概要
Infinite Dendrogramにおけるプレイヤーの総称。作中では山かっこをつけて<マスター>と表記される。
特殊能力エンブリオを有し、死んでも3日で復活する不死身の存在。
しかしその力の代償として、頻繁に“別の世界”にその身を飛ばされてしまう。
…というのが、ティアンからみたマスターの認識である。
ちなみにこの世界はゲームだと周囲に触れて回るマスターもたまにいるらしいが、ティアンから見てそれらは「別世界に飛ばされておかしくなったマスター」扱いされ、彼らから可哀そうな目で見られることになる。
マスターは手の甲に<エンブリオ>の紋章が刻まれており、それがこの世界での身分証となっている。
Infinite Dendrogramがサービスを開始して一年半(デンドロ時間で四年半)が経過した現在、
全部で一千万人以上のマスターが存在し、同時ログインしているのは数十万人以上と言われている。
しかしティアンの歴史によると、サービス開始前にも少数ながらマスターが存在していたらしい。
これはサービス開始以前、とある管理AIが<マスター>の存在をティアンに周知させるため、様々なアバターを使い分け<マスター>を演じていたことが原因である。
特徴
基本的にはティアンを基準としているが、
エンブリオの他にもプレイヤーとしていくつもの特徴…もとい能力が存在する。
- 自由な外見
アバターの見た目はキャラメイク時に自由に設定できるため、性別や身長どころか、小人だったり翼があったり馬の下半身だったりと、多種多様な外見をしている。
なおあまりに元の体と違う体型や人種にすると慣れるまでに時間が掛かり、羽や魚っぽいパーツをメイキングしても飛べたり長く潜れたりするわけではないため、ノーマルな人型から外れた<マスター>はあまりいない。
また、アバターがあまりに大きすぎたり小さすぎたりすると、建物の入場に制限がかかったり、対応する装備品が限られたりなどのデメリットが発生する。
キャラメイクはやり直しが効くものもあるが、対応する管理AIによってはさせてくれないこともある。
- ジョブの適正
この世界の強化システム、<ジョブ>はティアンには制限があり、先天的に就けるジョブの種類が決まっていたり、ジョブに就ける数に限りがあったりする。
しかしマスターは本人の才能を問わず全てのジョブに対する適性を持ち、さらに下級・上級職は最大の8つまで必ず就くことができる。
ただし先天的な制限がないだけであり、ジョブ自体の就職条件はクリアしなくてはならない。
また、ティアン限定の特殊超級職には就くことができない。
- ログイン・ログアウト
プレイヤーたるマスターは任意でデンドロに参加・離脱できる。
ゲームとしては当然だが、悪用すれば何らかの行為を行ってから即座にログアウトして逃げることが可能となる。
そのためログアウトには、「誰にも接触されず、結界等にも囚われていない状態で三〇秒の時間が必要」というプレイヤー共通のルールがある。
現実時間で空腹など何らかの生理現象が発生した場合はゲーム内でアナウンスが出る。
また、プレイヤー保護の観点から、非常時に強制的に自身を死亡させる自害システムが存在する(ただし、代償として通常の死亡時よりアイテムのドロップ数は増加する)。
- デスペナルティ
<Infinite Dendrogram>内で死亡した場合、現実時間で24時間、デンドロ内では72時間ログインできなくなる。
仮にデンドロ内で何らかの用事がある場合は3日間放置することになるが、ティアンからすれば何度でも復活できるチート能力である。
どれだけダメージを受けても復活すれば5体満足であるため、リスクに見合うなら特攻も自爆技もやり放題。そのためマスターに対しては、殺害よりも金銭や資源を奪う方が与える不利益が大きかったりする。
遊戯派と世界派
<Infinite Dendrogram>をただのゲームだと信じているorゲームだと割り切ってプレイしている者は遊戯派、反対にゲームではなく本物の異世界のように思っている者は世界派と呼ばれる。
遊戯派から見れば世界派はゲームと現実を混同した痛い奴、世界派から見れば遊戯派は全てが遊びのろくでなしである。
もちろんプレイする内に考えが変わることもあるし、ゲームと分かった上で本気になる人や本物の世界と認識した上で非道を行う人もいるため、実際にはかなり混沌とした括りである。
関連タグ
InfiniteDendrogram インフィニット・デンドログラム 超級(デンドロ)