎王国の戦争に武力介入の際、ハクヤの命令でルナリア正教皇国の国境線にミオと共に軍を出す。
アミドニア公王に就いていた頃、正教皇国に煽られ反乱を起こした公国内の正教徒たちを、徹底的に弾圧した経緯から、正教皇国の一般市民から下級兵士に至るまで、ユリウスのことを「流血公子」と呼び聖都ユムエンに逃げた。
この有様を見たユリウスは少し落ち込んだ。
- 英雄挽歌の章
- 大陸暦1553年
パルナム城へと帰還したソーマの招集として、我が国の頭脳派の1人として会議に参加する。
参加者はソーマ、リーシア、ハクヤ、イチハ、ユリウス、エクセル、ルドウィン、カエデである。