「レベルで人の命を測って、仰山奪っていきよったのがあんさんやから」
「レベルで死にはったらよろしいわ」
プロフィール
通り名 | “月世界”,<アルター王国三巨頭> |
---|---|
本名 | 扶桑月夜(ふそうつくよ) |
身長 | 165~169cm |
年齢 | 21 |
メインジョブ | 【女教皇】(司祭系統超級職) |
エンブリオ | 【??? カグヤ】 |
概要
王国のトップクラン<月世の会>のオーナー(教祖)でもある。
第一章からアルター王国三巨頭の1人として登場しているが、第四章より本格的に物語に関わってくる。
人物
アバターは二十歳前後の長い黒髪の美女。
性格は名前に入っている月の様に多面的。
普段は明るくフレンドリーで子供のように振る舞うが、興味を抱いたモノに対しては野生動物の様に冷酷な面を見せる。
「欲しいモノ」やクランの利益に対しては貪欲で、交渉では月世の会の代表の立場やクランの戦力、相手の弱みなどあらゆるものを材料にして、自身に有利になるよう事を運ぶ。
ちなみに交渉の基本スタイルは「相手に取って高めの対価を常に提示し、相手がそれを呑まざるを得ない状況を待つ」こと。
かつての戦争では王国との交渉が纏まらなかったため、本拠地があるにもかかわらず戦争に不参加を決め込んだ。
その狡猾な振る舞いから王族やマスター達からの評判は悪く、王女アルティミアは「女狐」、レイは「女化生」と呼んでいる。
しかしモンスターの襲撃を受けた村で裏でこっそりと治療に奔走したり、グローリア襲来後のアンデッド浄化作業にクランで取り組んだりと、方針を曲げて無償の善行を行う時もある。
前述の戦争も、クランメンバーが個人参加する分には止めていない。
様々な意味で敵・味方、どちらに回しても恐ろしい人物と言える。
口調は普段は間延びした関西弁だが、シリアスな場面では間延びせずに話す。
リアル
アバターそのままの容姿をした黒髪の美女。
宗教法人「月世の会」の教祖で、教義からリアルそのままのアバターでプレイしている。
レイと同じT大の学生で、医学部の三年生。レイの先輩に当たる。
T大ではデンドロのサークルである「CID」を立ち上げてサークル長を勤めているが、事情を知る多数からは月世の会の隠れ蓑と思われており部員は(レイ含め)4名しかいない。
ちなみに細腕にもかかわらず大の男を取り押さえ、5円玉を握り潰す高いフィジカルを持っている。
能力
エンブリオで広範囲にデバフを付与し、メインジョブ【女教皇】で回復を行うサポート型のビルド。
本領を発揮するのは戦争やレイドなどの集団戦で、敵にデバフ、味方には回復を与えて強力にサポートする。
特に超級武具とエンブリオのコンボによって超級職以外の人間を即死させることができるため、対人相手には滅法強い。
普段から教祖として多数を束ねているため集団戦術に精通しており、カンスト勢揃いのクランメンバーを率いて様々な強敵を討伐している。
弱点はサポート特化のため、個人の戦闘力は低いこと。
エンブリオや超級武具の能力で格下相手なら無力化できるが、同格相手となるとまともな攻撃手段が無くデバフと回復による時間稼ぎくらいしかできない。
が、従者にして相方である【暗殺王】が攻撃面を補っており、彼のエンブリオである「影」と自身の「夜」を組み合わせることで広範囲を攻撃することが可能。
ジョブ
メインジョブ | 【女教皇】(司祭系統超級職) |
---|---|
サブジョブ | 【司祭】(司祭系統下級職)、【司教】(司祭系統上級職) |
【女教皇(ハイプリエステス)】
司祭系統超級職。
部位欠損や病気なども一瞬で治す超級回復魔法を使える回復系ジョブの最高峰。ステータスはMP特化。
聖職者系ジョブであるため聖属性魔法にも優れている他、最終奥義も備えている。
就職条件としてカンスト500レベルを聖職者系のジョブのみで埋めた上で、同系統の司祭職1000人の推挙を必要とする。
そのため本人に幾ら適性があっても人望かコネが無ければ就くことができない。
無論月夜は後者で、聖職者系統を管理している国教と取引を行って【女教皇】の座に着いた。
男性が就いたときは【教皇】となる。
エンブリオ
エンブリオ名 | 【??? カグヤ】 |
---|---|
TYPE | メイデンwithインベイジョンワールド |
能力特性 | 広域デバフ |
到達形態 | Ⅶ |
扶桑月夜の持つ超級エンブリオ。
メイデン体では羽衣を纏った女性。
テリトリーとしての姿は「夜」であり、結界内は蒼い月が輝く月夜となる。
能力特性はデバフで、範囲内の敵に対してステータス等の低下をもたらす。
夜であるため結界の範囲が横よりも上に広く、範囲内なら天高くにいる相手を射程に収めることが可能。
また展開中カグヤは空に浮かぶ「月」の視点から世界を見渡すことができ、主である月夜に結界内外の情報を上空から伝えることができる。
今のところ作中で唯一の「インベイジョン」の冠をタイプに持つエンブリオである。
装備
【十二身装 ドヴァーダシャ・スィーマーバンダ】
自身に対する火・氷・風・雷・光・闇・聖の七属性、病毒・精神・制限・呪怨の四系統状態異常、物理ダメージの十二種の影響を半減するダメージバリアを展開するスキルを持つ。
エンブリオと組み合わせることで、該当のダメージや状態異常の効果が12分の1に減衰される。
【絶死邪眼 グローリアβ】
短杖の超級武具。
普段は十二単の懐に差している。
グローリアと同じ絶死結界を展開するが、効果は大幅に弱体化。しかしエンブリオとのコンボにより、部分的に生前以上の性能を発揮する。
【グローリアα】同様普段使い用のアジャストと言える。
- 《絶死結界》:アクティブスキル
【グローリアβ】の装備スキル。
半径500メートル以内の合計レベル100以下の人間を即死させ、結界外からの全ての攻撃を無効化する。
半径500メートルに範囲は縮小、対象はマスター・ティアン限定、かつ合計レベル100までと効果は大幅に弱体化しているが、代わりに結界外からの攻撃の完全無効化能力は劣化無く備えている。
しかし月夜はエンブリオのスキルによって敵対者のレベルを6分の1にできるため、実質「合計レベル600以下の人間」まで対象にでき、超級職以外の人間を即死させる凶悪なスキルと化している。
スキル
ジョブ
- 《~ヒール》:アクティブスキル
回復魔法。【司祭】系統や【聖騎士】などが習得できる。
高位になるほど性能が上がり、HPの回復だけでなく【骨折】などの傷痍系状態異常も治癒することができる。
もちろん【司祭】系統最上位の月夜はこの系統の魔法を網羅している。
- 《???》:パッシブスキル
【司教】の保有スキル。
傷痍系や呪怨系状態異常の治療効果を上昇させる。
- 《リザレクション》:アクティブスキル
【司教】の奥義。
蘇生魔法。
死後時間と死体の損壊具合で成功率は大きく変化する。
超級職になると効果が強化されるスキルであり、蘇生可能時間内であっても【司教】だと不確実だが、【女教皇】であれば蘇生可能時間内なら確実に蘇生可能になる。
- 《天罰の柱(ジャッジメント・ピラー)》:アクティブスキル
【司教】【僧兵】などの聖職者系のジョブが参加・使用できる儀式魔法。
祈りによって参加者全員のHP・MP・SPを限界まで徴収し、敵に聖属性の高熱魔法攻撃を叩き付ける。
発動後は参加者全員が【気絶】の状態異常となるデメリットが存在する。
ちなみに「天罰」と称するものの、実際のところは参加者らが「悪」と定めた対象に攻撃を行う多数決型攻撃儀式であり、神の意思などは介在していない。
- 《聖者の慈悲》:アクティブスキル
【女教皇】の固有スキル。
部位の完全欠損すら回復することが可能な超級回復魔法。
- 《ホーリー・ゾーン・ホライゾン》:アクティブスキル
【女教皇】の奥義。
空間自体を浄化し、範囲内の病毒系と呪怨系の全状態異常を無効化する。
【呪術王】の奥義《カース・ゾーン・エンタングル》と対になるスキル。
- 《聖者の帰還(ウルファリア・エルトラーム)》:アクティブスキル
【女教皇】の最終奥義。
使用者の全MP・SP・ジョブレベルを代償に、絶対追尾・命中の光球を放つ最終魔法。別名「対神話級相殺儀式」。
《天罰の柱》と見た目は似ており、詠唱が進むとともに掌中に光球が生み出され、それに使用者の全てのMP・SP・ジョブレベルが注ぎ込まれ、効果を発動するとジョブレベルが0に還るとともに光球が放たれる。
光球は合計ジョブレベル×3000の固定ダメージを与え、相手が逃れようとする速度+魔法自体の速度で追尾するため、絶対に逃げ切れずに炸裂する。
この際ジョブレベルはダメージ、MPとSPは推進力に使用されている。
発動後はレベルが0になってステータスが大幅に下がるため、ジョブによる上昇値がない初期HP量を越えるダメージを受けていた場合は即死する。
かつて扶桑が使用した際は合計レベル1026だったため308万7千ダメージの光球となったが、これに加えて《月面除算結界》でHPを6分の1にすることで、実質1846万8千ダメージを与える超威力となった。
ちなみに先々期文明の古語においてウルファリアは「聖者」、エルトラームは「(生まれる以前への)帰還」の意である。
エンブリオ
- 《月面除算結界》:アクティブスキル
【カグヤ】の固有スキル。
蒼い月が浮かぶ「夜」の結界を展開し、効果圏内の敵対者のステータス、敵対者の与ダメージ、敵対者の心拍数、敵対者の体温、敵対者のレベルなどなど、月夜にとって都合の悪い数値を六分の一に削減する。
ただし敵対者の合計レベルが高いと効果が減少する。
特性上(デンドロ内の)昼と夜で大幅に射程が変化する模様。
また月夜はテリトリーの圧縮によって基本型の「夜」以外に、
- 「夜」を圧縮して相手に飛ばす「燕」
- 圧縮した「夜」を木の枝のように操る「枝」
- 円柱状で上方向に伸ばす(名称不明)
など様々なバリエーションを編み出している。
- 《月面除算結界・薄明》:アクティブスキル
【カグヤ】の固有スキル。
月光が細く注ぐ「曇り空の夜」の結界を展開し、効果圏内敵対者のレベル・ステータスの内一つを指定し、それを六分の一に削減する。
効果を限定しているため《月面除算結界》よりも出力が高く、SUBMでもレジストするのが困難となるほど。
カグヤの処理能力を一点集中させるため、発動中は他のスキルを使用することができない。
- 《陽寝墨の皮衣》:アクティブスキル
【カグヤ】の固有スキル。
《月面除算結界》を圧縮した蒼黒い衣を身に纏う。
効果は《月面除算結界》と同一だが圧縮の分出力が高まっており、自身へのダメージの大幅な減少のほか、接近戦への強力な牽制となる。
別スキルのため本家《月面除算結界》と併用もでき、その場合さらにダメージを減らすことも可能。
- 《在るべき生への帰…(カグヤ)》:アクティブスキル
【カグヤ】の必殺スキル。
(デンドロ内の)夜にのみ使用でき、マスターに特化した効果でティアンとモンスターには使っても意味がない。
即死技ではないが場合によってはそれに近い効果を発揮し、今までこのスキルを使って倒せなかったマスターはリアルチートの【破壊王】のみという程。
最長だと最終章まで詳細は出てこない模様。