この記事にはネタバレを含みます。
「乞い願う(イア・イア)――《永劫の探求を(ハスター)》」
プロフィール
本名 | ケイ・ノーデンス |
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年齢 | 不明 |
メインジョブ | 【傲慢魔王】(系統無し超級職)/【嵐王】(魔術師系統翆風術師派生超級職) |
エンブリオ | 【弄風皇子 ハスター】 |
概要
ケイデンスとはアルター王国所属のマスター。討伐ランキング三位にしてクランランキング四位の<ウェルキン・アライアンス>オーナー。
普段はコートを複数着込んで全体のシルエットが丸くなった少年の姿をしており、準超級の中でも最強格の実力者にして狡猾な人物。
人物
性格:混沌・悪な秘密主義者。サプライズパーティーの準備に凝るタイプで、「驚く他者の反応を楽しむ自分」を楽しむのでサプライズによる周囲への影響には無頓着。
自身のクランもデンドロ内では困難な『空輸』を実現させる事で注目を集めようと思い立ったのが発足の理由。
雑学をよくクランメンバーに話しているが、それも相手を驚かせる為、承認欲求とも微妙に違うねじくれた性格がケイデンスである。
欠点として戦況を動かせないと判断した駒を無意識に意識から外してしまう為、トライフラッグスにおいて手の内を全てさらした大一番で第三者によってデスペナとなってしまう。
実はデンドロ内でも珍しい小人型アバターを使っているマスターで、理由も「これなら驚かせられる(悪用できる)」というもの。
普段からケイデンスとして振る舞っているのは彼のエンブリオである。
能力
後述の嵐王が得意とする風属性魔法をメインに扱い、特典武具とエンブリオの組み合わせにより広域殲滅を行える人間気象兵器。
エンブリオ
エンブリオ名 | 【弄風皇子 ハスター】 |
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TYPE | アポストルwithカリキュレーター |
能力 | 魔法開発&魔法制御 |
到達形態 | Ⅵ |
デンドロでも珍しいアポストルのエンブリオ。
普段は同調者偽装というスキルでコート内に隠したケイデンスの影武者を演じている。
アポストルの空間掌握・干渉をケイデンスが就いているジョブの器に対して行い、器に由来した属性の魔法の開発を行う。
ジョブレベルが高いほど多種多様で高威力の魔法開発が可能な為、開発した魔法のほとんどは嵐王由来の風属性魔法となっており、サブに回した際に嵐王の奥義が使えなくてもそれ以上に強力なオリジナル魔法が使える。
そして優れた魔法制御能力により、超級職数十人がかりの大儀式魔法さえも単独で使用可能となる。
- 必殺スキル《永劫の探求を》(ハスター)
ハスターの魔法制御能力を増大させて魔法開発モードに移行する、基本スキルから発展したタイプの必殺スキル。編み出した魔法をその場の状況に合わせて編み直す為に戦闘中に使用する事もある。
- 《星界の風》(ヒアデス・ウィンド)
ハスターのスキルで編み出したオリジナル魔法。
魔力リソースを酸素に変換する魔法でどの様な状況下でも風不足にならない。主に嵐王の補助に使うが、下記の切り札使用にも必須となる。
ジョブ
メインジョブ | 【傲慢魔王】(系統無し超級職)or【嵐王】(魔術師系統翆風術師派生超級職) |
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サブジョブ | 【翆風術師】(魔術師系統派生上級職)、【魔術師】(魔術師系統下級職)、【賢者】(魔術師系統派生上級職) |
普段は嵐王に就いているが、奥の手を使う場合は傲慢魔王に転職して戦う。
傲慢魔王(ロード・スぺルヴィア)
【魔王】シリーズの一つにして防御力において最強の超級職。
- 第1スキル:《アッパー・ポジション》
合計レベルで劣る相手からの攻撃やスキル効果を減衰、無効化するスキル。
減衰率は5レベル毎に1%なので、相手とのレベル差500以上ならあらゆる干渉も完全無効化。
ちなみにケイデンスの現在の合計レベルは1480。
- 第2スキル:《インナー・ポジション》
本来の仕様にない存在からの干渉を完全無効化。
舞台となるティアン達の世界は管理Ai達が侵略して現在の形となったもので、『外』から持ち込まれた存在や影響を受けた物、つまりマスターやUBMにはこれ以上ない程ささるメタスキル。
コストとして秒間1000MPを支払う必要がある。
- 最終奥義:《傲慢の終焉》(ジ・エンド・オブ・プライド)
【魔王】シリーズの最終奥義、その傲慢魔王版。
効果は『防御能力完全無視』。
二つのポジション効果の無効化を対価に絶命するまで傲慢魔王が干渉する全てに「平等なノーガード」を強制する理不尽な代物。ステータスや装備等あらゆる要素を無視し、効果適応中に広域殲滅魔法を使えば殆どの敵を全滅可能。
ただし絶対的な防御を犠牲にする為本編の様に不意打ちを食らうと詰む。
特典武具
- 【醜風蕭杖 クラウドレアリー】
杖型の特典武具。青緑色の猛毒を気体として放出。皮膚から染み込む程強力で、ケイデンスは魔法との併用で猛毒の竜巻を発生させられる。
- 【風狂魔 ロスコー】
風を魔力に変換・蓄積する伝説級の特典武具の腕輪。
【紫怨走甲 ゴゥズメイズ】の風力版。
- 【浮気不雲 クラウダスト】
小杖型の特典武具。
雲や煙を固形化でき、クランの拠点である<ターミナル・クラウド>建造にも使われている。
クラウドレアリーとの組み合わせで毒ガスからマキビシを作り出せる。
- 【縮致計 シャシージー】
腕時計型の伝説級の特典武具。
内包するスキル《終末時計》(スキップチケット)による『過程の省略』を可能とし、MPを100ポイント消費する毎に実行予定の行動を1秒省略する。
誰かを攻撃する様な『他者に影響を及ぼす行動』は省略できず、相手に触れる場合強制的に中断する。
単に移動するだけなら短距離ワープの様に使えるが、この特典武具のヤバいところは魔法の準備時間も省略できる点。
《黄の印》(ザ・イエロー・サイン)
ケイデンスの切り札である気化爆弾。
【嵐王】、【風狂魔】、【弄風皇子】、【縮致計】、【傲慢魔王】。
この五つを組み合わせて繰り出すオリジナル魔法で、嵐王と弄風皇子で生み出した風を圧縮し、各種消耗する膨大なMPは風狂魔で補い、縮致計で発動時間を大幅に短縮、マスターオリジナルの魔法で生成した風なので魔王スキルで至近距離での使用も可能となる。
『座標照準』『魔力の集中と制御』『圧縮』の三段階の工程を踏む必要があり、本来なら時間を掛けて目標の座標に魔力を流し込み、魔法を編まなければならない。
発動すれば国家一つ分の大気が一点から一気に解放。天変地異クラスの破壊力となる上に奇襲性も高い。
……のだが、ベヘモットには必殺スキルと【苦行僧】のコンボで鼓膜しかダメージを与えられなかった。(というかその程度で済んだ彼女の能力と直感がおかしい)
その真意
実はケイデンスがデンドロを始めたのは一人の友人の為。
彼のリアルは実年齢よりも背の低いアメリカの医療センターの研究主任。
そこには一人の少女の脳が存在。この脳こそレジェンダリアを拠点とする《デザイア》の一角を担う【蔵書王】ISBN本人であり、特殊な機械によってデンドロにログインしている。
以前は端末に文章を打ち込めばコミュニケーションがとれたのだが、デンドロにログインしてから一度もログアウトしていない彼女ともう一度話す為にデンドロを始めたのがケイデンスとしての始まり。
アポストルのマスターとなる傾向は、デンドロを嫌悪しているか、もしくはデンドロ以外の目的を持って始めた者の二通り。
当初友人を引きこもらせたデンドロを忌々しく思っていたケイデンスだが、自分を表現できる場として今は好ましく思っている。
しかしISBNは犯罪を続けデザイア所属になる等どんどん行動がエスカレートしていく事に思うところはあるものの、黄の印という切り札を得た今でも彼女に勝つには足りないと思っており、同時にリアルで脳だけの状態の彼女を考えると自分の願いはエゴでしかない自覚もあり、心にブレーキをかけてしまっている為超級にも至れないと自己分析している。