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2021/12/18 05:15:01 版

編集者:七篠権兵衛

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access

あくせす

「接近」等を意味する英語。もしくはキーボーディスト浅倉大介とボーカリスト貴水博之による日本の音楽ユニットである。

本来の意味についてはアクセスを参照。

概要

浅倉大介(キーボード、作曲、編曲、プロデュース担当)と貴水博之(ボーカル、作詞担当)による日本の音楽ユニット。

音楽を通じてファンと接触したいという気持ちと、上記のコンピュータ用語のアクセスをかけあわせた名前から命名。

略称は「AXS」で、活動休止以前に使われたロゴとして、左右の矢印を合わせた「→←」を「X」と表現していた。

所属レーベルはファンハウス⇒アンティノスレコード⇒ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ⇒ダーウィンレコードを経て2017年からソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ所属。

  • 1992年結成。
  • 翌年、2ndシングル「JEWELRY ANGEL」でブレイク。
  • 1994年、「SCANDALOUS BLUE」で紅白歌合戦に白組で出場。
  • 1995年活動休止。
  • 2001年再結成。

楽曲

※レコードレーベル順、配信限定曲・ベスト、リミックス・ライブアルバム除く

シングル

・ファンハウス

  • VIRGIN EMOTION:メジャーデビュー曲
  • JEWELRY ANGEL : 補足1
  • NAKED DESIRE
  • MOONSHINE DANCE
  • TRY AGAIN
  • 夢を見たいから
  • MISTY HEARTBREAK
  • SWEET SILENCE
  • DRASTIC MERMAID
  • SCANDALOUS BLUE
  • TEAR'S LIBERATION

・アンティノスレコード

  • Only the love survive
  • EDGE
  • REAL AT NIGHT ~眠れぬ夜の向こうに~:補足2

・ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ

  • 瞳ノ翼
  • Doubt&Trust~ダウト&トラスト~
  • Dream Runner
  • Knock Beautiful Smile:ダーウィンレコード移籍からの復帰作

・ダーウィンレコード(インディーズレーベル)

  • Higher Than Dark Sky
  • Share The Love
  • Wild Butterfly
  • Bet~追憶のRoulette~
  • 永遠dive
  • JOY TRAIN
  • Vertical Innocence
  • IZASUSUME!
  • Winter Ring Affair
  • 24sync

補足

1:ファンハウスリリース分の「Virgin Emotion」を除くシングル、及び移籍後の「Vertical Innocence」以降のシングルには前曲のインストゥルメンタル曲(「Vertical Innocence」には「JOY TRAIN」のインストゥルメンタル)が収録されている。そのため、休止前に発売された最後の曲である「TEAR'S LIBERATION」と現時点でCDシングルとして発売された最後の曲である「Knock beautiful smile」については、再開から期間が空いたもしくは次作楽曲がないため、それぞれのインストゥルメンタル曲を収録したCDが発売されていない。

2:唯一のレーベルゲートCD2(コピーコントロールCD)シングルで、さらには1曲のみの収録だった。ただし本シングルの前後に発売されたアルバムで、当楽曲収録の「Rippin' GHOST」及び、同じく本曲のリミックスナンバーが収録されたリミックスアルバム「Re-sync GHOST」については通常のCDDAでの発売だった。

アルバム

・ファンハウス

  • FAST ACCESS
  • ACCESSⅡ(セカンドアクセス)
  • DELICATE PLANET

・アンティノスレコード

  • CROSSBRIDGE
  • Rippin' GHOST

・ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ

  • diamond cycle:ミニアルバム
  • binary engine
  • Heart Mining:ダーウィンレコード移籍からの復帰作

・ダーウィンレコード

  • Secret Cluster

タイアップ

accessの功績

30年近い活動の過程で、しばしば後の音楽シーンを先取りした試みを多数行っている。

・打ち込みサウンドを大体的にJ-POPに持ち込んだ先駆者

ジュリアナ東京をはじめとした、折からのレイヴ・ダンスブーム到来という下地があったとはいえ、先輩でもある小室哲哉が主導した小室ファミリーによるブームと併せて、生演奏と勝るとも劣らないレベルのハイクオリティな打ち込みサウンドをヒットチャートに定着させ、後続グループの先鞭をつける役割を果たした。

そんな自分たちのサウンドをaccessは「SYNC-BEAT」と銘打っている。

・商品大量リリース

初期活動2年間にてシングルCD11枚、アルバム3枚をはじめとして、激甚ともいえる凄まじい物量のリリースを展開している。

1990年代後半から、間断なく大量のリリース攻勢を仕掛けるアーティストが現れ始めるが、90年代初期からここまでのリリース戦略を行った者は少数でしかない。

これらは決して事務所の方針だからというわけではなく、自発的な活動のあらわれであり、後年彼らは「当時あまり寝ていなかった」「若いからこそできた」と述懐している。

・リミックス

当時1994年代においてリミキサーに作品を委ねることは数あれど、グループ自身がリミックスを手掛けるというのは一般的と言い難く、当時主流のハードウェア機材ではなくMacのソフトウェア上でHDDレコーディングを行うというのも、邦楽シーンにおいて画期的な試みであった。

リミックスシングル盤初作品である「MISTY HEARTBREAK Re-SYNC STYLE」は邦楽チャートにおける、初の12センチマキシシングルであるとされている(また同曲は邦楽アーティストのPV史上、初めてCGを導入したものである)。

メディアミックス

まだそんな呼称が一般的ではなかった1990年代前半に、一つのテーマに従って、アーティストが音楽・映像媒体で発信するのみならず「イメージ・リンク」と称して、自分たちをモデルとして外部作家の手による小説・コミックをもリリースしていた(それがBLを意識した内容であったことも局所で衝撃を与えた)。

VOCALOIDへの影響

クリプトン・フューチャー・メディアで初音ミクの企画責任者の佐々木渉氏は、access初期活動の時代をリアルタイムで体験してきたファンであり「初音ミクの開発に際して、貴水博之の高い声や、シンセサイザーDX7EOSの高音を参考にした」と発言している。

鏡音リン・レン巡音ルカのデザインモチーフとして取り入れられたヤマハの機材は、いずれも過去に浅倉が開発に関わっていたり使用機材としているものばかりである。

一般的にシンセサイザーといったデジタル機材は高価であり、それに反比例して「旬」の音色といった時代性を反映している故に「製品」としてのサイクルは短く、新規格対応・性能向上・技術革新なども相まって、楽器としては「ブーム下降や鎮静に伴う音色の陳腐化」という特有の事情がつきまとう。

にもかかわらず膨大な数の使用機材の変遷を経ながらも、四半世紀以上に渡って自分たちのスタンスを崩さず、テクノロジーに良くも悪くも左右されるデジタルサウンドの最前線を駆け抜けてきたという事実は、彼らの非凡な実力の証左といっても過言ではない。

関連タグ

TMネットワーク - 当時の事務所の先輩であり、B'zやFENCE OF DEFENSEといったTMファミリーの中で、直系といっていいほどサウンド面やパフォーマンスに影響を受けている。

accessの「DECADE & XXX」という楽曲は1994年のTMNプロジェクト終了に向けての、彼らなりのメッセージといえる一曲である。

平成ライダー - 貴水が『仮面ライダーエグゼイド』で檀正宗役として出演、後番組の『仮面ライダービルド』で浅倉がPANDORAとして主題歌を担当しており、メンバーそれぞれが2年連続で平成ライダーに関わっている。

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