「動かないでほしいです。あと数歩進むと僕の間合いです」
「間合いに入ったら――誰であろうと首が落ちます」
曖昧さ回避
1 カシミアヤギから取れる毛織物「カシミア」の別表記。
2 InfiniteDendrogramのキャラクター。当記事では2について解説する。
プロフィール
通り名 | 断頭台、首狩り兎(ヴォーパルバニー)、防御無望、王国最速、自在抜刀、羊刀、駄犬の飼い主など |
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本名 | 樫宮刃 |
年齢 | 9歳 |
身長 | 135cm前後 |
メインジョブ | 【抜刀神】(抜刀スキル特化型超級職) |
エンブリオ | 【自在抜刀 イナバ】 |
初登場 | 第四章 |
概要
王国の決闘ランキング2位(初登場時は3位)であり、超級ならざる身ながら超級に伍する戦闘力を持つ実力者。
王国クランランキング3位のPKクラン<K&R>のオーナーも務めている。
人物
腰には小柄な体格に似合わぬ大太刀を、チェーンフックで繋いでぶら下げている。
リアルでは小学生であり、アバターの体格はリアルそのままである。
ただし、PKとは言っても「デスペナルティの掛かった真剣勝負がしたい」という理由で合意の野試合を行うPvPタイプで、天地にはよく居るスタンス。
そのためルール無用のPKは嫌い、ティアンには手を出さない。
クランの不始末は責任を持って賠償したり、その際メンバーに道徳を説いたりと、
言動も合わせて小学生とは思えないほど人間ができている。
とはいえ、「PKは相手を殺して自分の都合を優先する者」なので「PK同士が死合う時は相手の事情とか理由の重さを斟酌する必要はない」という持論を掲げ、PK相手には意向を無視して斬りかかるなど、殺し殺されには一切ブレない武士のような心性を持っている。
天地出奔後は王国に移籍し、当時の王国のPKと決闘相手の首を全て切り落としたことから断頭台の通り名を得た。
その外見と性格、実力からファンも多く、<K&R>の実態はカシミヤのファンクラブである。
リアル
本名は樫宮刃。日本の小学生。
剣術の流派を受け継ぐ樫宮家の息子で、リアルでも剣術の修行に明け暮れている。
祖父の型の動きを見ただけで実家の流派を完全に理解した剣術の天才で、その技量は作者が人間ではあり得ないと認定するほど。
戦闘能力
超級職【抜刀神】をメインジョブにしており、通り名の通り神速の抜刀術で敵を斬る辻斬りスタイル。
抜刀時限定でAGIを100倍にするジョブスキル《神域抜刀》と抜刀しながらの中距離移動を可能にするエンブリオのスキル《鮫兎無歩》の組み合わせにより、本来近距離カウンタースタイルな抜刀術が音速の50倍というAGI特化マスターでも視認困難な速度で中距離まで接近して斬り裂くぶっ壊れ能力と化している。
さらにカシミヤ自身の極まった技量により、抜刀中にスキルを挟み込んだり途中で変速したりと読み合いすら可能。ジョブ・エンブリオ・カシミヤの技量全てを融合した絶技は、AGI50万による八連続抜刀という超級でも大半は対処出来ない圧倒的な威力を持つ。
第六形態にして、ほぼ完成された戦闘スタイルといえる。
弱点は刀で斬れない硬度の全身装備をした相手や、スライムなどの物理無効能力持ちには効果がないこと。
また対人に特化しているため、大型モンスターなどの人型ではない相手には勝率がガクッと落ちる。
なおエルドリッジは普通に速度負けして一刀両断されている為、神話級金属に匹敵する強度でも切り裂ける模様。
ピーキーではあるが得意な戦場では無双の戦果を出す、準超級最強格の実力者である。
ジョブ
メインジョブ | 【抜刀神】(抜刀スキル特化型超級職) |
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上級職・下級職は不明。
ステータスは素のAGIが5000ほど。
【抜刀神(ジ・アンシース)】
抜刀スキル特化型超級職。カシミヤのメインジョブ。
一応AGI型超級職ではあるが、ステータスはほとんど上昇しない。
奥義であるパッシブスキル《神域抜刀》により、抜刀時限定でAGIを跳ね上げる。
【神】シリーズの中でも飛び抜けてピーキーではあるが、その分型にはまると強い。
なおカシミヤは、本人の純粋な才能と技量によってこのジョブに就いている。
エンブリオ
エンブリオ名 | 【自在抜刀 イナバ】 |
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TYPE | ルール・アームズ |
能力特性 | 抜刀補助 |
到達形態 | Ⅵ |
カシミヤの持つエンブリオ。
形状は太刀緒型で、チェーンの輪の一つ一つが鮫の頭部を模しており、兎の頭骨を模したチェーンフックで繋いでぶら下げている。
兎の頭骨の眼窩の中には仄かに赤い光が灯っている。
補助腕の役割を持ち、本来カシミヤの体格では困難な抜刀を鎖を伸ばして太刀を宙に固定することでサポートする。
カシミヤがどんな体勢をしていても刀を保持するため、「袈裟斬りの抜刀術」という現実ではあり得ない抜刀も可能。
スキルも含めて「抜刀補助」に全てを捧げており、スキル・ステータス補正共に低め。
余ったリソースは必殺スキルに注いでいるらしく、強力な効果となっている。
ただしイナバが行うのはあくまで「補助」であり、一切抜刀術に特殊効果は付与しないし、自動化もしない。スキルや抜刀術を行使するのはカシミヤ自身。
自身の抜刀術で戦いたい、カシミヤの望みに完璧に応えたエンブリオである。
装備・アイテム
大太刀
抜刀術で使用する大太刀。
連続抜刀の際に既に抜刀した大太刀を取り出さないため、鞘を色分けして瞬間的なイメージで次の太刀を《瞬間装備》できるようにしている。
連続抜刀の回数から、最低でも八本は所有している。
- 青鞘の大太刀
神話級金属で出来た大太刀。天地にいた頃に馴染みの鍛冶屋に打ってもらった一品。
下記の星刀は実戦以外で使えないため、実質的なメイン装備として重宝している。
【試製滅丸星刀】
【五行滅尽 ホロビマル】を倒した際に手渡された大太刀。
刀身に「滅丸」という銘が入っており、赤色の鞘に納めている。
意思を持っており、命を賭けた実戦以外で使用すると機嫌を悪くする。そのため決闘では抜くことができない。
なお手入れの際はあっさり抜ける。
- 《防虚殺し(アンチ・ディフェンス)》:アクティブスキル
【試製滅丸星刀】の装備スキル。
詳細不明だが、本来斬れないものも斬ることができるらしい。
作中で使用した際は超高出力の雷撃を両断した。
スキル
ジョブ
- 《神域抜刀》:パッシブスキル
【抜刀神】の奥義。
抜刀モーション中のみ、装備補正等を除いた素の状態のAGIが100倍になる。
このスキルにより通常AGIが5000のカシミヤは、抜刀時のみAGIが50万にまで上昇する。
ただし使用中は自身の足で移動することができないため通常相手が近づくのを待つことになるが、カシミヤは《鮫兎無歩》により50万のAGIで自在に移動することが可能となる。
- 《剣速徹し》:パッシブスキル
東方の剣術系統が持つスキル。
自分の攻撃に対して相手が防御できなかったときに、自身のAGIの10%×スキルレベルを掛けた値だけ相手の素のENDを減算する。スキルレベル10なら100%となる。
カシミヤのスキルレベルは最大の10であり、視認困難な速度も相まって50万減算と素のENDはほぼ無きに等しい。
そのため全身鎧でもない限り斬撃を受け止めることはできない。
- 《居合い》:パッシブスキル
東方の剣術系統が持つスキル。
納刀状態の時に敵が自身を中心とした半径二メートル以内に入って来た場合、自身のAGIを2倍にする。
抜刀術の基本スキル。
接近時に使用することにより、限定的にAGIを100万にまで跳ね上げることが可能となる。
エンブリオ
- 《鮫兎無歩(コートムーヴ)》:アクティブスキル
イナバの固有スキル。
足元にサメを思わせる紋様の魔法陣が浮かび、立ち止まったまま、自身のAGIと同等の速度で移動することができる。ようは空港の動く床。
移動に伴う空気抵抗や慣性が発生しないという利点はあるが、空中や水面などを移動することはできず、移動速度も自身の足で移動したのと変わらないと単体では微妙な効果のスキル。
しかし《神域抜刀》と組み合わせることで、50万のAGIで自在に移動することが可能な壊れ能力となる。
- 《意無刃(イナバ)》:パッシブスキル
イナバの必殺スキル。
カシミヤの使用する全てのアクティブスキルのクールタイムを消去する。
しかし効果はそれのみであり、スキル効果の増強はされず、消費も軽減されない。
恐らくは「技の行使を制限するクールタイム」を、カシミヤが望まなかったために生まれた必殺スキル。
スキルの理屈の上では転職してクールタイムの長い大魔法スキルを連発することも可能と思われるが、カシミヤ自身の在り方ゆえにその可能性はない。
- 《我流魔剣・八色雷公(やくさのいかづち)》:アクティブスキル
カシミヤのオリジナルスキル。
厳密には複数のスキルと抜刀術の技術を合わせた剣技であり、一つのスキルとして成立してはいない。
エンブリオ、ジョブスキル、そしてカシミヤ自身の抜刀技術を重ねた統合絶技たる神速の八連続斬撃であり、八人を瞬時に抹殺することも、一人に致命傷を八度与えて【ブローチ】を砕いて抹殺することも出来る。
さらに行使途中での変速や《居合い》などの別スキルを挟みこむこともでき、同速域の相手への使用にも足る。
なお《意無刃》があっても《神域抜刀》の効果を切らさないままの八連続抜刀術は難度が高く、カシミヤ自身が「完成」と判断したのは第6章の少し前のことであった。
余談
ネームはカシミヤ(山羊)なのに見た目は羊でエンブリオや通り名は兎と、草食動物なこと以外見事にモチーフがバラバラである。
関連タグ
InfiniteDendrogram マスター(デンドロ) 準超級
アルター王国決闘ランカー