あらすじ
(※ネタバレ注意)
ある日の朝の事、遅刻ギリギリで学校へ急ぐいちご。学校手前の横断歩道で危うくトラックにぶつかりそうになる。しかしいちごはミュウミュウの力でヒョイッと宙返りしてかわしたのである。それを偶然にも校舎から新体操部員達が一部始終見ており、「今の見た?」「あんな子がウチの学校に居たなんて…」と驚く部員達の横で、キャプテンが「放っておく手は無いわ。何があろうと私達がゲットするのよ」意気込む。
早速休み時間に勧誘しようといちごの元を訪れる。キャプテンや部員達が言うには、「今年出来たばかり」で「部員が4人のみ、試合に出るにはもう1人必要」とのこと。はじめいちごは乗り気になれず断るが、半ば無理矢理着せられたレオタードを気に入り、新体操部の助っ人として大会出場を目指すこととなった。
初めての新体操に悪戦苦闘しながらも、ミュウミュウの力で新体操の技を磨いく(カフェミュウミュウのバイトも掛け持ちしているので、バイトが終わるとバテてしまっていたが)。
その後、目標にしていた5月12日日曜日の「区立中学校新体操競技大会」に出場。いちごは個人演技が始まる直前に緊張で固まってしまうが、青山が間一髪駆けつけ、一気に元気を取り戻し華麗な演技を披露する。
だがそこへキッシュが妨害をしかけ、会場を停電させる。白金が発煙筒で火事に見せかけて騒ぎを作り出し、大会は一時中止となる。団体演技の最中だったいちごは停電を利用して上手く抜け出し、観戦を見に来ていたみんと、れたすと合流。無事アシカ型キメラアニマを浄化した。
大会の最終結果は、優勝は本郷中学、惜しくも代官中学はいちごのミスが響いて準優勝。表彰式終了後、いちごは部員達に謝罪するが、キャプテンは一切責めたりせず「あなたのお陰でみんな思いっきり出来たわ。本当に楽しかった」と感謝を述べた。
代官中学新体操部にとって初の大会は準優勝だったものの、皆とても満足した気持ちで終わったのだった。(時間の都合上カットされたが、キメラアニマとの戦闘前に一瞬映っていた団体演技の事だと思われる。キメラアニマとの戦闘後、代官中学の団体演技は無事再開された模様)
レオタードについて
代官中学新体操部のレオタード
アニメ放送当時は2002年は、まだ新体操はハイレグレオタードの時代で、今のレオタードの様にスカートやスパンコールは付けられなかった。ルールが改定されたのは2004年のアテネオリンピックの頃からで、2000年のシドニーオリンピックまでは認められなかったからである。
いちごが着用していたレオタード
この回では主に部活時に着用していた白をベースに黄色のハート模様が入った「練習用レオタード」と、
後半の大会出場時に着用していた白をベースにマゼンタ色の波型模様が入り、首まで一体型かつ胸元にダイヤ型にカットされた「試合用(大会用)レオタード」の2種類の新体操レオタード姿を披露した。なお、いちごの練習用レオタードについては、事前に用意された物なのか、急遽調達した物なのかは不明。
大会用レオタード
他校の選手
キメラアニマ浄化後にすぐ大会の表彰式のシーンとなった。
(表彰式のシーンより)
今大会は、優勝に本郷中学(上下にダイヤ型の白模様が点対象に配され、腕部とその他の部分が青色で、前と後ろが同様のデザインになっているレオタード)、準優勝に代官中学、三位胴(体部が黄色で腕部が黒色のレオタード)も発表されたが学校名は不明。(本編では向かって中央に本郷中学、左側に代官中学、右側に三位の学校となっている)
(本郷中学の部員)
代官中学新体操部について
5話のみ登場のゲストキャラクターで、全員名前や学年は不明。
↑のイラストでいうと、真ん中のいちごを基準に一番右端のメガネを掛けたのがキャプテンであり新体操部部長。いちごとキャプテンの真ん中後ろのショートマッシュの部員、一番左端のサイドテールの部員、その右後ろのショートヘアの部員、計5名である。
恐らくキャプテンは2年生か3年生だと思われる。部員の失言にフォローを入れたり、騒じょうの中いちごの身を案じたりとキャプテンとしてしっかりした姿を見せていた。
声優は、本田貴子(キャプテン役)、小林沙苗浅井清己(部員役)の他、後に黄歩鈴役で登場する望月久代が一足早く出演していた。(なお、望月氏の担当は恐らくショートマッシュの髪型の部員だと思われる。)
余談
5話本編後、いちごが新体操部を退部したという事が東京ミュウミュウ公式ファンBOOK(講談社)の、第5話ページのミニコーナー『いちごのちょっとひとこといいたいにゃん♡』より『新体操部のみんな』で触れられている。アニメ本編で退部を伝えるシーンは無い。
「短い間しかつきあえなくてゴメンね。練習はきびしかったけど、みんなと過ごした時間はいい思い出になったよ。これからもがんばってね」
流石にバイトと新体操部の掛け持ちは難しいと考えた結果、いちごは辞めざるを得なかったと思われる。
ちなみに『東京ミュウミュウファンBOOK』。この本の制作当時は全52話のうち37話分まで放送されており、解説は27話までとなっていた。残り後半25話分は2022現在も未発売だが、アニメ資料本はこの一冊のみである。