『さて、バカのせいで説明が回り道になったけれど、こっちの要求をお話しまぁす!』
『ゲームをしよう!』
プロフィール
通り名 | 最弱最悪 |
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本名 | フランチェスカ・ゴーティエ |
年齢 | 21歳 |
身長 | 176cm |
体重 | 60kg |
メインジョブ | 【大教授】(研究者系統超級職) |
エンブリオ | 【魔獣工場 パンデモニウム】 |
CV | 松岡禎丞 |
概要
ドライフクランランキング1位〈叡智の三角〉のオーナーでもある。
本格的に動き出すのは第三章からではあるが、作中の序盤から彼の存在は描写されており、シリーズ全体で暗躍している。
人物
長髪の白髪に、メガネをかけた細身の男性。
髪はこめかみ部分のみ黒い。眼の色は紫色で、目元には隈ができている。
黒い服とズボンの上に白衣を身に纏っている。
漫画版では書籍、アニメ版よりも男性的な体格になっている。
執念深く、悪意に満ちたマッドサイエンティストで、自身の障害になる者を徹底的に叩き潰す攻撃性を持っている。
また、非常に負けず嫌いでもあり、過去に自身をデスペナルティにした相手をセーブポイントに待機させたモンスターでログインするたびに何度も何度も殺し続け、相手がデンドロをログインしなくなるまでリスキルし続けたという非常に悪辣な行為を行っている。
このような性質が、彼の通り名の由来の一つにもなっている。
敵に対しては非常に苛烈である一方で、三章でのテロ当初はユーゴーに配慮してわざわざ成功率の低い作戦で事に当たっていたり、クランメンバーに対しては至って良心的なオーナーとして振る舞っていたりなど、身内には甘いという二面性を持つ。
リアル
本名はフランチェスカ・ゴーティエ。フランス人の21歳の女性で、ユーゴーとは姉妹の関係にあたる。
妹に対してはお淑やかで優しい人物を装っていたが、内心では父親にされた仕打ちに鬱屈した感情を募らせていた。
唯一祖父に対しては心を許しており、彼から石膏を学んでいた。ペットとして「ディラン」と名付けたイグアナを飼っていたことがあり、ディランが死んだ際は祖父がディランを模した石膏を造ってくれたりするなど関係は良好だった。祖父が亡くなった後も数少ない心の拠り所として石膏造りを楽しんでいたが、ある時父親によって祖父の遺品ごと石膏を全て壊されてしまい、それによって今まで父親に対して蓄積された怒りが頂点に達し、後日家を後にする。
インフィニット・デンドログラムをプレイする理由の一つは、リアルでの鬱憤や捻じ曲がった感情のすべてを叩き込むことであり、その意志は同じことが出来るならリアルでもやっていると断言する程強い。
現在は日本の芸大に在学しており、椋鳥玲二の住むマンションの隣に住んでいる。玲二の正体がゲーム内で自身が執着するレイ・スターリングであることには気づいておらず、お人好しな人物として好印象を持っていたが…。
戦闘能力
モンスター研究に特化した超級職【大教授】と、モンスターを製造するエンブリオを掛け合わせた広域制圧型のビルド。
製造した多種多様なモンスターで相手を圧殺する数の暴力が基本戦法だが、その本領は高い製造自由度からくる相手へのメタ。
事前に相手の能力を分析してメタとなる能力をモンスターに組み込み、勝てる戦いを展開する。
本人の悪辣な性格もあって一度目をつけられると徹底的に対策されるため、戦うたびに不利となる。
弱点としてジョブは全て非戦闘職のため、フランクリン自身のステータスは低く下級職並み。
もちろん本人も理解しているため、基本的に前線には出ず、いくつかのスキルで対策している。
また、これらの自身の能力とは別に、クラン総出で作り上げたロボット兵器【マジンギア】の製造にも関与しており、ユーゴー・レセップスやAR・I・CA等、彼が作った兵器は他者に大きな影響を与えている。
ジョブ
メインジョブ | 【大教授】(研究者系統超級職) |
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サブジョブ | 【研究者】(研究者系統下級職),【教授】(研究者系統上級職),【従魔師】(従魔師系統下級職) |
レベル | 198(合計レベル698) |
レベルは第一章時点のもの。
【大教授(ギガ・プロフェッサー)】
研究者系統超級職。Mr.フランクリンのメインジョブ。
エンブリオ
エンブリオ名 | 【魔獣工場 パンデモニウム】 |
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TYPE | プラントフォートレス |
能力特性 | モンスター生産・運搬 |
到達形態 | Ⅶ |
紋章 | "竜の頭と虫の足の箱" |
フランクリンが有する超級エンブリオ。
無数の煙突が生えた立方体に蜘蛛の脚、龍の頭を生やした姿をしている。
最大の特徴はそのサイズで、高さ1kmの巨体を誇る。
光学迷彩のスキルで姿を隠すことも可能。
能力特性はモンスターの生産・運搬。
投入した素材によって様々なモンスターを製造することが出来る。素材のレア度が高い程強力なモンスターを製造可能。
製造するモンスターの性能は素材によって自由に調整でき、全く同じ容姿かつ、全く違う能力を持ったモンスターの軍団等も創れる。
製造したモンスターはパンデモニウム内部に格納でき、龍の口部分からモンスターを外に出せる。
格納したモンスターは一度外に出すと戻せなくなるが、逆に言えば出さなければ半永久的に貯蔵することができ、時間をかけることで戦力をどこまでも増強することが可能である(モンスターを自身の制御下に置く場合はテイム機能を用いる)。
総じて、時間をかければかける程、その戦力を増していき、数の暴力で相手を圧倒する強力なエンブリオである。
但し欠点もあり、それだけの軍団を作り上げるには能力をフル活用しても膨大な時間が掛かること、
パンデモニウム自体は特にステータスは高くないということが挙げられる(しかし巨大なので脚で広範囲を踏み潰したり等は出来る)。
スキル
【ジョブ】
- 《モンスター・クリエイション》:アクティブスキル
【研究者】系統の代表的なスキル。
モンスターの素材を大量に集めて同種のモンスターを作成する。
作成する際に追加の素材で多少のステータス変更やスキルの追加は出来るが、振れ幅は少ない。
フランクリンの場合はエンブリオによってスキルを後述の《モンスター・マス・プロダクション》に強化している。
- 《キャスリング》 :アクティブスキル
【従魔師】系統が持つスキル。
手持ちのモンスターと自分の位置を入れ換える。有効射程が短い為移動には使えないが、緊急回避としては有用。
またフランクリンは「手持ちのモンスターと他者の位置を入れ換える」キャスリングを使えるモンスターも開発している。
- 《ライフリンク》:パッシブスキル?
【従魔師】系統が持つスキル。
自身の配下のモンスターとHPを“共有”する。つまり所有者が負ったダメージをモンスターに転嫁できる。
強力な効果だが、従属キャパシティに収めたモンスターのみ、かつモンスターが自分よりも所有者を優先する精神状態であることが条件と、制約も多い。
しかしフランクリンはエンブリオで「HPのみに特化&好感度を極高に調整した低キャパモンスター」を大量生産しているため、HPをいくらでも外付けできるインチキスキルと化している。
- 《叡智の解析眼》:パッシブスキル
【大教授】の固有スキル。
対象の生物を見続けることで、対象のステータスや保有スキル、成長性、状態異常、落とす素材などを閲覧することができる。
対象が《隠蔽》や《偽装》の類のスキルを持っていても、見続けることによってスキルを剥がして閲覧可能。
スキル発動時には右目が青く光る。
【エンブリオ】
- 《光学偽装》:アクティブスキル
【パンデモニウム】の保有スキル。
空間を光学的に操作することによって周囲の空間に溶け込む。
見えないだけでその場に存在はしているので攻撃は当たる。
- 《モンスター・マス・プロダクション》:アクティブスキル
【パンデモニウム】の固有スキル。
上記の《モンスター・クリエイション》の性能を底上げした上で、同時に複数体のモンスター生産を可能とする。
素材は変わらず必要とするが、亜竜級モンスターならば一日で千体を量産できる。
また、生産数を増やすほどに一体当たりのコストを軽くする効果も持つ。
- 《ストレージ》:アクティブスキル
パンデモニウムの固有スキル。
モンスターを【ジュエル】に移さずとも、パンデモニウムの内部に格納し続けることが出来る。
外に出したモンスターは二度と《ストレージ》に戻せないという制約はあるが、それまでは半永久的に貯蔵し続けることが可能。
- 《改胎神所(パンデモニウム)》:アクティブスキル
パンデモニウムの必殺スキル。
通常の《モンスター・マス・プロダクション》では製造不可能な、強力・複雑なモンスターをオーダーメイドで生産する。
複雑なスキル構成や体構造をしたモンスターは勿論、素材型のMVP特典を使ったUBM相当の一品物なども製造できる。
ただしクールタイムは一ヶ月とかなり長い。
製造モンスター
【オキシジェン・スライム】
フランクリンが作ったモンスターの中では比較的新しいモンスター。開発名称デストロイヤー君。
全身が液体酸素でできており、その超低温で周囲を凍らせ、取り込んだ獲物を消化する。さらにスライムらしく物理無効。
一般的なスライムの弱点である炎を受けると爆発する上、爆発しても空気中の酸素と結合して即座に再生する為、倒すのは非常に困難。
【ナイトラウンジ】
移動用に製作されたエイ型のモンスター。
ステルス機能を有しており、闇夜に溶け込んで飛翔する。
【ブロードキャストアイ】
コウモリの羽を生やした単眼の小型モンスター。
映像音声の送受信を行う機能を持っており闘技場との生中継に使われた。
【RSK】
無数の亀裂が入った肉の球体とそれを支える十本の腕で構成された特別製モンスター。その名前の意味は【レイ・スターリング・キラー】で、文字通りレイ・スターリングを倒すためだけに製造された。
【PSS】を通じて得た情報から必殺スキルを用いて一晩で完成させ、レイが持つあらゆる攻撃能力を封殺する耐性を持っている。
心身共にレイを叩き潰すために作られたモンスターで、フランクリンの人物像が如実に現れた存在。
なお、製造に一億リル(日本円にして十億)掛かっている。
【PSS】
フランクリンがレイに与えたケモ耳薬の中に混ぜ込んで飲ませた小型スライム。正式名称は【ピーピング・スパイ・スライム】。
戦闘能力は無く、人の胃の消化力でも二十四時間程度で消滅するが、存在する限り服用した相手のステータスやスキル情報、発声した音声情報をフランクリンの元に送り続ける。
漫画版では人の耳に虫の足がいくつも生えたようなグロテスクな姿にアレンジされている。
【PBS】
決闘都市ギデオン西門に解き放たれた肉食恐竜のようなモンスター。正式名称は【プレパレイティブ・ブルート・サウルス】。
【KOS】
三章終盤でフランクリンが呼び出したモンスター。正式名称は【キングサイズ・オキシジェン・スライム】。
【オキシジェン・スライム】を数倍化した巨大スライムで、伝説級UBM相当の戦闘力を持つ。
【DGF】
【KOS】同様に終盤で呼び出されたモンスター。正式名称は【ダイノアース・ギガ・ファランクス】。
全身から赤いオーラを放つパキケファロサウルスのような見た目。
必殺スキルを用いて特典武具から製造したモンスターで、高ステータスに加え、物理、魔法両方を軽減する《竜王気》を纏っている。
特殊な能力は無いもののシンプルに強く、伝説級UBM相当の戦闘力を持つ。
【MGD】
対〈超級〉戦を想定して開発されているモンスター。正式名称は【メカニクス・ゴッド・ディラン】。
第三章時点ではまだ開発途中であったが……。
【スーサイド・シリーズ】
フランクリンが製造した改造モンスター軍団。
パンデモニウム内で製造され、一体一体が戦闘系上級職に匹敵する亜竜クラスの実力を持つ。『死ぬまで前に進むこと』と『自身のクランメンバーや自身が創った生物以外を皆殺しにする』という最低限のプログラムが施されており、三章では56826体もの大軍が解き放たれた。
【NDW】
三章にて「スペード」のコードを与えられたフランクリンの切り札。正式名称は【ニュークリア・ドラグワーム】。
デミドラグワームをベースに【核撃竜 ウンターガング】討伐特典を素材とした一品もののモンスター。
ドリル状の器官を回転して地中を進み、体内に搭載された核爆弾によって半径2キロを吹き飛ばすことができる。
活躍
第一部
序章
アルター王国の有力ティアン、リリアーナを暗殺する為、彼女の妹を利用して毒入り果実による毒殺を企む。
しかし毒殺するための果実が入手出来なかった為プランを変更し、〈旧レーヴ果樹園〉におびき寄せて自身が用意したモンスターで殺害しようとしたが、用意したモンスターはシュウによって全滅させられ、失敗。
だがフランクリンは実行犯のシュウではなく、結果的にシュウを呼び、自身の計画を破綻させたレイ・スターリングに注目し、彼に執着するようになる。
また、物語開始前に起こった第一次騎鋼戦争に参加しており、当時超級ではなかったものの、マジンギアや製造したモンスターを介して戦場を蹂躙し、当時の国王を殺害。王国に深い爪痕を残した。
第一章
特に目立った活躍は見られないが、エピローグにて名前のみ登場。【鉱竜王 ドラグニウム】というUBMを討伐しており、この時の合計レベルが698である事が判明した。
第二章
新装備の試し打ちをしていたレイ・スターリングにペンギンの着ぐるみを着て接触、ファーストコンタクトを取る。Dr.フラミンゴという偽名を名乗り、状態異常に苦しんでいたレイに謎の薬を渡し、彼にケモミミを生やす。
ケモミミを嫌っていたレイに攻撃されるものの、軽く流して退散した(この時、名前を聞いていないのにレイの名前を言っており、彼を不審がらせている。ちなみに薬自体は普通に回復効果があった)。
中盤、ゴゥズと戦うユーゴーの回想に登場。エンブリオのカテゴリー別性格診断について語っており、彼にメイデンのマスターの特徴について話し、自身の推論が当たっていたかどうかを聞いていた。
接続章にて、ユーゴーと共に登場。彼にレイをある方法で盗聴していたことを明かし、無事UBMを撃破したことを語る。
ユーゴーにマーシャルⅡ改を贈呈し、先のPK騒動はカルディナが関わっていたと推測した。
そして、『計画』の準備を完了させ、「叡智の三角によって皇国と王国の戦争は終わる」と高らかに宣言した。
第三章
闘技場の結界システムを掌握して両者を封印し、第二王女エリザベートを人質に取る。
さらに上述の結界によって王国の実力者達を身動きできない様にし、その上でエリザベートと王国の命運を賭けた『ゲーム』をマスター達に突きつけ、決闘都市ギデオンを舞台としたテロ事件を引き起こす。
王国のあちこちに設置したモンスターや彼が雇い入れた寝返り組のマスター、自身も含めたトランプスートのコードを持つ幹部たちを率いてアルター王国の人々の心を圧し折るために進撃する。
計画は皇国の宰相派との共謀であり、自身も首謀者「ダイヤ」として暗躍。自身に抵抗する程に被害規模が大きくなる内容のプランで王国の人々を絶望させようとするが、自身が予想だにしなかったイレギュラーたちの活躍により計画は失敗、最期は炭化した左腕によるレイ渾身の殴打を受け全身が炎上、「次は私たちが勝つ」と捨て台詞を残してデスペナルティとなった。
復帰後はユーゴーを叡智の三角から脱退させ、その上で彼(彼女)に実の姉としての顔で接して助言、餞別として自身が開発した特製のマジンギアを贈与しユーゴーを見送った。
しかし、それは同時に妹という良心のブレーキがいなくなったということを意味し、フランクリンは自身を打ち負かしたレイへの憎悪を募らせる。今度こそ完膚なきまでに叩き潰すために。
「首を洗って待っていなさいーーレイ・スターリング」
第二部
第四章
三章で製造したモンスター達をほとんど消費してしまったため準備期間に入り、本編には登場しない。スポンサーの援助だけでは資金が足りないため、リアルの人気キャラクターを模したモンスターを製造して資金の足しにしている。王国のセキュリティが強化されてモンスターを国内には入れられなくなったものの外部に配置したブロードキャストアイを通じて時折レイを観察している。
第五章
エピローグに登場。
レイとローガンの戦闘を遠くから撮影しており、その顛末を(やや誇張込みで)動画サイトに投稿、デスペナ明けで激怒するローガンを厳冬山脈に呼び出し、彼を煽ってゼロオーバーを召喚させる。それに対し試運転として完成させた【MGD】を投下し、勝利してみせる。
第六章
<叡智の三角>本拠地で行われた新型マジンギアのテストをマードックと共に眺めつつ、講和会議や世界情勢について語っていた。
講和会議で戦闘が発生した際は途中から【MGD】に搭乗してレヴィアタンを援護、同機の最終調整も兼ねてバルドルと交戦した。その後は月夜によって停戦交渉が結ばれたことで撤退した。
五章の時と同様、レイと【獣王】の戦闘を撮影しており、その結果を「あの【獣王】と引き分けた」と誇張して投稿した。
余談
アニメにて彼を演じる松岡禎丞氏は、本作より前に別のVRゲームを題材とした作品の主人公を演じたことで有名。
白衣を身にまとった容姿、目的のためなら多少の犠牲は厭わない性格、戦闘スタイルなど、本作の主人公である椋鳥玲二/レイ・スターリングとは対になる点が非常に多い。
関連人物
レイ・スターリング…序章から始まった因縁の相手。自身の計画を狂わせた彼を執拗に狙い、レイ自身もその愉快犯じみたフランクリンの所業に怒りを燃やし、彼を「クソ白衣」と呼んで忌み嫌っている。三章終了後は直接的な接触には至っていないものの、レイを叩き潰すために様々な策略を練り続けている。
ユーゴー・レセップス…クランメンバー。リアルでの妹であり、彼女をデンドロに誘ったのはフランクリンである。